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大阪府新規開業施設(2023.09最新版)

投稿日 : 2023.09.20

大阪府

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2023年9月時点の大阪府のホテル展開状況をお伝えする。

大阪府のホテル展開分布

メトロエンジンリサーチによると、大阪府の新規開業ホテルの分布は大阪市に集中。
大阪市内では中央区・北区に集中している。

出典:メトロエンジンリサーチ

大阪市の新規開業施設は中央区・北区に集中

中央区・北区に約87%が集中

2024年〜2029年にかけて大阪市の新規開業施設は23施設・9,496室が予定されているが、約87%の20施設・4,936室が中央区・北区に集中している。

中央区・北区は都市中枢機能を担う大阪都心区。大阪市ひいては西日本における経済の中心地、同時にアジアを中心とした世界から多くの訪日外国人が訪れる国際集客地区となっている。

順位

大阪市 施設数 部屋数(推定) 割合(施設数)

1位

中央区 12 施設 2,424 室 52.2 %

2位

北区 8 施設 2,512 室 34.8 %

3位

浪速区 2 施設 2,060 室

8.7 %

4位

此花区 1 施設 2,500 室 4.3 %

合計

23 施設 9,496 室 100 %

出典:メトロエンジンリサーチ

出典:メトロエンジンリサーチ

大阪市の新規開業予定施設を一部紹介

メトロエンジンリサーチによると、2024年〜2029年に中央区・北区で開業予定の新規施設・部屋数トップ3は以下の通り。

順位

施設名 部屋数(推定) 開業予定時期

1位

(仮称)カンデオホテルズ 大阪堂島浜 548 室 2024年7月1日

2位

ホテル阪急グランレスパイア大阪 482 室 2024年11月1日

3位

大阪ステーションホテル 418 室 2024年7月1日

出典:メトロエンジンリサーチ

部屋数トップ3は、図らずとも全て北区が占める結果となった。

1位の「(仮称)カンデオホテルズ 大阪堂島浜」は、カンデオホテルズチェーン内で最大かつ国際級のホテルとして2024年7月に開業予定だ。最大の特徴は建物の最上階(地上135m)に建設される日本最大級の高さの展望露天風呂を備える「天空のスカイスパ」。総客室数548室の客室は建物の18階~31階に位置し、すべての客室から大阪市内の素晴らしい眺望を楽しむことができる。当ホテルはカンデオホテルズチェーンのフラッグシップホテルとして、レストラン・バー・フィットネスなどを兼ね備えた国際水準を満たすホテルとして準備が進められている。

2位の「ホテル阪急グランレスパイア大阪」は、阪急阪神ホテルズがオペレーターとなる「レスパイア」ブランドのアップスケールホテル。「静かな癒し(REST)と明日への活力(INSPIRE)を提供する」というコンセプトを継承しつつ、より質の高いくつろぎを求めて“GRAN”を冠したホテル名となっている。客室は建物の5階~28階に位置し、約23㎡を中心とする全482室を備える予定だ。宿泊者専用ラウンジ、クラブフロア、レストラン、バー、フィットネスの開設も計画しており、2020年12月から工事に着手、2024年夏ごろの先行まちびらきに向けて開発を進めている。

3位の「大阪ステーションホテル」は、JR西日本ホテルズ(京都市)がマリオット・インターナショナル(米メリーランド州)と提携し、同社の新ブランドとして2024年夏に開業だ。マリオットグループで「オートグラフ コレクション」と呼ぶ独立系高級ホテルでは日本4軒目となり、1874(明治7)年に開業した初代大阪駅の跡にホテルが建つことから「大阪ステーションホテル」と命名された。客室は建物の30階~38階に位置し約40㎡の客室を中心に418室を設ける。付帯施設として、宴会場(7階)、レストラン(29階)、フィットネスクラブ(30階)を備える計画となっている。

新規開業施設は国際水準を意識したラグジュアリーホテル

今回紹介した新規開業ホテルは、いずれも国際水準を意識した、各ホテルブランドのフラッグシップを冠した、ラグジュアリーホテルが目立っており、その背景には、2025年4月13日〜10月13日の半年間開催される「大阪・関西万博」の影響が推察できる。

「大阪・関西万博」は、大阪市此花区にある人工島・夢洲で開催される、入場者数 2,800万人、経済波及効果は2兆5200億円が見込まれる大型イベント。当然、インバウンド誘客への波及効果も期待されており、予想入場者数の2,800万人の内、約350万人のインバウンド誘客が試算されている。さらに、万博に合わせて関西各地で大規模なイベントや国際会議等を行った場合は、来場者の延泊などが見込まれるため、経済波及効果は2兆9100億円になると試算されており、観光業界にとって、大きな期待が寄せられていることが想像に難くない。

近年増加の一途を辿る訪日外国人旅行客の中でも、富裕層向けの宿泊施設の不足が指摘される日本ではあるが、「大阪・関西万博」のような大型イベントを契機として国際水準を満たすホテルの供給が活性化されることは、さらなる訪日外国人の誘客の促進や、周遊観光による周辺エリアへの経済波及効果など、今後の日本経済の活性化の一端を担うことが期待されている。

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