全国トップの稼働率とインバウンド需要の増加でホテル開発が激増する大阪府。2019年7月初め時点の大阪府のホテル展開状況を府内各市の施設展開数、客室数を大阪市内の区別ランキングとともにお伝えする。2025年大阪万博が決まり、IRの誘致成功如何ではさらなる激増が見込まれる地域も。
大阪市に圧倒的に集中、堺市・泉佐野市が続く
メトロエンジンリサーチによると、2019年7月現在、大阪府内の宿泊施設数は1,672、部屋数にして113,443室となっている。
新規開業予定施設は107施設、部屋数にして22,873室と激増が見込まれている。内、東京五輪が開かれる2020年7月までに開業するホテルは74施設と大部分を占めるが、2025年大阪万博の開催が確定したことでさらなる新規開発計画も見込まれる。
府内各市の部屋数トップ10は以下の通り。
1位 大阪市 96,044室 1,269施設
2位 堺市 3,376室 56施設
3位 泉佐野市 3,238室 42施設
4位 吹田市 2,208室 16施設
5位 豊中市 1,184室 23施設
6位 東大阪市 826室 29施設
7位 泉南郡 821室 18施設
8位 茨木市 573室 11施設
9位 池田市 517室 11施設
10位 守口市 475室 11施設
大阪府内の宿泊施設は大阪市に集中していることがわかる。
大阪市中央区・北区・淀川区がトップ3、此花区が激増か
大阪市内の区別ランキングトップ10は以下の通り。
1位 中央区 32,655室 359施設
2位 北区 18,826室 149施設
3位 淀川区 8,912室 72施設
4位 浪速区 7,962室 170施設
5位 此花区 5,029室 46施設
6位 西成区 4,801室 133施設
7位 西区 4,689室 57施設
8位 天王寺区 3,711室 69施設
9位 福島区 1,457室 21施設
10位 東淀川区 1,184室 15施設
2025年大阪万博の開催や今後のIR施設の建設の動向次第では、さらなるインバウンド需要の増大は確実となる。特に5位にランクインする万博会場が立地する此花区ではこれによりさらなる開発需要が活気付くことも見込まれる。
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