東京ディズニーランド・ディズニーシーを有する千葉県浦安市。ユニバーサルスタジオジャパンが所在する大阪市此花区。東西に人気を二分する両遊園地が所在する同市・区におけるホテル展開状況をメトロエンジンリサーチにより比較分析した。
既存のホテル展開対決ードロー
浦安市と大阪市此花区の既存の施設展開数は以下の通り。
・浦安市ー41施設、11,727室
浦安市ホテル展開マップは以下の通り(カラー付きのサークルの大小は客室数規模を示す)。
出典:メトロエンジンリサーチ
・大阪市此花区ー47施設、5,063室
大阪市此花区ホテル展開マップは以下の通り(カラー付きのサークルの大小は客室数規模を示す)。
出典:メトロエンジンリサーチ
既存の施設数では大阪市此花区がやや上回ったが、客室数では浦安市が2倍以上の大差をつけた。
新設ホテル開発対決ー浦安市に軍配
浦安市と大阪市此花区の新規ホテル開業予定は以下の通り。
・浦安市ー2施設、651室
ディズニーリゾートの「トイ・ストーリー」テーマの新ホテルが約600室で2021年に開業を予定している。
・大阪市此花区 なし
大阪市此花区には新規開業予定のホテルは確認できなかった。ただし、2019年11月13日に760室の同区内最大となる客室数を誇る「リーベルホテル アット ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」が開業したばかりで、ひと段落ついたタイミングでの結果となった。
1km2あたりの部屋数対決ー浦安市に軍配
1km2あたりの部屋数を比較した数値が以下の通り。
・浦安市 620室
・大阪市此花区 262室
1km2あたりの部屋数では浦安市が大阪市此花区を2.5倍近い差をつけて圧倒した。
浦安市ではオリエンタルランドによる大規模なディズニーリゾートの拡張計画が予定されている。
出典:オリエンタルランド
他方で、大阪市此花区では2025年国際博覧会(万博)の開催地に決まっており、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致の候補地にもなっており、計画が実現すれば大規模ホテルの開発が一気に進むことになる。
日本の観光を引っ張る両市・区のホテル開発動向には今後も注目していきたい。
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