トップ > 取材 > 【取材】星野リゾート トマムで子どもが本物の現場に挑むお仕事体験プログラム「トマムキッズインターン」6月開始

【取材】星野リゾート トマムで子どもが本物の現場に挑むお仕事体験プログラム「トマムキッズインターン」6月開始

投稿日 : 2026.05.26

北海道

取材

ホテル関連ニュース

星野リゾート トマムは2026年6月から、子ども向けのお仕事体験プログラム「トマムキッズインターン」を展開する。

舞台は雲海ゴンドラ、ファームエリア、ホテルのフロント。本物の制服を着て、仔牛の世話や接客、雲海ゴンドラの最終点検といった実務に携わる点が特徴だ。体験後には業務日誌と、館内で使えるポイント券「シード」を受け取り、自ら得た対価で家族への贈り物を選ぶこともできる。

旅先で遊ぶだけでなく、責任や働く意味に触れる機会として、子どもの自立心や好奇心を育むプログラムとなりそうだ。

本記事では、「トマムキッズインターン」のこだわりやプログラムへの想いなどについて、星野リゾート トマムに取材した。

公式サイト:https://www.snowtomamu.jp

――― 「トマムキッズインターン」を、一般的な職業体験ではなく「本物の現場」を任せるプログラムとして設計した背景をお聞かせください。

デジタル化が進み、あらゆるものを手軽に疑似体験できる現代だからこそ、当リゾートでは、旅先でしか得られない「手触り感のある本物の体験」の価値を改めて見つめ直しました。

旅先を単なる「遊びの場」、つまり消費の場にとどめるのではなく、子どもたちが実際の業務を通じて提供する側に立ち、社会とのつながりや責任感を実感できる学びの場へと進化させたい。そうした想いから、本プログラムを企画しています。

動物の命やゲストの安全、そして喜びに直結する現場には、嘘のない緊張感があります。そうした本物の環境に身を置くことこそが、消費的な観光体験を「一生モノの成功体験」へと昇華させる大切な要素だと考えています。

――― 新たに「雲海ゴンドラの整備員」を加えたことで、お子さまたちにどのような学びや気づきを持ち帰ってほしいと考えていますか。

新職種である「雲海ゴンドラの整備員」は、「この絶景をゲストに届けたい」というスタッフの想いから誕生した雲海テラスの裏側に迫る体験です。

きらびやかな景色の裏側には、それを支える職人の緻密な点検と、安全に対する強いこだわりがあります。子どもたちには、その現場を体感することで、「誰かの喜びは、誰かの真剣な仕事によってつくられている」という本質的な事実に触れてほしいと考えています。

機械の駆動音を間近に感じながら、安全と真剣に向き合う経験を通じて、本物の責任感を育んでいただきたいです。また、本物のボタンが並ぶ操作盤で最終点検を行うことで、リゾートを動かす一員としての誇りも感じてもらえればうれしいです。

――― 実際の業務に近い体験を提供するにあたり、お子さまの年齢に応じてどのような工夫をされていますか。

リアルな本物体験を届けるために、私たちはこのプログラム専用の特別な業務を新設しているわけではありません。あくまで、現場で日々行われている実際の定型業務の中から、安全に実践できる範囲を切り出してプログラム化しています。

そのうえで、お子さまが一人のプロとして責任を持ち、業務を最後までやり遂げられるよう、職種ごとに本質を理解しやすい最適な年齢設定を設けています。

また、現場のスタッフが一人ひとりの成長度合いや当日の状況を常に見極めながら進行します。自尊心ややる気を損なわない、ちょうどよい距離感を大切にしながら、実際の業務遂行を柔軟にサポートする体制を整えています。

――― 体験の対価として「シード」を渡し、ご家族への贈り物につなげる仕組みに込めた意図を教えてください。

▲各体験でもらえる「シード」

ポイント券である「シード」は、私たちが追求する「リアルな本物体験」の重みを伝えるうえで、とても重要なツールです。

単に仕事をして報酬を得る、という流れにとどまらず、働くことの本質でもある「自立」と「他者貢献」の循環を、子どもたち自身に肌で感じていただきたい。そう考え、この仕組みを取り入れました。

プロとしての責任を果たし、自らの力で得た対価を使って、「家族のために何を選んだら喜んでくれるだろう」と考える。そして実際にお土産を選び、贈る。その一連の経験こそが、最も手触り感のある成功体験になると考えています。

――― 本プログラムを通じて、お子さまとご家族にどのような滞在の記憶を持ち帰ってほしいと考えていますか。

リゾートでの滞在は、単なる休息や観光の時間だけではないと考えています。

私たちはこのプログラムをきっかけに、チェックイン時よりもどこか誇らしげで、少しだけ大人びた顔つきになったお子さまの姿という「確かな成長の瞬間」をご家族で共有していただきたいと願っています。

お子さまにとっては、社会とつながる自立への第一歩に。ご家族にとっては、わが子の頼もしい成長に触れる、驚きと喜びに満ちた時間にしたいと考えています。

トマムでのリゾート滞在そのものが、家族の歴史に深く刻まれる「一生モノの物語」となり、色あせない記憶として皆さまの心に残ることを目指しています。

■「トマムキッズインターン」概要

期間:2026年6月1日〜7月16日の火・水・木曜日、9月1日〜30日の火・水・木曜日(酪農家)
   2026年8月11日〜17日(雲海ゴンドラの整備員)
   2026年9月1日〜10月31日(フロントスタッフ)
予約:公式サイト(https://www.snowtomamu.jp)から要予約
対象:トマム ザ・タワー・リゾナーレトマム宿泊者、日帰り客
備考:天候状況や動物の体調等により内容を変更・中止する場合があります。

■「星野リゾート トマム」概要

所在地:079-2204 北海道勇払郡占冠村字中トマム
電話:0167-58-1111(代表電話)
客室数:735室(トマム ザ・タワー535室、リゾナーレトマム200室)
チェックイン:15:00〜/チェックアウト:〜11:00
料金:トマム ザ・タワー1泊12,900円〜、リゾナーレトマム1泊26,100円〜
   (いずれも2名1室利用時1名あたり、税サービス料込、朝食付)
アクセス:新千歳空港から車で約100分、JRで約90分
     (乗り換えあり。トマム駅より無料送迎バスあり予約不要)
公式サイト:https://www.snowtomamu.jp

合わせて読みたい
  • 【取材】歴史建築を再生 函館に複合施設「T9 HAKODATE」開業へ

    【取材】歴史建築を再生 函館に複合施設「...

  • 【取材】「醸す」を滞在の軸にした温泉宿「小樽リトリート 蔵群」2月24日リブランドオープン

    【取材】「醸す」を滞在の軸にした温泉宿「...

  • 【取材】文化財の保存・利活用を軸にした新ホテルブランド「Kazeno Heritage」始動

    【取材】文化財の保存・利活用を軸にした新...

  • 【取材】「OMO7横浜」開業 旧横浜市庁舎がレガシーホテルに再生

    【取材】「OMO7横浜」開業 旧横浜市庁...

関連記事