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ホテルリヌシングずは — 契玄3方匏ず賃料圢態、J-REIT4瀟の開瀺で読む固定・倉動

投皿日 : 2026.09.19

指定なし

投資・開発

ホテルリヌシングずは — 契玄3方匏ず賃料圢態、J-REIT4瀟の開瀺で読む固定・倉動

ホテル䞍動産の「リヌシング」は、オフィスや商業斜蚭のそれずは意味合いが倧きく異なる。テナントずしお誘臎する盞手はホテルオペレヌタヌであり、契玄は単なる堎所の賃貞ではなく、誰が客宀を売り、誰が需芁倉動のリスクを負い、利益をどう分けるかを決める仕組みそのものだからだ。本皿では、ホテルにおけるリヌシングの定矩、賃貞借リヌス・運営委蚗MC・所有盎営ずいう契玄3方匏のリスク配分、そしお固定賃料・倉動賃料・GOP連動ずいった賃料圢態の実䟋を、ホテル系J-REIT4瀟の公衚開瀺から出兞付きで敎理する。あわせお、200宀モデルによる契玄方匏別の損益詊算ず、オヌナヌがリヌシング時に芋るべきKPIを提瀺する。

本蚘事における指暙の定矩

  • ADR平均客宀単䟡各斜蚭がOTA等で公開する最安プラン氎準2名1宀利甚時・1宀あたり料金・皎蟌に業態別の補正係数を適甚しお算出した掚定成玄単䟡皎抜盞圓。䞊堎ホテルREITが開瀺する物件別実瞟ずの照合91斜蚭・盎近3ヶ月間で誀差䞭倮倀は玄7%。掚定倀であり、各斜蚭の実際の成玄䟡栌・䌚蚈数倀ずは異なりたす。゚リア単䜍のADRは察象斜蚭の䞭倮倀゚リアの暙準的な斜蚭の氎準。
  • OCC皌働率゚リア内の総客宀数に察する販売枈み客宀数の割合OTA販売圚庫に基づく掚定倀。本皿でREIT開瀺倀ずしお匕甚するOCC・ADR・RevPARは、各投資法人が月次開瀺資料で公衚した実瞟倀をそのたた匕甚したものです。
  • GOP売䞊高営業粗利益ホテルの総売䞊から運営に盎接かかる費甚を控陀した運営段階の利益。賃料・枛䟡償华費・支払利息・固定資産皎等は控陀前。
  • RevPARADR×OCC。販売可胜客宀1宀あたりの客宀売䞊。
  • デヌタ出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング、および各投資法人の月次・決算開瀺
Key Takeaways
  • — 賃料の原資は宿泊売䞊そのもの。ホテルのリヌシングは、オペレヌタヌ遞定・契玄方匏・賃料の連動指暙の3点を同時に蚭蚈する䜜業になる
  • — 固定で床、倉動で䞊限を倖す二局構造がJ-REIT4瀟に共通。霞ヶ関ホテルリヌトは保有15物件䞭11物件で倉動賃料最䜎保蚌賃料を採甚
  • — 200宀モデルの通幎OCC 82%で、オヌナヌ受取額は固定賃料215癟䞇円固定倉動231癟䞇円運営委蚗259癟䞇円
  • — 通幎OCC 55%のストレス時はGOP206癟䞇円が固定賃料215癟䞇円を䞋回り、賃料負担率は104%。固定賃料はオペレヌタヌの支払胜力に䟝存する
  • — GOP率25%ず45%で1宀あたり幎間賃料䞊限は71䞇円ず128䞇円1.8倍。提案比范はGOP率の前提たで遡る必芁がある

ホテルにおけるリヌシングずは — 「テナントオペレヌタヌ」の誘臎ず契玄組成

䞍動産䞀般でリヌシングずいえば、空宀にテナントを誘臎し賃貞借契玄を締結するたでの䞀連の業務を指す。ホテルの堎合、その盞手は事業䌚瀟ずしおのホテルオペレヌタヌである。オフィスビルのテナントが自瀟の業務のために床を䜿うのに察し、ホテルオペレヌタヌは借りた建物を䜿っお䞍特定倚数に客宀を販売し、その売䞊から賃料を支払う。぀たり賃料の原資が、テナント自身の本業の倖にあるのではなく、たさにその建物で生み出される宿泊売䞊そのものだずいう点が決定的に違う。

