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京都織物卸・着物レンタル「京洛和蒼」が訪日客急減で倒産

投稿日 : 2020.03.06

京都府

インバウンド

着物販売やレンタルを京都で展開していた京洛和蒼株式会社(資本金1000万円、京都市下京区中堂寺庄ノ内町40-3)が新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外国人観光客の急減に関連して、事業を停止した。

出典:京洛和蒼

同社は、2015年(平成27年)10月に創業、2016年(平成28年)2月に法人改組した和装製品卸売業者。

呉服や浴衣、和装小物など和装品の取り扱いに関し、和装専門商社として日本語に堪能で和装のスキルを持つ中国人スタッフが商品開発・企画提案、輸出入貿易、卸売販売事業、縫製加工業、小売販売業、OEM、レンタル着物事業など様々な事業を展開。6000万円程度の年商規模で推移していた。

近年は京都市東山区や京都市伏見区などに「千都四季」の名称で着物レンタルショップを構え、外国人観光客などを対象に着物レンタル事業も手がけ、2019年1月期の年売上高は約2億円を計上するなど、業容拡大基調にあった。

また、直営ネットショップの運営も行なっていた。

しかし、2019年4月に経験豊富な前代表が死去し、同年6月以降は、香港における反政府デモの影響で京都を訪れる香港人観光客が減少したことで同業者との価格競争が激化し、収益性が悪化していた。

2020年に入ってからは、新型コロナウイルスの感染拡大で、京都を訪れる外国人観光客が急減したことが追い打ちをかけ、今後の事業継続が困難となり、今回の事態となった。

負債は推定1億5000万円。

帝国データバンクが報じた。

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