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倧阪䞇博のホテルADRぞの圱響REIT・OTA等デヌタで怜蚌

投皿日 : 2026.04.22 曎新日 : 2026.05.29

京郜府

倧阪府

投資・開発

倧阪䞇博がホテルADRに䞎えた圱響の分析チャヌト

2025幎4月13日から10月13日たで開催された倧阪・関西䞇博EXPO 2025は、来堎者数玄2,820䞇人を蚘録した。それに䌎い、関西圏のホテル垂堎は宿泊需芁の急増を経隓した。しかしながら、閉幕から半幎が経過した2026幎4月珟圚、関西ではADR平均客宀単䟡の前幎比䞋萜が目立ち始めおいる。

では、この䞋萜は「垂堎の悪化」を意味するのだろうか。それずも、䞇博ずいう特殊芁因が぀くり出した「異垞な高氎準からの正垞化」に過ぎないのだろうか。本皿では、䞊堎ホテルREIT7瀟の月次運営デヌタず、関西圏玄2,600ホテルのOTA等公開䟡栌デヌタを甚いお、この疑問に答える。加えお、2026幎埌半に向けおホテル事業者・投資家がYoY前幎比をどのように読み解くべきかに぀いおも考察したい。

分析に䜿甚したデヌタ

本分析では、性質の異なる2皮類のデヌタを組み合わせるこずで、倚角的な怜蚌を行った。

デヌタ゜ヌス 内容 察象芏暡 特城
ホテルREIT
月次運営デヌタ
いちごホテルリヌト、むンノィンシブル、日本ホテルレゞデンシャル、ゞャパン・ホテル・リヌト、星野リゟヌト・リヌト、森トラストリヌト、霞ヶ関ホテルリヌトの7瀟が毎月公開する個別物件のADR・皌働率・RevPAR 関西圏19物件
東京圏15〜18物件
実際の宿泊実瞟に基づく。垂堎の実態を正確に反映
OTA等
公開䟡栌デヌタ
販売䟡栌および圚庫状況2名1宀・1宀あたり料金・党プラン平均玠泊たり〜食事付きを含む、メトロ゚ンゞン株匏䌚瀟調べ 関西圏 N=2,473〜2,684
東京圏 N=1,232〜1,312
REIT察象倖を含む広範なデヌタ。垂堎党䜓の傟向を捕捉

1. 関西圏ADR2025幎だけが突出した異垞倀を蚘録

たず、関西圏REIT物件の月次ADRを幎別に重ねたグラフを芋おみよう。2025幎䞇博幎の4〜10月が、2024幎および2026幎から倧きく乖離しおいるこずが䞀目瞭然である。

出兞各瀟REIT月次運営デヌタよりメトロ゚ンゞン䜜成N=関西19物件・東京15〜18物件

具䜓的に芋るず、䞇博開催期間䞭の2025幎はほが党月で2024幎を+20〜43%䞊回っおいる。なかでも5月は+42.6%、9月は+37.7%ず、特に倧きな䌞びを瀺した。䞀方で、2026幎1〜2月のADRは2024幎ずほが同氎準に回垰しおおり、䞇博による抌し䞊げが䞀時的なものであったこずが明確に読み取れる。

こうした極端なADR䞊昇は、䞇博䌚堎ぞの来堎者が関西圏党䜓に宿泊需芁を波及させたこずに加え、倧䌚期間䞭の高い泚目床がビゞネス・MICE需芁を喚起した結果ず考えられる。

2. 東京圏ADR幎ごずの差は限定的

次に、察照矀ずしお東京圏の掚移を確認する。以䞋のグラフから分かる通り、東京圏では幎ごずのADRの差は関西に比べおはるかに小さい。

出兞各瀟REIT月次運営デヌタよりメトロ゚ンゞン䜜成

東京圏は2024幎から2025幎にかけお緩やかな成長を芋せおはいるものの、各幎ずも安定した季節パタヌンを描いおいる。ずりわけ、2025幎4〜10月に関西で芋られたような急激な跳ね䞊がりは確認できない。このこずから、2025幎の関西の異垞な䞊昇は党囜的なトレンドではなく、䞇博固有の効果であるず結論づけられる。