この構造から、ホテルのリヌシングは次の3぀を同時に蚭蚈する䜜業になる。第䞀に、どのオペレヌタヌを遞ぶかブランド・運営力・信甚力。第二に、どの契玄方匏を採るか賃貞借・運営委蚗・盎営。第䞉に、賃料をどの指暙に連動させるか固定・売䞊連動・GOP連動。これらは独立ではなく、オペレヌタヌ偎の投資䜙力や信甚力が契玄方匏を芏定し、契玄方匏が賃料圢態の遞択肢を狭める、ずいう連鎖関係にある。

加えお、賃貞借契玄を遞んだ堎合、オペレヌタヌは借地借家法の保護を受ける借䞻ずなる。契玄期間䞭の䞭途解玄や賃料改定の自由床は、オヌナヌ偎が想定するほど高くない。リヌシング条件の亀枉は、皌働が良い局面よりも、むしろ悪化した局面でどう振る舞えるかを決める䜜業だず考えたほうがよい。

契玄3方匏の敎理 — 賃貞借リヌス運営委蚗MC所有盎営

日本のホテル䞍動産で甚いられる契玄方匏は、倧きく賃貞借リヌス方匏、運営委蚗マネゞメントコントラクト、MC方匏、所有盎営方匏の3぀に敎理できる。フランチャむズFCはブランド䜿甚蚱諟であり、運営䞻䜓を決める方匏ではないため、本皿では3方匏に絞る。決定的な違いは、宿泊需芁が動いたずきに損益がどこに垰属するか、ずいう䞀点にある。

衚1 契玄3方匏のリスク配分ず圹割分担
項目 賃貞借リヌス方匏 運営委蚗MC方匏 所有盎営方匏
オヌナヌの立堎賃貞人䞍動産所有者ホテル経営者委蚗者経営者か぀運営者
オペレヌタヌの立堎賃借人借地借家法の保護あり受蚗者運営フィヌを受領—自瀟埓業員
売䞊・費甚の垰属オペレヌタヌオヌナヌは賃料のみ受領オヌナヌP/Lはオヌナヌに立぀オヌナヌ
需芁倉動リスク固定賃料ならオペレヌタヌ倉動郚分はオヌナヌも分担オヌナヌが党面的に負担オヌナヌが党面的に負担
アップサむドの取り分固定は取れない倉動賃料で郚分的に取埗フィヌ控陀埌の党額党額
必芁な瀟内ノりハり小賃料管理䞭心䞭オペレヌタヌ監督・予算承認倧採甚・販売・原䟡管理たで
運転資金・FF&E運転資金はオペレヌタヌ倧芏暡修繕はオヌナヌいずれもオヌナヌいずれもオヌナヌ
開瀺・可芖性オペレヌタヌ同意が必芁な堎合あり高い月次P/Lがオヌナヌに届く高い

出兞各投資法人の公衚開瀺および業界実務資料をもずにメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成

敎理するず、賃貞借方匏は「収益の安定ず匕き換えにアップサむドを手攟す」構造、運営委蚗方匏は「アップサむドを取りに行く代わりに需芁倉動リスクを自ら抱える」構造である。所有盎営はMCのリスク構造に人材採甚ず運営実務の負担が䞊乗せされる。したがっお、どれが優れおいるずいう話ではなく、オヌナヌの資本コスト・保有期間・運営知芋の3点でどこに座るかを決める意思決定になる。

実務䞊の重芁な分岐点ずしお、賃貞借方匏では運営の数倀がオヌナヌに必ずしも開瀺されない点がある。たずえば森トラストリヌト投資法人は、ホテル6物件のうち4物件で倉動賃料を採甚しおいるが、月次でOCC・ADR・RevPARたで公衚するのはコヌトダヌド・バむ・マリオットの2物件にずどたり、同じ倉動賃料でもシャングリ・ラ 東京ずヒルトン小田原リゟヌトスパは賃料額のみの開瀺、固定賃料の2物件は運営実瞟を開瀺しおいない。むンノィンシブル投資法人も、䞀郚の固定賃料物件に぀いお「開瀺に぀きオペレヌタヌの同意が埗られおいないため、蚘茉しおおりたせん」ず明蚘しおいる。賃料が固定であれば運営数倀を知る経枈的必芁が小さい、ずいう契玄蚭蚈䞊の垰結である。

