姫路市の秋の大祭「灘のけんか祭り」(松原八幡神社秋季例大祭、2026年は10月14日(水)宵宮・15日(木)本宮)。宵宮当日10/14の推定OCC(OTA掲載在庫ベース)は、宿泊日の45日前時点で49.7%と、1週前の平日10/7(水)の50.4%とほぼ同じ水準でした。ところが、OTA等で掲載在庫が確認できない施設の割合(完売施設率・推定)は10/14が15.4%、10/7が7.7%と2倍の開きがあり、10/14はその比率が45日前から直近(16日前)まで一度も下がっていません。直近の同じ残り日数(16日前)で並べると、推定OCCは10/14が65.5%、10/7が59.4%で差は+6.1ptまで広がりました。「平均の稼働は平日並みでも、売り切れている施設だけは早くから決まっている」——この偏りを、在庫・最低宿泊日数・キャンセルポリシーの設計にどう落とし込むかを整理します。
対象: 兵庫県姫路市の宿泊施設(全施設)N=26施設・客室2,823室、うちビジネスホテル N=12施設・客室1,918室(主要予約サイト掲載ベース)。本記事の稼働率はOTA掲載在庫ベースの推定値で、価格の水準は扱わない。定義は記事末尾。データ時点: 2026年9月29日。
• OCC(稼働率)=エリア内の総客室数に対する販売済み客室数の割合(OTA販売在庫に基づく推定値)。本記事では「推定OCC(OTA掲載在庫ベース)」と表記します。
• 完売施設率=OTA等で掲載在庫が確認できない施設の割合(施設数ベースの推定値)。
• 本記事は価格・ADRを扱いません。詳しい定義と対象施設数は記事末尾の「データについて」をご覧ください。
• 出典:メトロエンジンリサーチ
- — 45日前の推定OCCは平日並み:宵宮10/14は49.7%、1週前の平日10/7は50.4%(姫路市N=26施設・2026年8月下旬観測)。
- — 完売施設率は2倍:10/14は15.4%で45日前から16日前まで一度も下がらず、10/7は7.7%。
- — 30日前以降に差が開く:30日前→16日前の上積みは10/14が+9.4pt、10/7が+2.0pt。本宮10/15は17日前で平日比+12.5pt。
- — 完売は小規模施設に集中:客室20室以上の施設(10/14はN=15)に完売はなく、残り枠の中央値は33.5%。ビジネスホテルの完売施設率は0.0%。
- — 打ち手は泊ごとに分ける:45日前に在庫ブロックとキャンセル規定、30日前にペース照合と連泊条件の見直し、直前に戻り在庫の即時再販。
祭りの日程と、比較の組み立て方
灘のけんか祭りは、姫路市白浜町の松原八幡神社で毎年10月14日・15日に行われる秋季例大祭です。3基の神輿をぶつけ合う神事と、旧村ごとの屋台練りで知られます。公式サイトが公表している令和8年度の進行時刻表では、14日の宵宮は各村の屋台が昼前から順に宮入りし、15日の本宮は「露払いの儀」が午前4時30分頃から始まり、御旅山への渡御は夕方まで続きます。本宮の朝が早いため、見物客や関係者の宿泊は宵宮の夜(10/14泊)に寄りやすい日程です。
本記事では、祭りの2泊(10/14泊・10/15泊)を、同じ曜日の1週前の平日(10/7水・10/8木)と比べます。比較の物差しは2つです。1つは推定OCC(OTA掲載在庫ベース)で、客室全体のうちどれだけ売れているかを示します。もう1つは完売施設率で、施設の数のうち掲載在庫が確認できない施設の割合です。前者は「量」、後者は「偏り」を表す指標で、同じ日でも両者が別の動きをすることがあります。観測はすべて宿泊日の45日前から直近(9月28日観測)までに限っています。推定OCCと完売施設率が別々に動く仕組みは、推定OCCと完売率は何が違うのか — 東京都3業態のブッキングカーブで読むで詳しく整理しています。
10/14(宵宮)と10/7(平日)— 平均は同じ、完売施設率は2倍
下のチャートは、姫路市全施設(N=26施設・客室2,823室)のブッキングカーブを、宵宮の10/14と1週前の10/7で重ねたものです。45日前時点では10/14が49.7%、10/7が50.4%と、10/14の方がわずかに低い位置から始まっています。30日前でも56.1%と57.4%で、ここまでは平日と区別がつきません。
