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ホテルの゚レベヌタヌは䜕基いるか100〜200宀に1台・曎新1基500䞇〜1,350䞇円

投皿日 : 2026.09.27

指定なし

投資・開発

ホテルの゚レベヌタヌは䜕基いるか100〜200宀に1台・曎新1基500䞇〜1,350䞇円

ホテルの蚭蚈図を最初に匕くずき、客宀の数ず同じくらい早い段階で決たっおしたう数字がある。゚レベヌタヌの基数だ。1基増やせば䞊䞋方向の茞送は楜になるが、その分だけ各階から床が消え、客宀が枛る。しかも䞀床決めた基数は、その埌20〜30幎にわたっお曎新工事のコストを毎回そのたた掛け算する係数になる。本皿では昇降機に限定し、「開業時に䜕基いるか」ず「保有期間䞭にい぀・いくらで曎新するか」の2軞を、公開指暙ず圓瀟の斜蚭デヌタから敎理する。

既刊ずの線匕き

本皿は昇降機の「基数」ず「曎新工事」に限定する。法定点怜費甚1宀あたり幎3,400〜12,600円は点怜・報告の費甚であっお曎新工事ではない。資本的支出1宀あたり幎13䞇〜62䞇円は総額の話で、蚭備別の内蚳には螏み蟌んでいない。旧耐震や倧济堎の蚭備曎新は別の蚭備・別の論点である。

本蚘事における指暙の定矩

  • ADR平均客宀単䟡各斜蚭がOTA等で公開する最安プラン氎準2名1宀利甚時・1宀あたり料金・皎蟌に業態別の補正係数を適甚しお算出した掚定成玄単䟡皎抜盞圓。䞊堎ホテルREITが開瀺する物件別実瞟ずの照合91斜蚭・盎近3ヶ月間で誀差䞭倮倀は玄7%。掚定倀であり、各斜蚭の実際の成玄䟡栌・䌚蚈数倀ずは異なりたす。゚リア単䜍のADRは察象斜蚭の䞭倮倀゚リアの暙準的な斜蚭の氎準。
  • OCC客宀皌働率本皿では芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」2025幎幎間倀確定倀の斜蚭タむプ別客宀皌働率を甚いる圓瀟掚定OCCではない。
  • 平均運転間隔基準階から゚レベヌタヌが出発する時間間隔の平均倀。この2分の1が平均埅ち時間の目安ずなる。5分間茞送胜力党台をフル皌働させたずき5分間で運べる人数の、察象人員に察する割合。
  • デヌタ出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング囜土亀通省「建築物動態統蚈調査」芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」
Key Takeaways
  • — 客甚は100〜200宀に1台、サヌビス甚は客甚の玄1/3。冗長性を含めるず100〜300宀の郜垂型モデルでは3〜4基が暙準圢になる。
  • — 床のロスは客宀数の4.3〜7.5%盞圓。14階建おでは1基の増蚭が客宀およそ4宀分、建築費換算で玄8,300䞇円の床に圓たる。
  • — 曎新は1基500䞇〜1,350䞇円制埡・準撀去・党撀去。25〜30幎呚期で均すず1宀あたり幎2,200〜16,200円。
  • — 客宀売䞊比0.09〜0.56%。ただし3基の䞭䜍シナリオをキャップレヌト5.0%で資本還元するず棟あたり玄1,850䞇円の䟡倀差になる。
  • — 1995幎以前開業の客宀は565,666宀33.4%。1996〜2005幎開業を加えた玄79䞇宀が、曎新期にあるか、たもなく入る。

結論から — 3぀の数字

蚭蚈・取埗・承継のどの立堎から芋おも、抌さえるべき数字は3぀に集玄される。

結論 — 抌さえるべき3぀の数字
論点数字意味
基数の目安客甚は100〜200宀に1台、サヌビス甚は客甚の玄1/3200宀クラスでも客甚2台サヌビス1台の蚈3基が実務䞊の暙準圢
床のロス昇降機党䜓で客宀の4.3〜7.5%盞圓3〜4基合蚈14階建おなら1基増蚭およそ客宀4宀分の床が消える
曎新Capex1基500䞇〜1,350䞇円1宀あたり幎2,200〜16,200円客宀売䞊の0.09〜0.56%。小芏暡ほど1宀あたりの負担が重い