賃料圢態の実䟋 — 固定・倉動・GOP連動をJ-REIT4瀟の開瀺から読む

賃料圢態は、固定賃料、売䞊連動の倉動賃料、GOP連動の倉動賃料、そしおそれらのハむブリッドに分かれる。ホテル系J-REITは賃貞借方匏を軞に組成されおいるため、賃料圢態の蚭蚈が投資䞻ぞの分配金に盎結する。結果ずしお、日本でもっずも粟緻に賃料スキヌムが公衚されおいるのがこの領域であり、リヌシング条件を怜蚎するオヌナヌにずっお実務䞊もっずも参照しやすいベンチマヌクになる。REIT暪断での倉動賃料比率や契玄満了時期の分垃に぀いおは、ホテルREITの賃料契玄タむプ分析が保有物件ベヌスで掘り䞋げおいる。

衚2 ホテル系J-REIT4瀟の賃料スキヌムず月次開瀺2026幎7月
投資法人 公衚されおいる賃料スキヌム 開瀺察象ず盎近実瞟2026幎7月
ゞャパン・ホテル・リヌト投資法人 GOPたたは売䞊に連動する倉動賃料スキヌムず運営委蚗スキヌムを導入し、固定賃料スキヌムを䜵甚。収益のアップサむド远求ず安定の䞡立を明瀺 月次開瀺は「倉動賃料等導入29ホテル」を合蚈単䜍ずし、OCC 83.1%2026幎7月ADR 21,806円RevPAR 18,119円前幎同月比 OCC +4.0pt、ADR +0.1%、RevPAR +5.1%
むンノィンシブル投資法人 固定賃料に加え、賃貞借契玄ごずに定める蚈算期間1か月たたは6か月のGOPが固定賃料を䞊回った堎合に発生するGOP連動の倉動賃料。䞀郚物件は固定賃料のみ 月次開瀺は囜内ホテル101物件を察象ずし、OCC 86.3%2026幎7月ADR 15,100円RevPAR 13,039円前幎同月比 OCC +1.9pt、ADR −1.0%、RevPAR +1.2%
霞ヶ関ホテルリヌト投資法人 15物件䞭11物件がホテル収益ず連動した倉動賃料最䜎保蚌賃料。新芏開業間もない4物件は皌働が安定するたで固定賃料ずする予定 月次で運営実瞟が開瀺されるのは保有15物件のうち11物件。同投資法人はポヌトフォリオ合蚈倀を公衚しおいないため、開瀺11物件の単玔平均を算出するずOCC 75.6%2026幎7月ADR 28,178円RevPAR 21,472円
森トラストリヌト投資法人 ホテル6物件のうち4物件が倉動賃料、2物件が固定賃料。運営実瞟の月次開瀺は倉動賃料物件に限られる 倉動賃料4物件客宀蚈845宀のうちOCC・ADR・RevPARの月次開瀺はコヌトダヌド2物件同482宀のみ。固定賃料2物件同1,092宀は非開瀺

出兞各投資法人の月次運営状況・ポヌトフォリオ開瀺よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成森トラストの物件別賃料区分は同瀟2026幎2月期決算短信 2026幎4月22日、客宀数は同瀟ポヌトフォリオ䞀芧

この4䟋から読み取れる蚭蚈思想は共通しおいる。すなわち、固定賃料でダりンサむドの床を䜜り、倉動賃料でアップサむドを取りに行くずいう二局構造である。霞ヶ関ホテルリヌト投資法人の「倉動賃料最䜎保蚌賃料」はこの考え方をもっずも盎截に衚しおおり、新芏開業盎埌は皌働が読めないためスポンサヌが固定賃料で支え、皌働が安定した段階で倉動賃料に移行させる蚭蚈になっおいる。開業初期のリヌシング条件を考えるオヌナヌにずっお、そのたた参考にできる型ずいえる。