差が開いたのは30日前以降です。10/14は30日前から16日前までに+9.4pt積み上がって65.5%に達した一方、10/7は同じ区間で+2.0ptにとどまり59.4%でした。10/7のカーブには21日前(-1.8pt)と17日前(-4.7pt)に推定OCCが下がる動きが出ています。これは掲載残室が戻った(キャンセル戻りや追加の在庫掲載を含む)ことを示す動きです。10/14の同区間で見られた戻りは27日前の-0.5ptだけで、戻った在庫もすぐに埋まっています。
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
完売施設率は、10/14が45日前から16日前まで一貫して15.4%(26施設中4施設相当)でした。10/7は7.7%(同2施設相当)から始まり、36日前〜32日前に一時11.5%まで上がったあと、31日前には7.7%へ戻っています。平日の完売は「一度売り切れても在庫が戻る」動きを含むのに対し、宵宮の完売は45日前にはすでに決まっていて、そのまま動いていない、という違いが見て取れます。完売後に在庫が戻る頻度とタイミングについては、完売後に在庫が戻る宿は73.9% — お盆2026実測が掘り下げています。
| 宿泊日 | 区分 | 45日前 | 30日前 | 直近の同じ残り日数 | 30日前→直近の上積み |
|---|---|---|---|---|---|
| 10/14(水)宵宮 | 全施設 N=26 | 49.7%(15.4%) | 56.1%(15.4%) | 16日前 65.5%(15.4%) | +9.4pt |
| 10/7(水)平日 | 全施設 N=26 | 50.4%(7.7%) | 57.4%(7.7%) | 16日前 59.4%(7.7%) | +2.0pt |
| 10/15(木)本宮 | 全施設 N=26 | 54.6%(0.0%) | 61.9%(3.8%) | 17日前 69.6%(3.8%) | +7.7pt |
| 10/8(木)平日 | 全施設 N=26 | 48.0%(3.8%) | 53.1%(0.0%) | 17日前 57.1%(0.0%) | +4.0pt |
| 10/14(水)宵宮 | ビジネス N=12 | 48.2%(0.0%) | 55.4%(0.0%) | 16日前 67.7%(0.0%) | +12.3pt |
| 10/7(水)平日 | ビジネス N=12 | 42.7%(0.0%) | 51.6%(0.0%) | 16日前 61.1%(0.0%) | +9.5pt |
| 10/15(木)本宮 | ビジネス N=12 | 48.3%(0.0%) | 58.6%(0.0%) | 17日前 68.9%(0.0%) | +10.3pt |
| 10/8(木)平日 | ビジネス N=12 | 47.2%(8.3%) | 54.7%(0.0%) | 17日前 62.6%(0.0%) | +7.9pt |
数値は推定OCC(OTA掲載在庫ベース)、括弧内は完売施設率(推定)。直近は9月28日観測。10/14・10/7は16日前、10/15・10/8は17日前で揃えて比較。
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
本宮の10/15と、翌週以降の平日との位置関係
本宮の10/15(木)は、45日前の時点で推定OCCが54.6%と、1週前の10/8(木)の48.0%を6.6pt上回って始まりました。17日前では69.6%対57.1%で、差は+12.5ptに広がっています。ただし完売施設率は10/15が3.8%(26施設中1施設相当)にとどまり、宵宮の10/14ほど偏ってはいません。10/15は「広く、均等に積み上がる日」、10/14は「平均は平日並みでも、一部の施設が早くから売り切れている日」と、性格が分かれます。
次のチャートは、10月の水・木・金の7日程を30日前時点で並べたものです。棒が完売施設率、線が推定OCCです。10/14の完売施設率15.4%は7日程で最も高い一方、推定OCCは56.1%で、翌週の10/21(水)64.7%や10/22(木)72.7%を下回っています。10/21も45日前には完売施設率が11.5%ありましたが、30日前には7.7%へ戻りました。稼働の「量」だけで日程の強弱を並べると、宵宮の偏りは見落とされやすいということです。
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
完売はどの施設で起きているか — ビジネスホテルは0%
