滋賀県高島市に2026年8月、プライベートサウナ付き貸別荘「LAKE SAUNA RESORT takashima SUITE VILLA 碧」がオープンした。琵琶湖まで徒歩1分の立地に、チラー付き水風呂やジャグジー、外気浴スペースを備え、最大14名まで宿泊できる。
手がけたのは、関西を中心に貸別荘などを展開する株式会社LDKプロジェクト。同社は高島市ですでに複数の施設を運営しており、今回の開業も単なる施設数の拡大ではないという。サウナ付き貸別荘が珍しくなくなりつつあるなか、宿そのものを旅の目的にするには何が必要なのか。高島という地域に見いだしている可能性や、これまでの運営経験を反映した施設づくり、今後の「IZA」ブランドの展望について聞いた。
公式サイト:https://go2iza.com/suitevilla-aoi/

――高島市内ですでに複数の貸別荘を運営されているなかで、今回「LAKE SAUNA RESORT takashima SUITE VILLA 碧」を開業された背景を教えてください。同エリアでさらに展開する理由や、地域の可能性についてもお聞かせください。
滋賀県高島市では、これまでにもサウナ付きの貸別荘を展開してきました。実際に運営していくなかで、サウナ付き貸別荘を求めているお客様は、まだまだ多くいらっしゃると感じています。
また、私たち自身が施設を運営し、お客様にご利用いただくなかで、「もっと多くの方に、この場所でしか味わえない時間を楽しんでいただきたい」という思いが強くなったことも、今回の開業につながっています。
高島市は、琵琶湖をはじめ、山々や豊かな自然、歴史ある観光資源など、非常に魅力のある地域です。

一方で、こうした地方には、まだまだ大きな可能性があると私たちは考えています。
IZAが目指しているのは、単に地方に宿泊施設をつくることではありません。宿をきっかけにその土地を訪れる人を増やし、その土地で過ごす時間そのものを観光資源にしていきたいと考えています。
主要都市だけに人が集まるのではなく、「この宿に泊まりたい」「この体験をしてみたい」という目的が生まれれば、その土地を訪れる理由になります。そこから周辺の観光や飲食、アクティビティにも人の流れが生まれ、地域全体が少しずつ盛り上がっていく。
高島での施設展開も、そうした「宿を通して地方を盛り上げる」という私たちの考えの一環です。
――市内の既存のサウナ付き貸別荘と比較して、「SUITE VILLA 碧」にはどのような独自性や役割、位置づけを持たせているのでしょうか。
「SUITE VILLA 碧」の大きな特徴の一つが、チラー付きの水風呂を備えていることです。
サウナでしっかりと身体を温めたあと、気持ちよくクールダウンするためには、水風呂の水温が非常に重要です。一般的な水風呂は季節によって水温が変化しますが、「碧」ではチラーを導入することで、季節を問わず冷たい水風呂を楽しんでいただける環境を整えました。

私たちは、貸別荘のサウナだからといって、「サウナが付いていればそれでいい」とは考えていません。
せっかく自然豊かな高島まで来ていただくのであれば、宿泊そのものが目的になるくらい、サウナ体験にも妥協しない施設にしたいと考えました。
そのため「碧」は、これまでの施設運営で培ってきた経験をベースにしながら、特にサウナを楽しみたい方にも満足していただけるよう、設備はもちろん、配置や動線まで含めてつくり込んだ施設になっています。
――最大14名で宿泊可能な規模や、プライベートサウナ、チラー付き水風呂、ジャグジーといった設備には、これまでの運営で得られた利用者の声や気づきが、どのように反映されていますか。
これまで施設を運営するなかで感じてきたのは、貸別荘だからこそ、家族や友人など、普段一緒に過ごしている人たちが、人数を気にせず一緒に楽しめることに大きな価値があるということです。
そこで「碧」では最大14名で宿泊できる規模とし、複数世帯や大人数のグループでも、それぞれが無理なく過ごせる間取りを意識しました。
特にこだわったのが、プライベートガーデン内の動線設計です。