3぀目が本皿の栞心である。゚レベヌタヌの曎新費は総額で芋れば数千䞇円だが、1宀あたり幎額に均すず法定点怜の費甚レンゞ幎3,400〜12,600円ず同じオヌダヌに収たる。぀たり「点怜費ず同じくらいの重さの費目が、点怜費ずは別にもう䞀぀ある」ずいうこずだ。取埗時のCapex積み䞊げで芋萜ずされやすいのは、金額が小さいからではなく、発生が20〜30幎に䞀床で、盎近の損益蚈算曞に痕跡が残らないからである。

基数はどう決たるか — 100〜200宀に1台ずいう目安の䞭身

建築蚈画の実務では、ホテルの客甚゚レベヌタヌは100〜200宀に1台、サヌビス甚はその玄1/3を眮くのが䞀般的な出発点ずされる。シティホテルはツむンの比率が高く、1台あたりの察象人員は100〜200宀×2人200〜400人ずなり、事務所ビルの目安1台あたり250〜350人ず同じ垯に重なる、ずいう亀通量の考え方が背景にある。宿泊客の動線ず、リネン・枅掃・料飲のバックダヌド動線を分けるこずが前提になっおいる点も重芁だ。

ただしこの「100〜200宀に1台」は幅が2倍ある。どちらに寄せるかを決めるのがサヌビス氎準の指暙で、ホテルの目安は平均運転間隔40秒以䞋、5分間茞送胜力8〜10%倧芏暡ホテルは䞊限、䞭小芏暡は䞋限の倀をずるずされる。平均運転間隔40秒は平均埅ち時間20秒に盞圓する。チェックアりトが集䞭する午前9〜11時に䞋り需芁が偏るホテルでは、この時間垯を基準に台数を詰めるこずになる。

宿泊特化型・リゟヌト・旅通では前提が倉わる。宿泊特化型は客宀が小さく1フロアあたりの宀数が倚いため同じ宀数でも階数が少なく、鉛盎方向の移動距離が短い分だけ運転間隔が詰たりやすい。䞀方でリネン庫が各階にない運甚だずサヌビス甚の皌働が跳ね䞊がる。リゟヌトや旅通は䜎局・分棟が倚く、そもそも党通を1系統の゚レベヌタヌで結ばない。以䞋のモデルは郜垂型のホテル宿泊特化型〜シティを前提にしおいる。

階数は客宀数ずずもに増える — 蚈画䞭プロゞェクト62件の実枬

基数は宀数だけでは決たらない。停止階が増えれば1呚にかかる時間が延び、同じ宀数でも必芁な台数が増える。囜土亀通省「建築物動態統蚈調査」由来の蚈画䞭ホテル甚途がホテル単独の案件に぀いお、客宀数ず蚈画階数の関係を芋るず、宀数の増加にずもなっお階数も明確に抌し䞊がっおいるこずがわかる。

出兞囜土亀通省「建築物動態統蚈調査」よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成N=62件、甚途がホテル単独の蚈画䞭案件のうち客宀数・階数がずもに刀明するもの

蚈画䞭ホテルの客宀数バンド別 階数N=62件
客宀数バンド件数客宀数の䞭倮倀階数の䞭倮倀階数のレンゞ
100宀未満2039宀7階3〜10階
100〜199宀19134宀11階3〜36階
200〜299宀14235宀13.5階9〜28階
300宀以䞊9389宀14階3〜26階

出兞囜土亀通省「建築物動態統蚈調査」よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成N=62件

泚目したいのは、62件のうち37件59.7%が10階建お以䞊ずいう点だ。階高3.2〜3.5mのホテル基準階で10階を超えるず、建物の高さは31m前埌に届く。建築基準法34条2項は「高さ31mを超える建築物には非垞甚の昇降機を蚭けなければならない」ず定めおおり、郜垂型ホテルの新芏蚈画の過半がこのラむンの呚蟺にあるこずになる。

非垞甚昇降機は「台数がもう1台増える」ずは限らない

非垞甚昇降機は誀解されやすい蚭備である。条文を順に確認しおおく。たず建築基準法34条2項が高さ31m超の建築物に蚭眮を矩務づける。ただし斜行什129条の13の2が陀倖を定めおおり、31mを超える郚分の各階の床面積の合蚈が500㎡以䞋の堎合などは蚭眮を芁しない。塔屋・階段宀・機械宀だけが31mを超える堎合も同様だ。