3. 䞇博「超過成長」の定量化関西は東京を+22ポむント䞊回る

それでは、䞇博による抌し䞊げ効果はどの皋床だったのか。ここでは、東京圏のADR成長率を「䞇博がなかった堎合のベヌスラむン」ず仮定し、関西圏の成長率ずの差分を「䞇博超過効果」ずしお算出した。

出兞各瀟REIT月次運営デヌタよりメトロ゚ンゞン䜜成

その結果、䞇博期間䞭の7ヶ月間で、関西圏は東京圏を平均+21.7ポむント䞊回るADR成長を蚘録しおいた。月別では、5月が+31ポむント、9月が+30ポむントず特に倧きい。前者はGWゎヌルデンりィヌクずの重耇、埌者は秋の行楜シヌズンずの盞乗効果が寄䞎したず掚枬される。

なお、東京圏のADR成長率は+8.9%であり、これはむンバりンド回埩や囜内旅行需芁の増加ずいった党囜共通のマクロ芁因によるものず考えられる。それを差し匕いおもなお関西が20ポむント以䞊䞊回っおいるずいう事実は、䞇博の宿泊需芁創出力がいかに倧きかったかを劂実に物語っおいる。

4. 皌働率ぞの圱響䟡栌を䞊げおも客宀が埋たる異䟋の環境

䞇博の効果はADRだけにずどたらない。皌働率の掚移を幎別に比范するず、さらに興味深い発芋がある。

出兞各瀟REIT月次運営デヌタよりメトロ゚ンゞン䜜成

2025幎の関西は、䞇博期間䞭に平均皌働率87.9%を蚘録した。これは2024幎同期間の80.8%を7.1ポむント䞊回る氎準である。䞀般的に、ホテルがADRを匕き䞊げるず皌働率は䜎䞋する傟向にある。しかしながら、䞇博期間䞭は「䟡栌を匕き䞊げおも客宀が埋たる」ずいう、ホテル事業者にずっお理想的な需絊環境が成立しおいた。この点は、䞇博が単なる䟡栌䞊昇ではなく、実質的な需芁増をもたらしたこずの蚌巊ずいえるだろう。

5. RevPARADRず皌働率の盞乗効果で最倧+62%

ホテルの収益力を最も的確に衚すRevPARADR × 皌働率で芋るず、䞇博の効果はさらに際立぀。

出兞各瀟REIT月次運営デヌタよりメトロ゚ンゞン䜜成

ADRの䞊昇ず皌働率の改善が掛け合わさった結果、2025幎5月のRevPARは前幎比+56%、9月には+62%ずいう驚異的な䌞びを瀺した。すなわち、䞇博はホテル事業者の売䞊を1.5〜1.6倍に抌し䞊げたこずになる。このむンパクトの倧きさを理解しおおくこずは、埌述する2026幎の「反動」を正しく評䟡するうえで䞍可欠である。

6. 䞇博閉幕埌わずか2ヶ月で効果が消倱

䞇博は2025幎10月13日に閉幕した。その埌の関西ホテル垂堎はどのような掚移をたどったのだろうか。以䞋のグラフず衚は、閉幕前埌のADR前幎比の掚移を瀺しおいる。

出兞各瀟REIT月次運営デヌタよりメトロ゚ンゞン䜜成

時期 関西 ADR YoY 状況
2025幎10月䞇博最終月 +28.5% 特需が持続
2025幎11月 +6.0% 急速に枛速
2025幎12月 -0.2% 効果がほが消倱
2026幎1月 -3.6% マむナスに転換
2026幎2月 -10.3% 䞋萜が加速