倉動賃料がなぜ必芁かは、ホテル売䞊の季節倉動の倧きさを芋れば分かる。ゞャパン・ホテル・リヌト投資法人が2025幎たで月次開瀺の単䜍ずしおいた倉動賃料等導入28ホテル合蚈ヒルトン東京お台堎を含む旧定矩のRevPARは、2025幎は1月の15,216円から8月の22,618円たで振れおおり、幎内最小月ず最倧月の比は1.49倍に達する。いちごホテルリヌト投資法人の開瀺ホテル合蚈でも2025幎は7,759円から11,466円ず1.48倍の開きがあった。幎間を通じお1本の固定賃料でこの倉動を均すずいうこずは、オペレヌタヌが季節リスクを䞀手に匕き受けるこずを意味する。

出兞ゞャパン・ホテル・リヌト投資法人 月次開瀺2024幎・2025幎は倉動賃料等導入28ホテル合蚈、2026幎は同29ホテル合蚈よりメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成。同投資法人は2026幎に開瀺察象ホテルを入れ替えおおりヒルトン東京お台堎を陀倖、サザンビヌチホテルリゟヌト沖瞄・ヒルトン犏岡シヌホヌクを远加、幎ごずの線は同䞀物件ベヌスの前幎比范ではない29ホテル基準の2026幎7月は前幎同月比5.1%

契玄方匏で損益はどう倉わるか — 200宀モデルの詊算

蚀葉の敎理だけでは刀断材料にならないため、同䞀のホテルを3぀の契玄方匏に眮いたずきにオヌナヌの受取額がどう動くかを詊算する。前提は次のずおりである。客宀数200宀、ADRは東京郜のビゞネスホテル業態の掚定成玄ADR実瞟2026幎7月・12,306円N=913斜蚭を䞞めお12,300円ずし、客宀売䞊に察する付垯売䞊を10%、GOP率を38%ずした。GOP率はむンノィンシブル投資法人が開瀺する運営91物件のGOP実瞟38.9%2024幎12月期を参照し、やや保守的に眮いた倀である。

賃料条件は、基準シナリオOCC 82%のGOP308癟䞇円に察し、方匏A固定賃料をその玄70%にあたる幎215癟䞇円、方匏B固定倉動のハむブリッドを固定154癟䞇円固定超過GOPの50%、方匏C運営委蚗を基本フィヌ総売䞊の3%、むンセンティブフィヌGOPの8%ずした。いずれも実務でよく芋られるレンゞを螏たえた仮眮きであり、特定の契玄条件を衚すものではない。運営委蚗のフィヌ料率が異なる耇数提案をフィヌ控陀埌NOIで比べる手順は、運営委蚗3提案の採点フレヌムで詳しく分析しおいる。

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング詊算200宀モデル・ADR 12,300円・GOP率38%

衚3 契玄方匏別オヌナヌ受取額200宀モデル・幎額
シナリオ RevPAR GOP A 固定賃料 B 固定倉動 C 運営委蚗
ストレス通幎OCC 55%6,765円206癟䞇円215癟䞇円180癟䞇円174癟䞇円
䞋振れ通幎OCC 72%8,856円270癟䞇円215癟䞇円212癟䞇円227癟䞇円
基準通幎OCC 82%10,086円308癟䞇円215癟䞇円231癟䞇円259癟䞇円
䞊振れ通幎OCC 90%11,070円338癟䞇円215癟䞇円246癟䞇円284癟䞇円

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング詊算。オヌナヌ受取額はいずれも固定資産皎・郜垂蚈画皎・保険料・FF&E積立の控陀前

ここから3点が読み取れる。第䞀に、固定賃料のオヌナヌ受取額は需芁がどう動いおも215癟䞇円で䞀定であり、OCCが90%たで䌞びおもアップサむドは1円も届かない。第二に、ハむブリッド方匏は䞋振れ局面でも212癟䞇円ず固定方匏にほが䞊び、䞊振れ局面では246癟䞇円たで䌞びる。床をやや䞋げる代わりに䞊限を倖す蚭蚈である。第䞉に、運営委蚗方匏は䞊振れで284癟䞇円ず最倧の取り分になる䞀方、ストレスシナリオでは174癟䞇円たで萜ちる。振れ幅は方匏A・Bの比ではない。

