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九州ふっこう応援割 宮崎・大分、開始日に掲載在庫が平時の10.6倍・6.6倍減 — 業態別の段差

投稿日 : 2026.09.27

宮崎県

大分県

九州ふっこう応援割 宮崎・大分、開始日に掲載在庫が平時の10.6倍・6.6倍減 — 業態別の段差

九州ふっこう応援割は、宮崎県と大分県で2026年9月25日にOTA等の予約受付が始まった(宮崎は10時、大分は12時)。販売開始当日、宮崎県では10月宿泊分の掲載在庫が1日で8,462室泊減り、直前5日の1日平均の10.6倍に達した。大分県は9,277室泊・6.6倍である。ただし、その動き方は業態によってまったく違う。10月17日(土)の稼働率(OTA掲載在庫ベース・推定)は、宮崎のリゾートが1日で+13.3pt動いた一方、ビジネスホテルは+3.4ptにとどまった。本稿では、先行県より遅れて始まった宮崎・大分の「開始日の段差」を業態別・宿泊日別に実測し、段差の後に残る客室をどう売るかを整理する。

本記事における指標の定義

  • OCC(稼働率):エリア内の総客室数に対する販売済み客室数の割合(OTA販売在庫に基づく推定値)。本文では「稼働率(OTA掲載在庫ベース・推定)」と表記する。OTA上で販売される在庫の消化状況に基づく推定値であり、施設全体の実稼働率とは異なる。
  • LT(リードタイム):チェックイン日までの日数。ブッキングカーブ=チェックイン日に向けたOTA残室数の推移。本稿はLT45以内の観測のみを使う。
  • 段差:販売開始日の観測値と前日の観測値の差(pt)。
  • 掲載在庫の減少(室泊):10月1日〜31日の各宿泊日について、前日から当日にかけて減ったOTA掲載残室数の合計。予約数そのものではなく、完売のほか販売停止・在庫の掛け直しによる減少も含む。
  • データ出典:メトロエンジンリサーチ(対象施設数・客室数はいずれも主要予約サイト掲載ベース)
Key Takeaways
  • — 九州ふっこう応援割は宮崎・大分で2026年9月25日にOTA等の予約受付が始まり、7県で最後の開始組となった(熊本・長崎は9月15日、福岡・佐賀は9月24日。鹿児島は調査時点で未定)。
  • — 開始日1日で10月宿泊分の掲載在庫は、宮崎が8,462室泊(直前5日平均の10.6倍)、大分が9,277室泊(同6.6倍)減った。
  • — 10月17日(土)宿泊分の開始日の段差は、宮崎のリゾートが+13.3pt(対象12施設)、大分の旅館が+5.8pt(対象242施設)で最大。ビジネスホテルは両県とも+3pt台にとどまった(2026年9月25日観測)。
  • — 段差は平日にも出た。10月の月〜木曜の平均は宮崎+3.8pt・大分+2.5ptで、11月7日(土)宿泊分も宮崎+5.0pt・大分+4.3ptと動いている。
  • — 打ち手は業態で分かれる。リゾート・旅館は残室の単価維持と連泊、ビジネスホテルは出張需要との並走、両県とも直販受付の開始(宮崎は9月28日以降順次、大分は旅行会社が10月9日・宿泊施設が10月16日から)に合わせた別の入口づくり。

九州ふっこう応援割、宮崎・大分は7県で最後の開始組

観光庁の案内(2026年9月24日更新)によると、九州ふっこう応援割の宿泊対象は10月1日からで、割引率は旅行・宿泊代金の50%(熊本県・鹿児島県は60%)、割引上限は1旅行・1人あたり宿泊単体・交通付1泊で2.0万円、交通付2泊以上で3.0万円、周遊型で3.5万円である。販売の開始日は県ごとに異なり、熊本・長崎が9月15日、福岡・佐賀が9月24日、宮崎・大分が9月25日と続いた。鹿児島は調査時点で未定である。

表1 九州ふっこう応援割 県別の販売開始日・宿泊対象期間・割引率(2026年9月24日時点)
県OTA等の販売開始宿泊対象期間割引率
熊本県9月15日10月1日〜12月25日60%
長崎県9月15日10月1日〜12月25日50%
福岡県9月24日10月1日〜12月15日50%
佐賀県9月24日10月1日〜12月25日50%
宮崎県9月25日(10時〜)10月1日〜12月25日50%
大分県9月25日(12時〜)10月1日〜12月25日50%
鹿児島県未定未定60%