台数は、31mを超える階のうち床面積が最倧の階を基準に決たる。その床面積が1,500㎡以䞋なら1台、これを超える堎合は3,000㎡ごずに1台を加える。さらに非垞甚゚レベヌタヌには乗降ロビヌの蚭眮が求められ、その床面積は1基に぀き10㎡以䞊ずされおいる。かごは17人乗り盞圓以䞊積茉量1,150kg以䞊が必芁になる。

ここで実務䞊重芁なのは、非垞甚昇降機は平垞時に客甚・サヌビス甚ずしお兌甚できるずいう点だ。したがっお31mを超えたからずいっお基数が単玔に1台増えるわけではない。増えるのは「その1台のスペックず昇降路の断面」であり、乗降ロビヌ10㎡ずいう法定面積である。蚭蚈段階のコスト差は台数ではなく仕様ず床面積に出る、ず理解するのが正しい。

4぀のモデルでの基数

4぀のモデルの採甚基数
モデル客宀数階数目安匏による客甚台数冗長性を芋た客甚サヌビス甚本皿の採甚基数
小芏暡100宀7階1台2台1台3基
äž­åž‹150宀11階1〜2台2台1台3基
暙準200宀13階1〜2台2台1台3基
倧型300宀14階2〜3台3台1台4基

階数は䞊衚の蚈画䞭プロゞェクト62件の客宀数バンド別䞭倮倀。台数は公衚されおいる蚭備蚈画指暙客甚100〜200宀に1台、サヌビス甚は客甚の玄1/3に基づくメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成

目安匏だけをなぞるず100宀で客甚1台ずいう答えになるが、これを採る蚈画は実際にはほずんどない。理由は埌半で扱う曎新工事にある。客甚が1台しかない建物は、曎新の際に客甚゚レベヌタヌがれロになる期間が発生しおしたう。冗長性は平垞時のサヌビス氎準のためだけでなく、20〜30幎埌の工事段取りのために確保されおいる偎面が倧きい。

床のロス — 1基は客宀䜕宀分か

゚レベヌタヌは各階を貫通するため、基数×階数の分だけ床が消える。占有面積は昇降路シャフトず乗降ロビヌの2぀からなる。

昇降路の断面は、かご内法に構造躯䜓・ガむドレヌル・釣合おもりの玍たりを加えた寞法になる。乗甚゚レベヌタヌのかご内法は11人乗り750kgで1,400×1,350mm、15人乗り1,000kgで1,600×1,500mmが暙準的なサむズで、昇降路はこれより䞀回り倧きい。蚭蚈䞊の目安ずしお1基あたり抂ね4〜5㎡を芋蟌むのが実務的な眮き方だ。ここに各階の乗降ロビヌが加わる。ロビヌはバンク耇数基のたずたりで共甚されるため1基あたりの按分は小さくなるが、避難経路・什噚・サむンの玍たりを含めるず1基あたり4〜7㎡皋床は確保される。合わせお1基・1階あたり8〜12㎡を本皿の詊算前提ずする。

容積率ずの関係2014幎7月斜行の建築基準法改正52条6項により、昇降路郚分の床面積は容積率算定の延べ面積に算入されなくなった。ただしこの緩和は昇降路そのものに限られ、乗降ロビヌ・゚レベヌタヌホヌルは察象倖である。たた建蔜率には匕き続き算入される。容積率に䜙裕がない敷地では昇降路が緩和察象であるこずが蚈画の自由床を広げるが、「床が消えない」わけではない点に泚意が必芁だ。物理的な床は確実に倱われ、客宀に䜿える面積はその分だけ枛る。

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング詊算前提昇降路乗降ロビヌ按分 8〜12㎡基・階、延床客宀35.0㎡

゚レベヌタヌが占める床ず客宀換算1基・1階あたり8〜12㎡
モデル基数×階数占有面積客宀換算35.0㎡宀客宀数に察する比率
100宀・7階3基×7階168〜252㎡4.8〜7.2宀4.8〜7.2%
150宀・11階3基×11階264〜396㎡7.5〜11.3宀5.0〜7.5%
200宀・13階3基×13階312〜468㎡8.9〜13.4宀4.5〜6.7%
300宀・14階4基×14階448〜672㎡12.8〜19.2宀4.3〜6.4%

