ホテル特化型メディア

眠っていたデータから新たな付加価値を

トップ > 新規ホテル情報 > 2023年5月最新!大阪市&浪速区・北区ホテルトレンド:新規開業エリアの特性と魅力を徹底解説

2023年5月最新!大阪市&浪速区・北区ホテルトレンド:新規開業エリアの特性と魅力を徹底解説

投稿日 : 2023.05.09

新規ホテル情報

ホテル統計データ

2023年5月最新の大阪市の新規開業施設について、その中でも浪速区・北区のホテルトレンド・考察をお伝えする。

大阪市の新規開業施設分布

メトロエンジンリサーチによると、大阪市の新規開業施設の分布は浪速区・北区に集中している。

浪速区・北区に大型施設が集中

新規開業施設が集中している浪速区・北区には、大型施設が集中している。
下記のデータは、メトロエンジンリサーチによる大阪市の新規開業施設を平均部屋数でソートしたものになるが、浪速区が、平均部屋数 798室と群を抜いて多く、続いて北区の359室となっている。

順位

大阪市 平均:部屋数(推定) 平均:階数(地上)

1位

浪速区 798室 30階

2位

北区 359室 38階

3位

中央区 261室 18階

4位

西区 187室 13階

出典:メトロエンジンリサーチ

なぜ、浪速区・北区に大型施設が集中しているのか?

浪速区とは?

浪速区は、大阪都心6区の一角を成す、大阪市を構成する24行政区の1つである。浪速区には、日本で最初に開業したとされる電気街「新世界」や大阪を象徴する建築物として知られる「通天閣」、大阪で最も有名な市場の一つである「黒門市場」があり、大阪市内で人気の高いエリアの一つとなっている。

北区とは?

北区は、浪速区と同様に大阪都心6区の一角を成す、大阪市を構成する24行政区の1つである。北区には、大阪城や梅田スカイビルなどの観光スポットがあり、また、大阪の食文化を代表するたこ焼きやお好み焼き、串カツなどの飲食店が多く存在し、浪速区 同様、大阪市内で人気の高いエリアの一つとなっている。

浪速区・北区に大型施設が集中している理由?

浪速区・北区に大型施設が集中している理由は、以下の要因が考えられる。

○ 2025年に大阪で開催される国際博覧会(大阪・関西万博)に向けた需要

2025年に開催される国際博覧会(大阪・関西万博)は、多くの国から観光客が訪れることが予想されており、その中心地の一つが浪速区にある「インテックス大阪」となっている。そのため、国際博覧会に向けた需要の受け皿として、大型施設が集中していることが考えられる。

○ 2022年秋以降からの訪日外国人の増加

2022年秋より海外旅行客に対する水際対策は大きく緩和され、インバウンド需要は急速に回復に向かっている。大阪市の訪日外国人観光客も急増しており、中でも浪速区・北区は、大阪の文化を代表する観光酢スポットが多く存在しているため、増加傾向にある訪日外国人の需要の受け皿として大型施設が集中していることが考えられる。

浪速区・北区の新規開業予定施設を一部紹介

メトロエンジンリサーチによると、2023年〜2030年に開業予定の浪速区・北区の新規施設・部屋数トップ3は以下の通り。

順位

開業予定時期 施設名 部屋数(推定)

1位

浪速区 2024年10月31日 (仮称) アパホテル&リゾート〈大阪難波駅タワー〉 2,060室

2位

北区 2024年7月1日 (仮称)カンデオホテルズ大阪堂島浜 548室

3位

浪速区 2023年7月1日 センタラグランドホテル大阪 515室

出典:メトロエンジンリサーチ

部屋数トップ3は、大型施設が集中している浪速区・北区となった。

1位の「(仮称) アパホテル&リゾート〈大阪難波駅タワー〉」は、西日本最大客室数となる全2,060室、地上40階建ての超高層タワーホテルとして、2024年10月の開業を予定している。館内設備として、最上階に展望レストランや展望プールを設け、大浴殿・露天風呂、大型レストラン、フィットネス施設のほかに、カフェやエステ、コンビニ等の施設も計画。都会に居ながらリゾート気分を味わうことができ、滞在そのものを楽しめる「アーバンリゾート」として、大阪難波エリアの新たなランドマークタワーとなるホテルを目指している。

2位の「(仮称)カンデオホテルズ大阪堂島浜」は、カンデオホテルズチェーン内で最大かつ国際級ホテルとして総客室数548室の唯一無二の4つ星ホテル(Excellent-4star)。最大の特徴は最上階に誕生する、日本最大級の高さ(地上135m)に建設される展望露天風呂を備えた「天空のスカイスパ」。また、すべての客室から大阪市内の素晴らしい眺望を楽しむことができ、カンデオホテルズチェーンのフラッグシップとして、レストラン・バー・フィットネスなどを兼ね備えた国際級ホテルの水準を満たすホテルとして2024年7月の開業を予定している。

3位の「センタラグランドホテル大阪」は、タイのセントラルグループが手掛けるホテルチェーン「センタラ ホテルズ&リゾーツ」が手掛けるアッパーアップスケールのホテル。センタラグランドは世界各地の一等地に位置する大型ホテルブランドとして展開しており、日本第⼀号店となる「センタラグランドホテル大阪」は、関西国際空港から車で約45分、南海電鉄なんば駅より徒歩4分のところに位置し、道頓堀や新世界などの大阪を代表する観光スポットへのアクセスもよく、交通の利便性に優れた難波エリアに2023年7月の開業を予定している。

浪速区・北区の今後の展望

浪速区と北区は、それぞれ独自の観光資源を持っており、今後も多くの観光客が訪れることが予想される。

浪速区は、大阪城や通天閣、新世界など、大阪の代表的な観光スポットが集まる地域として知られ、2025年には、国際博覧会(大阪・関西万博)が開催される予定であり、その前哨戦として、浪速区でも様々なイベントが企画されている。

北区は、大阪城や梅田スカイビルなどの代表的な観光スポットに加えて、万博記念公園などの公園や、梅田のショッピングエリアなど、多彩な魅力が場所となっている。また、大阪市内でも比較的静かなエリアとして知られており、落ち着いた雰囲気を求める観光客にも人気となっている。

特に2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)は、インバウンド誘客への波及効果も期待されており、予想入場者数の2,800万人の内、約350万人のインバウンド誘客が見込まれている。国内のみならず国外からの観光客の需要の受け皿として、今後も新しい観光施設やイベントが次々と誕生することが予想されている。

 

関連記事

関連記事