ビジネスホテルだけのコホート(N=12施設・客室1,918室)では、10/14の完売施設率は45日前から16日前まで0.0%でした。それでも推定OCCは45日前48.2%→30日前55.4%→16日前67.7%と進み、同じ16日前の10/7(61.1%)を6.6pt上回っています。ビジネスホテルでは、祭りの需要は「売り切れ」ではなく、全体の底上げとして表れています。兵庫県全体で業態ごとのカーブの違いを見る場合は、兵庫県のブッキングカーブ、カテゴリで上積み幅3.6倍も参考になります。
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
施設ごとの在庫の状態も確認しました。総客室の30%以上をOTA等に掲載している姫路市の施設(10/14はN=22施設)を客室規模で分けると、9月29日時点で掲載在庫が確認できない施設は、いずれも客室20室未満の小規模施設(一棟貸し等)でした。この2施設(10/14)は、宿泊日の45日以上前から完売の状態が続いています。20室以上の施設(10/14はN=15施設・客室2,275室)に完売はなく、残り枠の中央値は33.5%でした。
| 宿泊日 | 施設規模 | 施設数 | 掲載在庫が確認できない施設 | 残り枠の中央値 |
|---|---|---|---|---|
| 10/14(水)宵宮 | 客室20室以上 | N=15(2,275室) | 0施設 | 33.5% |
| 10/14(水)宵宮 | 客室20室未満 | N=7(31室) | 2施設(1室・2室) | — |
| 10/15(木)本宮 | 客室20室以上 | N=13(1,984室) | 0施設 | 32.4% |
| 10/15(木)本宮 | 客室20室未満 | N=9(50室) | 1施設(2室) | — |
総客室の30%以上をOTA等に掲載する施設が対象。9月29日時点(10/14は宿泊日の15日前、10/15は16日前)。小規模施設は残り枠の比率が1室単位で大きく振れるため中央値を示していない。
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
完売施設率は「施設の数」で数える指標なので、客室が1〜2室の施設が売り切れても、200室の施設が売り切れても同じ1施設として数えられます。宵宮の完売施設率の高さは、会場近くで少人数・グループがまとまって泊まれる小規模施設から先に埋まったことを示している、と読むのが自然です。客室数の多いホテル側から見ると、自館の周りでは「売り切れ」はまだ起きていませんが、選択肢の少ない小規模施設が先に消えている分、直前に探し始めた需要がホテル側へ流れてくる余地がある状態です。
姫路市でホテルを運営するレベニューマネージャーへ — 祭り2泊の示唆とアクションプラン
1. 平均の推定OCCではなく「完売施設率」の動きを見る。10/14は45日前の推定OCCが平日の10/7とほぼ同じ(49.7%対50.4%)でした。平均だけ見ると「平日並み」と判断しがちですが、完売施設率は15.4%と平日の2倍で、しかも45日前から一度も下がっていません。市場の平均と自館のペースを照らし合わせる時は、完売施設率が早い段階から高止まりしているかどうかも一緒に確認したいところです。
2. 宵宮と本宮は同じ「祭り2泊」でも需要の形が違う。10/15は推定OCCが平日より高く始まり、広く均等に積み上がった日(17日前で+12.5pt差)です。一方の10/14は30日前以降に上積みが加速した日(30日前→16日前で+9.4pt、平日は+2.0pt)です。2泊を同じ設定で扱うより、泊ごとに在庫と条件を分けて考える余地があります。
3. 平日は在庫が戻り、祭り当日は戻りにくい。10/7のカーブには21日前・17日前に掲載残室が戻る動きがありましたが、10/14で見られた戻りは27日前のごく小さな一度だけでした。祭り当日は、キャンセルで戻った在庫もすぐに埋まりやすいと考えられます。キャンセル規定を平日と同じにしておくと、直前の取り消しで空いた部屋を売り直す時間が足りなくなるおそれがあります。
4. ホテルの規模では「売り切れ」はまだ起きていない。客室20室以上の施設では10/14・10/15とも完売はなく、ビジネスホテルのコホートも完売施設率0.0%でした。直近(9月29日時点)で客室20室以上の施設の残り枠の中央値は3割台(10/14は33.5%、10/15は32.4%)あり、祭りの需要は直前まで入ってくる余地がある状態です。