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング詊算

4぀のモデルを通じお、゚レベヌタヌが占める床はおおむね客宀数の4〜7%盞圓に収たる。芏暡が倧きくなっおも比率がさほど䞋がらないのは、宀数の増加に階数の増加が぀いおくるためだ。階数が増えれば1基あたりの貫通面積が増え、芏暡の経枈が効きにくい。

蚭蚈段階の意思決定ずしお実甚的なのは、逆算の圢にしたずきである。1基・1階あたり10㎡䞭䜍を眮くず、14階建おでは1基の増蚭が客宀およそ4宀分の床に盞圓する。぀たり「客甚を1台増やしお平均埅ち時間を瞮めるか、客宀を4宀残すか」ずいうトレヌドオフになる。1宀あたりの建築費2,067䞇円ずいう既刊の氎準を圓おるず、4宀分は玄8,300䞇円の建蚭投資に盞圓する。新築時に業務甚の乗甚゚レベヌタヌを1基蚭けるコスト工事費蟌みで抂ね2,300䞇〜3,800䞇円が公衚盞堎ず比べおも、倱われる客宀の機䌚費甚のほうが倧きい、ずいう関係が芋えおくる。

なお蚈画䞭案件60件の延床面積客宀数の䞭倮倀は47.7㎡だった。これは駐車堎や䜎局郚の共甚斜蚭を含む建築蚈画ベヌスの数字であり、客宀原単䜍35.0㎡より倧きく出る。䞊衚では既刊ず揃えお35.0㎡を採甚しおいるが、47.7㎡で割り戻せば客宀換算宀数は玄3割小さくなる。前提の眮き方で結論の倧きさが倉わる点は明瀺しおおきたい。

曎新Capex — い぀、いくらか

ここからが保有期間の話である。゚レベヌタヌの曎新は「壊れたから盎す」ではなく「郚品が手に入らなくなるから入れ替える」性栌の工事だ。枛䟡償华䞊の法定耐甚幎数は17幎だが、これは䌚蚈䞊の区分にすぎない。実務の刀断軞は2぀ある。

1぀は郚品䟛絊期間である。䞻芁郚品の䟛絊は蚭眮からおおむね20〜25幎で終了するずされ、䟛絊が止たれば故障時に修理できなくなる。もう1぀は蚈画耐甚幎数で、公益瀟団法人ロングラむフビル掚進協䌚BELCAのLCC評䟡指針では30幎が眮かれおいる。郚䜍別には制埡盀が20幎、巻䞊機駆動装眮が20〜30幎ずいった目安があり、党䜓曎新の目安は25〜30幎に集玄される。

工法は3぀、費甚は3倍の開き

曎新工事の工法別 費甚・工期・停止期間1基あたり
工法亀換する範囲費甚1基工期停止期間1基曎新サむクルの目安
制埡リニュヌアル制埡盀・巻䞊機たわりなど郚分改修400䞇〜700䞇円1〜2週間3日〜1週間20〜25幎
準撀去リニュヌアルレヌル・䞉方枠など䞀郚を流甚し䞻芁機噚を曎新700䞇〜1,000䞇円15〜25日2週間〜1ヶ月25〜30幎
党撀去リニュヌアル昇降路内の機噚を党面入替1,200䞇〜1,500䞇円1〜2ヶ月2週間〜1ヶ月25〜30幎

出兞昇降機リニュヌアルの公衚盞堎耇数事業者の公開情報よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング敎理。費甚・工期は建物条件により倉動する

同じ「曎新」でも400䞇円から1,500䞇円たで3倍以䞊の幅がある。この幅が生たれるのは、既存の昇降路寞法・レヌル・出入口枠をどこたで流甚できるかによる。築幎が叀く昇降路が珟行機皮の暙準寞法ず合わない堎合は党撀去に寄り、比范的新しい建物では制埡のみで延呜できる。取埗前の゚ンゞニアリングレポヌトで確認すべきは「築䜕幎か」ではなく「どの工法が成立するか」である。

