毎年6月には多くの紫陽花を楽しむ観光客で賑わう鎌倉だが、今夏はコロナの影響で異なる様相。多くの若者や家族づれで賑わう海水浴場や花火大会は中止が決定した。他方で近年、鎌倉市内ではホテルの新規開業が相次ぐ。「withコロナ」の中、感染予防に十分な注意を払った観光が求められる。
県内居住者のみの入場制限も、海水浴・花火大会は中止
あじさい寺とも呼ばれる明月院は6月1日(月)から6月30日(火)まで平日のみ開門(土日は、終日閉門)となり、9時~16時まで開門(最終受付16時、閉門16時30分)。また現時点では、神奈川県内在住者のみの拝観とし、県外在住者の拝観は遠慮するよう求めている。
また、あじさい路で有名な長谷寺はあじさい鑑賞の事前申し込みを実施。「往復はがき」による先着順で6月1日~6月30日の各日、一日あたり1000名限定で神奈川県内在住者の申込みを優先するとしており、狭き門となりそうだ。(事前申し込みが必要なのは「あじさい路でのアジサイ鑑賞」のみ)
さらに、令和2年度の鎌倉市海水浴場は開設を断念。また、第72回鎌倉花火大会は中止が決定しており、鎌倉市内の観光の集客には大きな影響が出る見込み。
鎌倉市内で相次ぐ新規ホテル開業
他方で、都内から日帰り圏内の鎌倉には従来宿泊施設が乏しかったが、近年新規開業が相次いでいる。
メトロエンジンリサーチによると、鎌倉市内には宿泊施設が78、部屋数にして1,295室が提供されている。
相鉄フレッサイン 鎌倉大船駅東口は、大船駅徒歩2分に2019年11月1日に152室で開業。
また、今年4月24日には、ホテルメトロポリタン鎌倉が138室でJR鎌倉駅東⼝から徒歩2分に開業した。現在同ホテルでは、開業記念として、「鎌倉散策グッズ付プラン(朝食付き) ~『Maker’s Shirt 鎌倉』のトートバッグセット~」を6月30日までの期間限定で販売している。
来鎌には感染拡大防止に協力も必要
現在鎌倉市では、鎌倉観光を予定する人々に以下の8点の注意喚起を行なっている。
1政府方針に従い、神奈川県外からの来訪は6月19日以降に。
2鎌倉観光の当日には、必ず自身と同行者の体調を確認し、体調がすぐれない場合には、予定の延期を検討すること。
3観光の際は、マスクの着用を。
※ 下記対策をとるなど、熱中症には十分注意する。
・ 水分・塩分の十分な補給
・ 適宜混雑を避け、涼しい場所で休憩する。
4観光の際は、人との間隔を2m(最低でも1m)空ける。
5観光の際は、少人数(目安として5人以下)での行動を。
6各施設における感染拡大防止策に理解・協力すること。
7飲食物の容器など、ゴミは持ち帰る。
8こまめな手洗い及び手指消毒を忘れない。また、極力、携帯用衛生用品も持つこと。
鎌倉市長の松尾崇氏は「緊急事態宣言の解除は、「新たな日常を創るチャレンジ」のスタートです。今後とも新型コロナウイルス感染拡大防止に向けて、共に取り組んでまいりましょう。皆様の、引き続きのご理解とご協力をお願いいたします。」と呼びかけている。
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