台湾人および香港人向け訪日観光情報サイト「樂吃購（ラーチーゴー）！日本」を運営するジーリーメディアグループは、観光庁が発表した2023年訪日外国人消費額において台湾が7,786億円で首位になったことを受け、春節（旧正月）を前に台湾在住のユーザーを対象にアンケートを実施した。2024年1月25日から30日までの調査期間中、2,508件の有効回答を集め、台湾からの訪日観光客の消費意向や興味を明らかにした。
（出典：樂吃購（ラーチーゴー）！日本）
調査結果によると、日本旅行の主な目的として「日本食を食べたい」が94.4％で最多となり、「自然・景勝地観光」が79.7％、「ショッピング」が72.7％と続いた。また、旅行前の1～3カ月間で日本での買い物場所を調べる回答者が47.4％と半数近くを占めた。
（出典：樂吃購（ラーチーゴー）！日本）
特に買い物予算に関しては、約半数の回答者が「10万円以上」の予算を持っていることが判明し、その中でも「5万円～10万円」が40.4％で最多であった。
購入希望商品では「お菓子」が83.1％で最も人気が高く、具体的にはチーズ菓子専門店「ニューヨークパーフェクトチーズ」が最も望まれる商品として挙げられた。他には「食品」が75％、「薬」が71％で続き、「アリナミン」など特定の薬品に対する需要も高いことが示された。
ジーリーメディアグループ代表の吉田皓一は、この調査結果を受け、台湾からの訪日観光客が日本での買い物を大いに楽しみにしており、何を買うかについても事前に情報収集していることを強調した。また、台湾人の訪日回数の多さを指摘し、リピーターが多いことから、中国大陸からの訪日客が減少している現状において、台湾市場の重要性を再認識し、それを捉えることが日本のインバウンド戦略成功の鍵であると述べた。