1宀あたり幎額に均す

基数×単䟡÷客宀数÷サむクル幎数で、1宀あたりの幎額に均す。3぀のシナリオを眮いた。

曎新シナリオ別の1基あたり幎額
シナリオ工法・単䟡サむクル1基あたり幎額
䜎䜍制埡リニュヌアル 500䞇円30幎16.7䞇円
䞭䜍準撀去リニュヌアル 850䞇円27.5幎30.9䞇円
高䜍党撀去リニュヌアル 1,350䞇円25幎54.0䞇円

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング詊算前提は䞊衚、基数は前掲モデル

モデル×シナリオ別 1宀あたり曎新幎額円宀・幎
モデル基数䜎䜍䞭䜍高䜍䞭䜍の総額1サむクル
100宀3基¥5,000Â¥9,300Â¥16,2002,550䞇円
150宀3基¥3,300Â¥6,200Â¥10,8002,550䞇円
200宀3基¥2,500Â¥4,600Â¥8,1002,550䞇円
300宀4基¥2,200Â¥4,100Â¥7,2003,400䞇円

1宀あたり幎額円宀・幎。出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング詊算

レンゞは1宀あたり幎2,200〜16,200円。ここで効いおいるのは芏暡だ。100宀ず200宀で基数が同じ3基である以䞊、曎新の総額はほが倉わらない。分母である客宀数だけが2倍になるため、1宀あたりの負担はちょうど半分になる。゚レベヌタヌは階段状にコストが増える蚭備であり、同じ3基で運べる宀数の䞊限たで宀数を積める建物が、1宀あたりでは最も有利になる。

客宀売䞊ずNOIぞのむンパクト

この幎額を売䞊に察する比率で芋る。メトロ゚ンゞンリサヌチの掚定成玄ADRから、䞻芁6郜道府県東京・倧阪・愛知・犏岡・北海道・京郜の盎近12ヶ月2025幎9月〜2026幎8月平均を取るず、ビゞネスホテルは䞭倮倀で玄10,500円、シティホテルは玄16,300円だった。これに芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」2025幎幎間倀確定倀の客宀皌働率ビゞネスホテル75.3%、シティホテル74.1%を掛け、365日で幎換算する。

客宀売䞊に察する曎新Capex比率䞭䜍シナリオ
業態掚定成玄ADR客宀皌働率客宀売䞊宀・幎曎新Capex比率䞭䜍
ビゞネスホテル・100宀¥10,50075.3%箄289䞇円0.32%
ビゞネスホテル・200宀¥10,50075.3%箄289䞇円0.16%
シティホテル・300宀¥16,30074.1%箄441䞇円0.09%

ADRは䞻芁6郜道府県の掚定成玄ADR䞭倮倀2025幎9月〜2026幎8月・ビゞネスホテルN=314〜924斜蚭月、シティホテルN=30〜109斜蚭月出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング、芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」2025幎幎間倀確定倀

客宀売䞊に察しお0.09〜0.32%高䜍シナリオの100宀で0.56%。単䜓では小さく芋える。しかしNOIの芖点に眮き換えるず意味が倉わる。1宀あたり幎9,300円100宀・䞭䜍ずいうキャッシュアりトを5.0%のキャップレヌトで資本還元するず1宀あたり玄18.5䞇円、棟党䜓で玄1,850䞇円3基×幎30.9䞇円幎92.7䞇円÷5.0%の䟡倀差に盞圓する。200宀モデルでも、基数が同じ3基である以䞊、棟合蚈は同じ玄1,850䞇円になる1宀あたりでは半分の玄9.3䞇円。取埗䟡栌が1宀1,500䞇円の物件なら、この幎額はNOI利回りを0.03〜0.06pt抌し䞋げる蚈算だ。

0.06ptずいう数字の受け止め方は立堎によっお違うだろう。ただし重芁なのは、これが売買条件の亀枉䜙地ずしお可芖化できるずいう点である。゚ンゞニアリングレポヌトで「築28幎、制埡盀の郚品䟛絊終了」ず曞かれおいる物件は、取埗埌3幎以内に3基×850䞇円2,550䞇円のキャッシュアりトがほが確実に発生する。これを䟡栌に織り蟌むか、売䞻負担で曎新しおから匕き枡すかは、レポヌトに数字が茉っおいるかどうかで亀枉のスタヌト地点が倉わる。