出典:観光庁「九州ふっこう応援割」、大分県・宮崎県の公式案内よりホテルバンク編集部作成

開始日がずれたことで、宮崎・大分は「先行県の動きを見た旅行者が集まる」位置に置かれた。先行した熊本では、大手予約サイトの一部で9月24日午前時点に割引クーポンの配布終了が報じられている(トラベル Watch、2026年9月24日)。宮崎県の公式サイトは「予算の上限に達し次第、キャンペーンは終了」と案内しており、直販(宿泊施設・旅行会社)は宮崎が9月28日以降順次、大分は旅行会社が10月9日、宿泊施設が10月16日からの受付となる(大分県)。つまり9月25日は、両県にとってOTA等の枠だけが一斉に動いた日である。

開始日の掲載在庫の減少、宮崎は平時の10.6倍・大分は6.6倍

まず県単位で、開始日1日の動きを平時と比べる。10月の各宿泊日について開始日に減った掲載在庫を合計し、開始日直前5日の1日平均と比べると、宮崎県は8,462室泊(直前5日平均797室泊の10.6倍)、大分県は9,277室泊(同1,398室泊の6.6倍)だった。同じ方法で先行県を見ると、佐賀8.8倍、長崎8.1倍、熊本5.5倍、福岡3.2倍である。倍率は元の在庫の厚みにも左右されるため、客室規模が小さく平時の動きが緩やかな県ほど大きく出やすい点には注意が要る。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(10月宿泊分・全業態。対象施設数・客室数は下表、主要予約サイト掲載ベース)

表2 県別 開始日の掲載在庫の減少(直前5日平均比)と10月17日(土)宿泊分の段差
県(開始日)10/17(土)前日→開始日段差10月の掲載在庫の減少(開始日1日)直前5日の1日平均倍率対象 施設/客室
宮崎県(9/25)69.7%→75.5%+5.8pt8,462室泊797室泊10.6倍161/6,914室
佐賀県(9/24)72.8%→78.2%+5.4pt4,160室泊472室泊8.8倍140/4,510室
長崎県(9/15)75.6%→78.4%+2.8pt6,167室泊※760室泊※8.1倍273/11,564室
大分県(9/25)83.2%→87.3%+4.1pt9,277室泊1,398室泊6.6倍479/10,952室
熊本県(9/15)79.9%→85.7%+5.8pt15,646室泊※2,825室泊※5.5倍383/14,362室
福岡県(9/24)81.2%→83.2%+2.0pt14,786室泊4,577室泊3.2倍441/29,815室

※長崎・熊本は開始日が9月15日のため、LT45以内で比較できる10月1日〜24日の24宿泊日分。他県は10月1日〜31日の31宿泊日分。稼働率(OTA掲載在庫ベース・推定)は10月17日宿泊分、対象施設数・客室数は同日のコホート(主要予約サイト掲載ベース)。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成

10月17日(土)の稼働率(OTA掲載在庫ベース・推定)の段差でみると、宮崎は+5.8pt(対象161施設/客室6,914、主要予約サイト掲載ベース)、大分は+4.1pt(対象479施設/客室10,952)となった。大分は開始前日の時点で83.2%と、すでに宮崎(69.7%)より13.5pt高い位置にあった。残っている客室が少ない分、同じ割引でも動く幅は小さくなりやすい。倍率の差の一部は、この「出発点の違い」で説明できる。

業態別の段差 — 宮崎はリゾート、大分は旅館が大きく動いた

次に、同じ10月17日(土)を業態別に分ける。宮崎ではリゾートが82.1%→95.4%(+13.3pt、対象12施設/客室1,384)、旅館が79.8%→87.2%(+7.4pt、対象28施設/客室376)、ビジネスホテルが63.6%→67.0%(+3.4pt、対象44施設/客室4,084)だった。大分では旅館が85.6%→91.4%(+5.8pt、対象242施設/客室3,755)と最も大きく、リゾートが82.6%→86.5%(+3.9pt、対象32施設/客室1,492)、ビジネスホテルが83.5%→86.7%(+3.2pt、対象39施設/客室3,651)と続く(いずれも主要予約サイト掲載ベース)。秋の大分で3業態が45日前の時点にどう並ぶかは、大分の秋、10/3土は旅館65.9%・リゾート74.8%・ビジネス77.6%が掘り下げている。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(10月17日宿泊分、9月24日→25日の観測。対象施設数・客室数は下表、主要予約サイト掲載ベース)