サウナから出て、そのまま水風呂、ジャグジー、そして外気浴へとスムーズに移動できるよう、それぞれの設備を近接させています。「サウナに入る」「水風呂に入る」「外気浴をする」という一連の体験を、できるだけストレスなく楽しんでいただけるようにしました。
また、サウナ室から水風呂やジャグジーを見渡せる設計にすることで、サウナに入っている人と外で過ごしている人が、お互いの存在を感じながら一緒に楽しめるようにもしています。

単に設備を増やすのではなく、実際にその場所でどう過ごすのかを、利用者の目線に立って一つひとつ考える。これまでの運営経験から得た気づきを、「SUITE VILLA 碧」の空間づくりに落とし込んでいます。

――サウナ付き貸別荘が増えているなかで、今後も選ばれ続ける施設には、どのような価値が必要だとお考えでしょうか。「碧」で特に大切にされている点とあわせて教えてください。
これからの貸別荘に必要なのは、単に「設備があること」ではなく、「その設備を使って、どんな時間を過ごせるのか」まで考え抜かれていることだと思います。
サウナ付きの貸別荘が増えているからこそ、サウナがあること自体は、これから特別なことではなくなっていくかもしれません。
だからこそ私たちは、施設を「つくって終わり」にしないことを大切にしています。
実際に、サウナ好きでもある弊社代表が自ら施設に足を運び、サウナの温度や水風呂、動線、過ごしやすさなどを利用者の目線で確認しています。
「SUITE VILLA 碧」についても、特に大切にしたのは、サウナを本当に好きな方にきちんと満足していただける施設にすることです。その象徴ともいえるのが、チラー付きの水風呂です。
サウナでしっかりと温まり、冷たい水風呂に入り、自然のなかで外気浴をする。その一連の体験が気持ちよくつながるように、設備そのものだけではなく、配置や動線まで考えています。
そして、もう一つ大切にしているのが、「また来たい」と思っていただけるかどうかです。
宿泊施設は、写真で見た瞬間の魅力だけではなく、実際に滞在して初めて分かる心地よさが重要です。だからこそ、見た目のデザインだけでなく、「使う人がどう感じるか」という視点を常に持ちながら施設をつくっています。
――今回の開業を踏まえ、今後の高島エリアでの展開や、「IZA」ブランドとしての目標・構想についてお聞かせください。
私たちがこれから目指していきたいのは、「この宿に泊まってよかった」「最高の思い出ができた」と感じていただける施設を、一つひとつ丁寧につくっていくことです。
宿泊施設は、単に「寝る場所」を提供するものではないと思っています。
家族や友人と一緒に過ごした時間、サウナで語り合った時間、自然のなかで過ごした時間、夜に焚き火を囲んだ時間。そうした何気ない一つひとつの瞬間が、その人の人生のなかに残る思い出になっていく。

私たちは、宿泊される方の人生に綴られる一ページをつくることが、IZAの役割だと考えています。
高島エリアについても、これまで培ってきた運営経験を生かしながら、地域の魅力をより多くの方に知っていただけるような施設づくりを続けていきたいと考えています。
そして、高島に限らず、まだ観光地として十分に知られていない地方にも目を向け、「ここに泊まりたい」「ここに行ってみたい」と思っていただける目的地を、宿泊施設からつくっていきたい。
それによって人の流れを生み、地域の魅力を知ってもらい、地域そのものが少しずつ盛り上がっていく。それが、私たちIZAが目指している未来です。
施設を訪れてくださった方にとって、ここで過ごした時間が「最高の思い出」として残ること。そして、その一つひとつの滞在が、高島という地域を好きになるきっかけになること。
そんな施設を、これからもつくり続けていきたいと思っています。
■施設概要
施設名:LAKE SAUNA RESORT takashima SUITE VILLA 碧
住所:〒520-1121 滋賀県高島市勝野500番地9
アクセス:大阪市内から車で約2時間半
※乗用車2台まで施設内駐車場をご利用可能です。
料金プラン:70,000円~
公式サイト:https://go2iza.com/suitevilla-aoi/