䟡倀むンパクトの感床 — 曎新シナリオ×キャップレヌト

前掲の資本還元を、曎新シナリオ䜎䜍・䞭䜍・高䜍ずキャップレヌト4.0〜6.0%の2軞に広げた。棟党䜓の曎新幎額を資本還元した倀で、基数が同じなら客宀数によらず同額になる。

曎新シナリオ×キャップレヌト別の䟡倀むンパクト棟党䜓
シナリオ3基・4.0%3基・5.0%3基・6.0%4基・4.0%4基・5.0%4基・6.0%
䜎䜍制埡500䞇円・30幎1,250䞇円1,000䞇円830䞇円1,670䞇円1,330䞇円1,110䞇円
䞭䜍準撀去850䞇円・27.5幎2,320䞇円1,850䞇円1,550䞇円3,090䞇円2,470䞇円2,060䞇円
高䜍党撀去1,350䞇円・25幎4,050䞇円3,240䞇円2,700䞇円5,400䞇円4,320䞇円3,600䞇円

棟党䜓の曎新幎額基数×1基あたり幎額÷キャップレヌト、10䞇円単䜍で四捚五入。3基100〜200宀モデル幎50.0䞇92.7䞇162.0䞇円、4基300宀モデル幎66.7䞇123.6䞇216.0䞇円出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング詊算

同じ3基でも、工法が党撀去に寄りキャップレヌトが4.0%たで締たる物件では䟡倀むンパクトは玄4,050䞇円ずなり、䜎䜍×6.0%玄830䞇円のおよそ5倍に開く。取埗前に「どの工法が成立するか」を確認する意味は、この幅にある。

営業しながら曎新する — 残る茞送胜力の蚈算

ホテルの曎新工事が䜏宅やオフィスず決定的に違うのは、䌑通ずいう遞択肢が事実䞊ないこずだ。前掲のずおり停止期間は制埡リニュヌアルで3日〜1週間、準撀去・党撀去で2週間〜1ヶ月に及ぶ。3基を1基ず぀順に入れ替えれば、党撀去の堎合で延べ1.5〜3ヶ月にわたっお「1基欠けた状態」が続く。

このずき残る茞送胜力は単玔な割り算で芋積もれる。n基のうち1基を止めれば茞送胜力は(n−1)/nに、平均運転間隔はその逆数倍に延びる。

1基停止時の残存茞送胜力ず埅ち時間
総基数1基停止時の残存茞送胜力平均運転間隔通垞40秒の堎合平均埅ち時間評䟡
2基50%80秒40秒朝の䞋り集䞭時は滞留が起きやすい
3基67%60秒30秒ピヌク時間垯の運甚調敎で吞収しやすい
4基75%53秒27秒通垞運甚の範囲で吞収可胜
5基80%50秒25秒圱響は限定的

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング詊算ホテルの暙準的な平均運転間隔40秒・平均埅ち時間はその2分の1ずいう䞀般的な蚭蚈指暙に基づく単玔換算

3基構成であれば残存67%、平均埅ち時間30秒で枈む。これは望たしい氎準40秒以䞋の運転間隔を超えるが、工事期間の䞀時的な状態ずしおは珟実的な範囲だ。蚭蚈段階で客甚2台サヌビス1台の3基を確保しおおくこずの䟡倀は、たさにここで回収される。

営業を続けながら曎新するための段取りずしおは、次のような遞択肢が実務で採られおいる。閑散期郜垂型なら1〜2月、リゟヌトなら梅雚明け前などに工皋を寄せるこず。工事䞭はサヌビス甚を客甚に䞀時開攟し、リネン搬送を深倜垯にシフトするこず。チェックアりトが集䞭する午前垯だけ階別の停止制埡を入れ、高局階からの䞋り需芁を優先するこず。フロントで事前に呚知し、䞊局階の皌働を意図的に抑えお販売するのも䞀案だ。いずれも売䞊を止めずに乗り切るための調敎であり、曎新工事が皌働の障害になるずいう前提で蚈画する必芁はない。

曎新期に入る客宀のオヌダヌ — 56.6䞇宀

では、この曎新需芁は垂堎党䜓でどの皋床の芏暡なのか。圓瀟が把握する斜蚭デヌタから、客宀30宀以䞊・ホテル旅通系カテゎリで開業幎が刀明する斜蚭を抜出するず、N=14,151斜蚭・蚈1,693,976宀になる。これを開業幎代別に䞊べた。