| タイミング | 打ち手 | 判断トリガー(記事中の数値) | 狙い |
|---|---|---|---|
| 45日前 | 祭り2泊(10/14・10/15)を平日と別の在庫ブロックとして扱い、10/14泊を含む連泊の条件(最低宿泊日数)を検討する | 市場の完売施設率が15.4%と平日(7.7%)の2倍で、45日前から下がらない | 早い段階で決まる需要を、1泊だけの予約で埋めきらないようにする |
| 45日前 | 10/14泊・10/15泊のキャンセル規定を平日と分け、取り消し期限を早める余地を検討する | 平日10/7は21日前・17日前に在庫が戻ったが、10/14の戻りは27日前の-0.5ptのみ | 戻った在庫を売り直す時間を確保する |
| 30日前 | 自館の10/14のペースを市場の30日前推定OCC(56.1%)と照合し、ここから先の上積みを見込んで在庫を開けておく | 市場は30日前→16日前で+9.4pt(平日は+2.0pt)上積み | 30日前以降の加速を取りこぼさない |
| 30日前 | 連泊条件を付けた場合は、10/15単泊の需要(本宮)が十分入っているかを確認し、条件の緩和も選択肢に入れる | 10/15は17日前(2026年9月28日観測)で推定OCC 69.6%、平日10/8を+12.5pt上回る | 条件の付けすぎで本宮の単泊需要を逃さない |
| 直前(16日前〜) | キャンセルで戻った部屋は、すぐ再販できる状態にしておく(戻り在庫の確認頻度を上げる) | 20室以上の施設の残り枠中央値は33.5%(10/14)で、完売施設はまだない | 直前に探し始める需要を受け止める |
| 直前(16日前〜) | 小規模施設が先に埋まっている前提で、グループ・複数名向けの部屋タイプの在庫を残しておく | 完売は客室20室未満の小規模施設(10/14で2施設)に集中 | 小規模施設から流れてくる需要の受け皿になる |
まとめ — イベント日を読む3つの物差し
姫路の祭り2泊のデータからは、イベント日の予約状況を見るための物差しを3つ取り出せます。
| 物差し | 見るもの | 今回の姫路での値 |
|---|---|---|
| 量 | 推定OCCの水準と、同じ残り日数での平日との差 | 10/14は16日前で65.5%(10/7比+6.1pt)、10/15は17日前で69.6%(10/8比+12.5pt) |
| 偏り | 完売施設率が早くから高止まりしているか | 10/14は45日前から16日前まで15.4%で変わらず(10/7は7.7%) |
| 戻り | カーブが途中で下がる(在庫が戻る)動きの有無 | 10/7は21日前・17日前に戻りあり、10/14は27日前の-0.5ptのみ |
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
推定OCCが同じでも、完売施設率が高止まりしている日は、需要がどの施設に集中しているか、戻った在庫がどれだけ速く埋まるかが平日とは違います。在庫の開け方、最低宿泊日数、キャンセル規定は、この3つの物差しを見ながら泊ごとに分けて考えるのが、イベント日の基本になります。
よくある質問
Q. 灘のけんか祭りの2026年の日程は?
A. 2026年は10月14日(水)が宵宮、10月15日(木)が本宮です。本宮は午前4時30分頃の「露払いの儀」から始まり、御旅山への渡御は夕方まで続きます(公式サイトの令和8年度進行時刻表による)。
Q. 推定OCCが平日と同じなのに、なぜ完売施設率が違うのですか?
A. 推定OCC(OTA掲載在庫ベース)は客室の量で計算し、完売施設率は施設の数で計算するためです。客室数の少ない施設が売り切れると、推定OCCはほとんど動かなくても完売施設率は大きく上がります。10/14の完売は、客室20室未満の小規模施設に集中していました。
Q. 45日前の時点で、祭りの日の在庫とキャンセル規定はどう分けるべきですか?
A. 市場の完売施設率が平日の2倍で高止まりしている泊(本記事では10/14)は、平日と別の在庫ブロックとして扱い、最低宿泊日数とキャンセル規定を泊ごとに検討する余地があります。10/14は在庫の戻りが27日前の-0.5ptだけで、戻った在庫もすぐ埋まっていたため、取り消し期限を早めると売り直す時間を確保しやすくなります。