出兞各瀟REIT月次運営デヌタよりメトロ゚ンゞン䜜成

このように、閉幕埌わずか2ヶ月で䞇博によるADR抌し䞊げ効果は完党に消倱した。12月にはYoYがほがフラットずなり、2026幎に入るずマむナスに転じおいる。ただし重芁なのは、前述の幎別比范で瀺した通り、2024幎同月ず比べるずADRは䟝然ずしおプラス圏にあるずいう点である。「䞇博前より悪化した」ずいう解釈は、デヌタが瀺す実態ずは異なる。

7. OTA等䟡栌デヌタが裏付ける2026幎4〜7月の構図

デヌタの切り替わりに関する泚意ここからの分析は、OTA等で公開されおいる販売䟡栌衚瀺䟡栌に基づきたす。前章たでのREIT月次デヌタは実際の宿泊実瞟成玄䟡栌に基づくADRであり、䞡者には構造的な氎準差がありたす。OTA公開䟡栌は䞀般的にREIT成玄ADRより高く衚瀺される傟向があるため、絶察倀の盎接比范ではなく、YoY前幎比の倉化率に泚目しおお読みください。

ここたでの分析はREIT月次デヌタ2026幎2月たでに基づいおいた。それでは、2026幎4月以降の最新状況はどうなっおいるのか。ここからは、関西圏玄2,600ホテルのOTA等販売䟡栌デヌタを甚いお怜蚌する。

出兞OTA等公開デヌタよりメトロ゚ンゞン䜜成N=関西2,473〜2,684・東京1,232〜1,312ホテル

月 関西 ’25 関西 ’26 関西 YoY 東京 YoY 差分
4月 ¥46,509 ¥38,361 -17.5% +4.1% -21.7pt
5月 ¥41,405 ¥44,591 +7.7% +13.7% -6.0pt
6月 ¥39,461 ¥34,579 -12.4% +0.0% -12.4pt
7月 ¥41,754 ¥36,527 -12.5% +2.9% -15.4pt

出兞OTA等公開デヌタよりメトロ゚ンゞン䜜成N=関西2,473〜2,684・東京1,232〜1,312ホテル

OTA等のデヌタでも構図は明確だ。2026幎4月の関西圏は前幎比-17.5%なのに察し、東京圏は+4.1%ず堅調を維持しおいる。䞡者の差は-21.7ポむントであり、これは先ほどのREIT分析で算出した䞇博超過効果+21.7ptずほが完党に䞀臎する。぀たり、2025幎に䞇博で䞊乗せされた分が、そのたた2026幎のYoY䞋萜ずしお衚れおいるずいう構図が、REITずOTAの䞡方のデヌタで裏付けられたこずになる。

8. OTA等圚庫消化率から芋る需芁の回埩床合い

䟡栌だけでなく、圚庫の消化状況からも需芁の実態を確認しおおこう。以䞋は、OTA等における圚庫消化率売切プラン比率を関西・東京で比范したものである。

出兞OTA等公開デヌタよりメトロ゚ンゞン䜜成N=関西2,473〜2,684・東京1,232〜1,312ホテル

2026幎4月時点で、東京圏の圚庫消化率は86.3%ず高い氎準にある。これに察しお、関西圏は66.8%にずどたっおおり、17ポむントほどの差が開いおいる。5月以降もこの傟向は続き、関西は東京を7〜17ポむント䞋回る状態が芋蟌たれる。

ただし、この数字を「関西の需芁が匱い」ず短絡的に解釈すべきではない。ずいうのも、䞇博期間䞭の関西は90%を超える異垞な高皌働が続いおいたためだ。珟圚の60〜70%台は、むしろ平幎䞊みの氎準に戻り぀぀ある過皋ず捉えるのが劥圓であろう。

9. 2026幎埌半ぞの瀺唆「䞇博ロス」をどう読み解くか

以䞊の分析を螏たえるず、2026幎4月以降の関西圏ホテルが前幎比で厳しい数字を瀺すこずは、ほが確実である。なぜなら、比范察象ずなる2025幎4〜10月が䞇博特需で異垞に膚らんでいるためだ。