表3 宮崎・大分の業態別 10月17日(土)宿泊分の段差と22日間の積み上がり(2026年9月25日観測)
県・業態対象 施設/客室10/17 9/24→9/25段差それまで22日間の上昇(LT45→LT23)10月の掲載在庫の減少(開始日)直前5日平均比
宮崎・リゾート12/1,384室82.1%→95.4%+13.3pt+8.3pt4,899室泊31.4倍
宮崎・旅館28/376室79.8%→87.2%+7.4pt+13.6pt399室泊9.6倍
宮崎・ビジネス44/4,084室63.6%→67.0%+3.4pt+12.4pt2,695室泊5.1倍
宮崎・全業態161/6,914室69.7%→75.5%+5.8pt+10.2pt8,462室泊10.6倍
大分・旅館242/3,755室85.6%→91.4%+5.8pt+11.6pt4,880室泊9.1倍
大分・リゾート32/1,492室82.6%→86.5%+3.9pt+7.1pt1,079室泊8.4倍
大分・ビジネス39/3,651室83.5%→86.7%+3.2pt+7.3pt1,950室泊5.2倍
大分・全業態479/10,952室83.2%→87.3%+4.1pt+8.8pt9,277室泊6.6倍

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成

注目したいのは、開始日1日の段差を、それまで22日間(LT45→LT23)の積み上がりと並べたときの比率である。宮崎のリゾートは22日かけて+8.3pt進んだのに対し、開始日1日で+13.3ptと、それを上回った。旅館も宮崎で22日分の約5割(+13.6ptに対し+7.4pt)、大分で約5割(+11.6ptに対し+5.8pt)が1日で動いている。ビジネスホテルは宮崎で約3割(+12.4ptに対し+3.4pt)、大分で約4割(+7.3ptに対し+3.2pt)にとどまった。10月全体の掲載在庫の減少で見ても、ビジネスホテルは両県とも直前5日平均の約5倍(宮崎5.1倍・大分5.2倍)とほぼ同じ水準に揃い、割引が観光目的の業態により強く作用していることがうかがえる。

ただし宮崎のリゾートは12施設と母集団が小さく、少数の大型施設の掲載在庫の動きが集計値を大きく左右する。開始日に掲載在庫がまとまってゼロになった施設も含まれており、その中には翌日に料金を改めて在庫を掲載し直した施設も見られる。この段差は「開始日に販売の設定が大きく切り替わった」ことを示すものとして読み、すべてが予約の積み上がりだと解釈しないほうがよい。なお、シティホテル(宮崎7施設・大分8施設)は対象が10施設未満のため扱っていない。

10月17日のブッキングカーブ — 22日分の積み上がりと1日の段差

ブッキングカーブで見ると、段差の性格がより分かりやすい。以下は10月17日(土)宿泊分について、LT45(9月2日)から開始日のLT22(9月25日)までの稼働率(OTA掲載在庫ベース・推定)の推移である。観測はLT22が最新で、それより先はまだ存在しない。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(宮崎県・10月17日宿泊分。全業態 対象161施設/客室6,914、リゾート12/1,384、旅館28/376、ビジネス44/4,084、主要予約サイト掲載ベース)

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(大分県・10月17日宿泊分。全業態 対象479施設/客室10,952、リゾート32/1,492、旅館242/3,755、ビジネス39/3,651、主要予約サイト掲載ベース)

大分は4業態のカーブがLT45の時点で74〜77%の狭い帯に集まっており、開始日の段差も業態間で2.6ptの差(旅館+5.8pt、ビジネス+3.2pt)に収まった。これに対し宮崎は、LT45の時点でビジネス51.2%・リゾート73.8%と22.6ptの開きがあり、段差でさらに差が広がった。宮崎のビジネスホテルは10月17日時点で67.0%と残室にまだ余地があり、割引とは別の需要でこれを埋めていく局面にある。平時の宮崎で業態ごとのカーブがどう立ち上がるかは、宮崎県の業態別ブッキングカーブ|旅館は土曜集中・シティは45日前で天井で詳しく分析している。