Q. 客室数の多いホテルは、直前にどこを見ればよいですか?
A. 客室20室以上の施設は10/14・10/15とも完売がなく、残り枠の中央値は3割台(10/14は33.5%、10/15は32.4%、2026年9月29日時点)でした。小規模施設が先に埋まっている分、直前に探し始めた需要が流れてくる余地があるため、戻り在庫の確認頻度を上げ、グループ・複数名向けの部屋タイプを残しておくことが受け皿になります。
データについて
| 推定OCCの定義 | OTA掲載在庫ベース稼働率 = 100 − 100 × OTA掲載残室数 ÷ 総客室数。対象は総客室の30%以上をOTAに掲載する施設で構成した固定コホート(各宿泊日で同じ施設集合。施設数はその施設集合の数)。OTA上で販売される在庫の消化状況に基づく推定値であり、実客室稼働率とは定義が異なる(掲載外の客室を消化済み側に数えるため高めに出る)。 |
| ブッキングカーブ | 宿泊日の45日前から直近までの観測に基づく。本記事の直近観測は2026年9月28日。 |
| 完売施設率 | OTA等で掲載在庫が確認できない施設の割合(推定)。施設数ベースで計算。 |
| 対象 N= | 姫路市・全施設 N=26施設・客室2,823室(主要予約サイト掲載ベース)/ビジネスホテル N=12施設・客室1,918室。施設別の在庫分布は総客室の30%以上をOTA等に掲載する施設(10/14はN=22施設、10/15はN=22施設)。 |
| データ時点 | 2026年9月29日。販売状況・在庫は日々変動するため、本記事の数値は取得時点のスナップショットである。 |
出典:メトロエンジンリサーチ、ホテルバンク編集部より作成
参考資料・出典一覧
■ データソース
メトロエンジンリサーチが収集する主要予約サイトの掲載在庫の日次観測(兵庫県姫路市・全施設 N=26施設・客室2,823室、ビジネスホテル N=12施設・客室1,918室)。施設別の在庫分布は総客室の30%以上をOTA等に掲載する施設(10/14・10/15とも N=22施設)。祭りの日程は松原八幡神社秋季例大祭の公式サイトと兵庫県公式観光サイトで確認。
■ 試算前提
推定OCC=100−100×OTA掲載残室数÷総客室数。各宿泊日で同じ施設集合(固定コホート)を用い、宿泊日の45日前から直近(2026年9月28日観測)までのリードタイム別に算出。祭り2泊(10/14・10/15)は同じ曜日の1週前の平日(10/7・10/8)と、同じ残り日数(16日前・17日前)で揃えて比較。完売施設率は施設数ベースの推定値。
■ 限界・留意点
OTA掲載在庫ベースの推定であり、実客室稼働率とは定義が異なる(掲載外の客室を消化済み側に数えるため高めに出る)。完売施設率は客室1〜2室の施設も200室の施設も同じ1施設として数えるため、小規模施設の動きで大きく振れる。直近観測は宿泊日の16〜17日前までで、最終的な稼働は確定していない。価格の水準は扱っていない。
■ 外部資料
祭り進行時刻|灘のけんか祭り・松原八幡神社秋季例大祭
祭りの流れ(宵宮)|灘のけんか祭り・松原八幡神社秋季例大祭
灘のけんか祭り|兵庫観光ナビ(兵庫県公式観光サイト)
あわせて読みたい
- イベント需要は45日前に決着していた — 宮城県・定禅寺ジャズフェス2026、完売施設率で読む初日と2日目の落差
- 推定OCCと完売率は何が違うのか — 東京都3業態のブッキングカーブで読む「広く薄く」と「先に完売」の見分け方
- 兵庫県のブッキングカーブ、カテゴリで上積み幅3.6倍 — 旅館は稼働最下位・完売施設率28.4%の構造差
- 完売後に在庫が戻る宿は73.9% — お盆2026実測、戻りLTと直前期の値付け
- 青森ねぶた祭2026の予約カーブ|祭6日間は45日前で決着、祭後の平常日は直前2週間で+14pt
- おわら風の盆の3日間は45日前に決着していた|富山県の推定OCC、翌週同曜日と21.8pt差をブッキングカーブで検証
- ブッキングカーブは3点だけ読む — 45日前・30日前・直前で宿泊日の性格を判定する手順