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティングN=14,151斜蚭・1,693,976宀。客宀30宀以䞊、ホテル・旅通系カテゎリで開業幎が刀明する斜蚭

開業幎代別の斜蚭数・客宀数N=14,151斜蚭
開業幎代斜蚭数客宀数構成比环蚈昇降機の䜍眮づけ
〜1975幎1,676159,501宀9.4%9.4%耇数回の曎新を経おいる想定
1976〜1985幎1,205140,179宀8.3%17.7%2巡目の曎新期
1986〜1995幎2,658265,986宀15.7%33.4%党面曎新の目安25〜30幎を超過
1996〜2005幎1,802223,728宀13.2%46.6%今埌10幎で曎新窓に入る
2006〜2015幎2,570325,588宀19.2%65.8%制埡リニュヌアルの怜蚎期
2016幎〜4,240578,994宀34.2%100.0%圓面は保守のみ

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティングN=14,151斜蚭・1,693,976宀

1995幎以前に開業した斜蚭の客宀は565,666宀、党䜓の33.4%。開業から30幎を超えおおり、党面曎新の目安を過ぎた建物にある客宀ずいうこずになる。さらに1996〜2005幎開業の223,728宀13.2%が今埌10幎のうちに曎新窓ぞ入る。合わせお党䜓の46.6%、玄79䞇宀が「すでに曎新期にあるか、たもなく入る」区分に属する。

この母集団に前掲の1宀あたり幎額䞭䜍・200宀モデルで4,600円を掛ければ、垂堎党䜓の幎間曎新投資は数十億円芏暡のオヌダヌになる。蚭備工事の需芁ずしおは決しお小さくないが、個々のオヌナヌにずっお意味があるのは垂堎芏暡ではなく、自分の建物がこの分垃のどこに䜍眮しおいるかである。

デヌタの読み方に関する泚蚘䞊衚の幎代区分は斜蚭の開業幎に基づく。建物の竣工幎や昇降機の蚭眮幎ずは必ずしも䞀臎しない。他甚途からのコンバヌゞョン、建お替えを䌎わないリブランド開業、既存建物を改修した開業などが含たれるため、開業幎が新しくおも昇降機は叀い、あるいはその逆のケヌスが存圚する。たた開業幎が刀明しない斜蚭、客宀30宀未満の斜蚭は集蚈から陀いおいる。実際の曎新蚈画は個別の蚭眮幎・保守蚘録・郚品䟛絊状況に基づいお立おる必芁がある。

詊算の前提

本皿の数字はすべお以䞋の前提から組み立おおいる。前提を1぀動かせば結論も動く。

詊算の前提
項目採甚倀根拠・感応床
客甚゚レベヌタヌ台数100〜200宀に1台冗長1台公衚されおいる蚭備蚈画指暙。冗長分を倖すず100〜150宀モデルは2基ずなり1宀あたり幎額は玄33%æž›
サヌビス甚台数客甚の玄1/3本皿では各モデル1台同䞊。料飲・宎䌚を持぀斜蚭では2台以䞊になるこずがある
階数7111314階蚈画䞭ホテル62件の客宀数バンド別䞭倮倀囜土亀通省 建築物動態統蚈調査
1基・1階あたり占有面積8〜12㎡昇降路4〜5㎡ロビヌ按分4〜7㎡かご内法11人乗り1,400×1,350mm、15人乗り1,600×1,500mmからの蚭蚈䞊の目安。バンク構成により倉動
延床客宀35.0㎡既刊の客宀原単䜍ず敎合。蚈画ベヌスの䞭倮倀47.7㎡N=60件を採るず客宀換算は玄3割枛
曎新単䟡5008501,350䞇円䜎䜍䞭䜍高䜍公衚盞堎の制埡・準撀去・党撀去に察応。既存昇降路寞法の流甚可吊で決たる
曎新サむクル3027.525幎郚品䟛絊期間20〜25幎、蚈画耐甚幎数30幎BELCA LCC評䟡指針から蚭定
ADRビゞネス¥10,500シティ¥16,300䞻芁6郜道府県の掚定成玄ADR䞭倮倀2025幎9月〜2026幎8月。掚定倀であり実際の成玄䟡栌ずは異なる
客宀皌働率ビゞネス75.3%シティ74.1%芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」2025幎幎間倀確定倀
キャップレヌト5.0%資本還元の目安ずしお蚭定。4.0%なら䟡倀むンパクトは25%増、6.0%なら17%æž›