宿泊日別の段差 — 平日にも同じ方向の動きが出た

段差は週末だけのものではない。10月の31宿泊日すべてで、宮崎・大分とも開始日に稼働率(OTA掲載在庫ベース・推定)が上昇した。宮崎(対象157〜161施設/客室6,690〜6,914)では月〜木曜の平均が+3.8pt、土曜の平均が+5.0pt、大分(対象472〜479施設/客室10,870〜10,952)では月〜木曜が+2.5pt、土曜が+3.4ptである。10月14日(水)でも宮崎は56.7%→61.6%(+4.9pt)と、土曜並みの幅で動いた。

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(全業態・10月1日〜31日宿泊分、9月24日→25日の観測。宮崎 対象157〜161施設/客室6,690〜6,914、大分 対象472〜479施設/客室10,870〜10,952、主要予約サイト掲載ベース)

表4 宿泊日別 開始日の段差(全業態・2026年9月24日→25日の観測)
宿泊日宮崎 9/24→9/25段差大分 9/24→9/25段差
10/10(土)三連休初日82.9%→89.4%+6.5pt88.4%→90.9%+2.5pt
10/14(水)56.7%→61.6%+4.9pt64.0%→66.6%+2.6pt
10/17(土)69.7%→75.5%+5.8pt83.2%→87.3%+4.1pt
10/24(土)86.0%→88.8%+2.8pt80.9%→84.5%+3.6pt
11/3(火・祝)47.7%→51.0%+3.3pt59.2%→61.9%+2.7pt
11/7(土)66.3%→71.3%+5.0pt76.0%→80.3%+4.3pt
10月 月〜木の平均—+3.8pt—+2.5pt
10月 土曜の平均—+5.0pt—+3.4pt

出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成(全業態。宮崎 対象159〜161施設/客室6,786〜6,914、大分 対象474〜479施設/客室10,896〜10,952、主要予約サイト掲載ベース)

一方で、すでに埋まっていた日は段差が小さい。宮崎の10月24日(土)は開始前日に86.0%に達しており、段差は+2.8ptにとどまった。逆に、三連休初日の10月10日(土)は82.9%から+6.5ptと大きく、連休の需要と割引が重なった形である。11月7日(土)はLT43と先の宿泊日だが、宮崎+5.0pt、大分+4.3ptと動いており、開始日の段差は10月だけでなく11月の宿泊日にも及んでいる。

業態別の打ち手 — 段差の後に残る客室をどう売るか

リゾート・旅館:残室の単価を保ち、連泊で滞在を伸ばす。開始日に大きく動いた業態では、残る客室は数が少なく、割引の有無に関わらず選ばれやすい。ここで追加の値下げを急ぐより、残室の単価を保ちながら、連泊で平日の夜を埋める設計に機会がある。割引上限は1旅行・1人あたりで設定されているため、宿泊単体の連泊では1泊あたりの割引は薄まる。それでも、宿にとっては割引をきっかけに滞在を延ばしてもらい、平日の夜を埋める手段になる。夕食付きと素泊まりを組み合わせた連泊プランは、その受け皿になる。

ビジネスホテル:割引と出張需要を並走させる。両県ともビジネスホテルの段差は直前5日平均の約5倍と他業態より控えめで、10月17日の宮崎では67.0%と残室にまだ余地がある。平日は法人・出張需要が主軸であり、割引で観光客を取り込みつつ、平日の法人向け枠を早い段階で埋め切らないことが、単価と稼働の両立につながる。清掃なし連泊や朝食付きの連泊割は、出張と観光の両方に効く設計といえる。

直販開始のタイミング:OTA等の枠と別の入口をつくる。宮崎は9月28日以降順次、大分は旅行会社が10月9日、宿泊施設が10月16日から直販での割引受付が始まる。OTA等の枠が予算上限に近づいた後に、公式サイトや電話予約に問い合わせが移る可能性がある。直販用の在庫と料金を今のうちに用意しておくことは、開始日の段差を取り込めなかった日程の伸びしろになる。大分の直販受付の仕組みと10月前半の残室については、九州ふっこう割 大分、直販は10/16宿泊分からも参考になる。

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よくある質問

Q. 九州ふっこう応援割は宮崎・大分でいつから予約できるか。
A. OTA等では2026年9月25日に始まった(宮崎10時、大分12時)。直販は宮崎が9月28日以降順次、大分は旅行会社が10月9日、宿泊施設が10月16日から。宿泊対象は両県とも10月1日〜12月25日である。