しかしながら、本皿の分析が䞀貫しお瀺しおいるように、この䞋萜の䞻因は䞇博特需の反動であっお、ホテルの実力䜎䞋や垂堎の構造的な悪化を意味するものではない。関西圏のホテル事業者・投資家が2026幎の業瞟を正しく評䟡するためには、以䞋の3぀の芖点が重芁ずなる。

業瞟評䟡の3぀の芖点

芖点 考え方 刀断基準
2幎前比
2024幎同月比
䞇博の圱響を完党に排陀した「実力ベヌス」の成長率を把握できる 2024幎比で+5〜10%皋床であれば、むンバりンド回埩を背景ずした健党な成長軌道
東京圏ずの
盞察比范
党囜共通のマクロトレンド為替・むンバりンド・囜内旅行需芁の圱響を陀倖し、関西固有の回埩床を枬定 関西のYoY䞋萜が東京を20pt以䞊䞋回る堎合、その差分は䞇博反動ず解釈するのが合理的
皌働率の底力 ADRは䞇博反動で機械的に䜎䞋するが、皌働率の掚移こそが需芁の「実力」を映す指暙 皌働率80%台埌半を維持できおいれば、RevPARベヌスの収益力は健党

月別「䞇博ハンデ」早芋衚

最埌に、2026幎の各月におけるYoYの「芋かけ䞊の䞋振れ」がどの皋床になるかを、早芋衚ずしお敎理した。ホテル事業者や投資家が月次実瞟を評䟡する際の参考ずしおいただきたい。

月 2025幎の䞇博超過効果 2026幎YoYぞの掚定圱響
4月 +15pt YoYが玄-15pt過倧に芋える
5月 +31pt YoYが玄-31pt過倧に芋える
6月 +27pt YoYが玄-27pt過倧に芋える
7月 +24pt YoYが玄-24pt過倧に芋える
8月 +20pt YoYが玄-20pt過倧に芋える
9月 +30pt YoYが玄-30pt過倧に芋える
10月 +10pt YoYが玄-10pt過倧に芋える

出兞各瀟REIT月次運営デヌタよりメトロ゚ンゞン䜜成

倧阪・関西䞇博は、関西圏のホテル垂堎に䞀時的ながら極めお倧きな恩恵をもたらした。そのむンパクトが倧きかった分だけ、閉幕埌の「反動」もたた倧きい。2026幎は、この「䞇博ロス」ずの向き合い方が、関西ホテル垂堎の正しい評䟡を巊右する䞀幎ずなるだろう。数字の衚面だけを芋お悲芳するのではなく、本皿で瀺した耇数の芖点から実態を読み解くこずが、事業刀断においおも投資刀断においおも重芁である。

関連蚘事

たた、芳光庁が公衚する宿泊旅行統蚈調査でも、関西圏の倖囜人延べ宿泊者数が2025幎に過去最高を曎新したこずが報告されおおり、䞇博期間䞭のむンバりンド需芁の抌し䞊げが公的統蚈からも裏付けられおいる。

デヌタ゜ヌス
・ホテルREIT月次運営デヌタいちごホテルリヌト投資法人3463、むンノィンシブル投資法人8963、日本ホテルレゞデンシャル投資法人3472、ゞャパン・ホテル・リヌト投資法人8985、星野リゟヌト・リヌト投資法人3287、森トラストリヌト投資法人8961、霞ヶ関ホテルリヌト投資法人401Aの7瀟。関西圏19物件・東京圏15〜18物件の個別物件デヌタを集蚈
・OTA等公開䟡栌デヌタ関西圏N=2,473〜2,684ホテル・東京圏N=1,232〜1,312ホテルメトロ゚ンゞン株匏䌚瀟調べ
分析メトロ゚ンゞン株匏䌚瀟 デヌタアナリティクス郚

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