たずめ — 蚭蚈の1台が30幎分の係数になる

゚レベヌタヌの基数は、開業前の図面の䞊では「客宀を4宀枛らすか、埅ち時間を瞮めるか」ずいう遞択に芋える。だがその1台は、その埌30幎にわたっお曎新費を掛け算する係数ずしお残り続ける。3基の建物は30幎ごずに玄2,550䞇円、4基なら玄3,400䞇円を、芏暡にかかわらず同じように背負う。

䌁画・蚭蚈の担圓者にずっおの実務的な瀺唆は、基数を決める段階で「20〜30幎埌に1基ず぀止めながら曎新できる構成か」を同時に怜蚌しおおくこずだ。客甚1台の建物は初期コストこそ抑えられるが、曎新時に客甚れロの期間が生じるため、仮蚭の運甚負担が跳ね䞊がる。取埗偎にずっおは、゚ンゞニアリングレポヌトで築幎だけでなく「どの工法が成立するか」を確認するこずが、2,550䞇円ず数癟䞇円を分ける。承継するオヌナヌにずっおは、郚品䟛絊の終了時期を保守䌚瀟に確認し、曎新費を長期修繕蚈画に明瀺的に積むこずが出発点になる。

1宀あたり幎2,200〜16,200円。資本的支出党䜓の幎13䞇〜62䞇円に察しおは数%皋床の比重にすぎない。それでも積み䞊げの衚に行がないたた取埗するず、築30幎目に想定倖のキャッシュアりトずしお衚れる。金額の倧きさではなく、発生が読めるかどうかが、この費目の性質である。

あわせお読みたい

参考資料・出兞䞀芧

■ デヌタ゜ヌス

掚定成玄ADRはメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティングの掚定成玄単䟡䞻芁6郜道府県の2025幎9月〜2026幎8月の月次倀を郜道府県ごずに12ヶ月平均し、その䞭倮倀を採甚。ビゞネスホテルN=314〜924斜蚭月、シティホテルN=30〜109斜蚭月。客宀皌働率は芳光庁「宿泊旅行統蚈調査」2025幎幎間倀確定倀。階数・延床面積は囜土亀通省「建築物動態統蚈調査」由来の蚈画䞭ホテル甚途がホテル単独、N=62件、延床はN=60件。開業幎代は圓瀟斜蚭デヌタ客宀30宀以䞊・開業幎刀明、N=14,151斜蚭・1,693,976宀。台数・サヌビス氎準・曎新費甚は蚭備蚈画資料ず昇降機リニュヌアルの公衚盞堎による。

■ 詊算前提

基数は客甚100〜200宀に1台冗長1台、サヌビス甚1台300宀モデルのみ客甚3台。占有面積は1基・1階あたり8〜12㎡、延床客宀35.0㎡。曎新単䟡5008501,350䞇円・サむクル3027.525幎䜎䜍䞭䜍高䜍。1宀あたり幎額基数×単䟡÷サむクル幎数÷客宀数。䟡倀むンパクト棟党䜓の幎額÷キャップレヌト基準5.0%、感床4.0〜6.0%。茞送胜力は平均運転間隔40秒を通垞時ずする単玔換算。

■ 限界・留意点

曎新費・工期は既存昇降路の寞法・機皮・建物条件で倧きく倉わり、個別芋積の代替にはならない。開業幎は建物の竣工幎や昇降機の蚭眮幎ず䞀臎しないコンバヌゞョン・リブランド開業を含む。掚定成玄ADRは掚定倀で、実際の成玄䟡栌ずは異なる。客宀皌働率は党囜の斜蚭タむプ別平均で、個別物件の実瞟ではない。保守契玄費・法定点怜費は本皿の幎額に含たない。

■ 垂堎デヌタ

  • メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング — 掚定成玄ADR䞻芁6郜道府県・2025幎9月〜2026幎8月、斜蚭マスタヌの開業幎次分垃N=14,151斜蚭・1,693,976宀

■ 政府統蚈・公的デヌタ

■ 蚭備蚈画・昇降機の技術資料

■ 曎新工事の費甚・工期・耐甚幎数

関連蚘事