Q. 開始日に宿の空室はどれくらい減ったか。
A. 10月宿泊分の掲載在庫は、開始日1日で宮崎8,462室泊(直前5日平均の10.6倍)、大分9,277室泊(同6.6倍)減った。掲載在庫の減少には販売停止も含まれ、予約数そのものではない。

Q. どの業態が最も動いたか。
A. 10月17日(土)宿泊分では、宮崎はリゾート(+13.3pt)、大分は旅館(+5.8pt)の段差が最も大きく、ビジネスホテルは両県とも+3pt台だった。

Q. 宮崎と大分で段差の大きさが違うのはなぜか。
A. 大分は開始前日の時点で10月17日(土)宿泊分が83.2%と、宮崎(69.7%)より13.5pt高い位置にあった。残っている客室が少ない分、同じ割引でも動く幅は小さくなりやすく、倍率の差の一部はこの出発点の違いで説明できる。

Q. 段差の後、宿は何をすればよいか。
A. 本稿では3つを挙げている。リゾート・旅館は追加の値下げを急がず残室の単価を保ちながら連泊で平日の夜を埋めること、ビジネスホテルは割引と平日の法人・出張需要を並走させること、両県とも直販受付の開始(宮崎は9月28日以降順次、大分は旅行会社が10月9日、宿泊施設が10月16日から)に合わせて直販用の在庫と料金を用意しておくことである。

まとめ

宮崎・大分の九州ふっこう応援割は、7県で最後に始まった分、開始日に在庫が一気に動いた。宮崎は10月宿泊分の掲載在庫が平時の10.6倍、大分は6.6倍のペースで減り、10月17日(土)の段差は宮崎のリゾート+13.3pt、大分の旅館+5.8ptが大きく、ビジネスホテルは両県とも+3pt台にとどまった。平日にも同じ方向の動きが出ており、段差は11月の宿泊日にも及んでいる。段差の後に残る客室は、観光系の業態では単価を保った連泊、ビジネスホテルでは出張需要との並走、そして直販開始に合わせた別の入口づくりで、それぞれ伸ばす余地がある。

⚠ 将来日程のデータに関する注意:本記事の稼働率(OTA掲載在庫ベース・推定)はいずれも2026年9月25日観測時点の値であり、10月・11月の宿泊日はまだ予約期間中の途中経過である。チェックイン日に近づくにつれて、在庫の追加・キャンセル・販売停止の解除などで変動する。

集計方法

メトロエンジンリサーチが日次で観測する主要予約サイトの掲載在庫を、県×業態(全業態・リゾート・旅館・ビジネス)ごとに集計した。対象は2名1室の掲載在庫で、観測はLT45以内・2026年9月25日観測分まで。段差は販売開始日の観測値と前日の観測値の差、掲載在庫の減少は前日から当日にかけて減った残室数の10月宿泊日合計である。掲載在庫の減少には、予約による消化のほか、施設側の販売停止や在庫の掛け直しによる減少も含まれるため、予約数そのものではない。対象が10施設未満の業態(シティホテル等)は扱っていない。鹿児島県は調査時点で販売開始日が未定のため比較から外した。

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参考資料・出典一覧

■ データソース

メトロエンジンリサーチが日次で観測する主要予約サイトの掲載在庫(2名1室、2026年9月25日観測分まで)。県×業態(全業態・リゾート・旅館・ビジネス)で集計し、10月17日宿泊分の対象は宮崎県161施設/6,914室、大分県479施設/10,952室(主要予約サイト掲載ベース)。制度・販売開始日は観光庁、大分県・宮崎県の公式案内と報道で確認した。

■ 試算前提

段差は販売開始日の観測値と前日の観測値の差(pt)。掲載在庫の減少は、10月の各宿泊日について前日から開始日にかけて減った掲載残室数を合計し、開始日直前5日の1日平均と比べた(長崎・熊本は開始日が9月15日のため、LT45以内で比較できる10月1日〜24日の24宿泊日分)。観測は宿泊日の45日前以内(LT45以内)に限る。

■ 限界・留意点

稼働率(OTA掲載在庫ベース・推定)は施設全体の実稼働率とは異なる。掲載在庫の減少には販売停止や在庫の掛け直しも含まれ、予約数や応援割の利用件数そのものではない。宮崎のリゾートは対象12施設と母集団が小さく、少数の大型施設の動きが集計値を左右する。販売開始時刻(宮崎10時・大分12時)より前の時間帯の動きも開始日の観測に含まれうる。10月・11月の値は調査時点の途中経過で、宿泊日に近づくにつれて変動する。

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