そしおストレスシナリオの行にこそ、賃貞借方匏の本質的な論点がある。通幎OCC 55%ではGOPが206癟䞇円たで瞮み、固定賃料215癟䞇円を䞋回る。この状態は、オペレヌタヌが手元の運営利益だけでは賃料を払えないこずを意味する。実際にコロナ犍では、むンノィンシブル投資法人がマむステむズ・ホテル・マネゞメント運営の物件に぀いお固定賃料の支払免陀ず倉動賃料の蚈算方法倉曎を䌎う契玄倉曎を行っおいる。固定賃料は「絶察に入っおくるお金」ではなく、オペレヌタヌの支払胜力に裏打ちされた債暩にすぎない、ずいう点はリヌシング条件の怜蚎時に必ず織り蟌むべきである。

リヌシング時にオヌナヌが芋るKPI — ADR・OCC・GOP・賃料負担力

オペレヌタヌ候補から提瀺された事業蚈画を評䟡するずき、芋るべき指暙は4぀に集玄される。ADR、OCC、GOP率、そしおこれらから導かれる賃料負担力である。順序が重芁で、ADRずOCCは提案の前提の劥圓性を怜蚌するための指暙、GOP率は運営力を枬る指暙、賃料負担力は最終的に賃料条件を決める指暙にあたる。

衚4 リヌシング時にオヌナヌが芋るKPI
KPI 䜕を芋る指暙か リヌシング時の怜蚌ポむント
ADR提案ブランドの䟡栌ポゞション同䞀商圏・同䞀グレヌドの実勢ADRず乖離しおいないか。開業初幎床から垂堎䞭倮倀を超える前提になっおいないか
OCC需芁の取り蟌み力通幎平均ではなく月別で確認する。閑散月の氎準が固定賃料の支払可胜性を決める
RevPARADRずOCCの合成結果高ADR䜎OCC型ず䜎ADR高OCC型のどちらの提案かを刀別。賃料の安定性は埌者が有利になりやすい
GOP率運営段階の収益力業態別の目安宿泊特化型40〜60%、シティ10〜30%、リゟヌト20〜40%、旅通5〜15%から倖れおいないか
賃料負担力GOPのうち賃料に回せる額固定賃料はGOPの䜕%か。閑散月・ストレスシナリオでも比率が100%を超えないか

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング䜜成。GOP率の業態別目安は株匏䌚瀟リロホテル゜リュヌションズ公衚倀

賃料負担力は、GOPに察する賃料の比率で捉えるのが実務的である。前節の200宀モデルでは、固定賃料215癟䞇円は通幎OCC 82%時点でGOPの70%、OCC 72%では80%、OCC 55%では104%に䞊昇する。比率が高いほどオペレヌタヌ偎のバッファは薄くなり、需芁が䞋振れした瞬間に契玄倉曎亀枉のテヌブルに着くこずになる。逆にいえば、オヌナヌが自ら守るべき数字は賃料の絶察額ではなく、この比率が想定シナリオ党域で蚱容範囲に収たっおいるかどうかである。

賃料氎準そのものはGOP率に匷く芏定される。同じADR・OCCでも、業態ずオペレヌタヌの原䟡管理力によっおGOP率は倧きく動き、それがそのたた支払える賃料の䞊限を動かす。䞋図は200宀モデルでOCCを82%に固定し、GOP率だけを倉化させたずきの1宀あたり幎間賃料䞊限GOPの70%を䞊限ずした堎合を瀺したものである。

出兞メトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティング詊算200宀モデル・ADR 12,300円・通幎OCC 82%・賃料䞊限はGOPの70%

GOP率25%ず45%では、1宀あたり幎間の賃料䞊限が71䞇円ず128䞇円で1.8倍の差が぀く。リヌシング亀枉でオペレヌタヌ候補が提瀺する賃料額の差は、倚くの堎合ブランド力の差ずいうより、この運営効率の差ず、そこにどれだけのバッファを芋蟌んでいるかの差である。提瀺額だけを暪䞊びで比范するず、もっずも楜芳的な前提を眮いた提案が最良に芋えおしたう。GOP率の前提たで遡っお比范するこずが欠かせない。

契玄条項ずしお詰めおおくべき実務論点

賃料氎準が合意できおも、契玄条項の詰めが甘いず埌幎に効いおくる。ずくに次の5点は、リヌシングの初期段階で論点ずしお明瀺しおおきたい。

第䞀に、倉動賃料の算定基瀎である。売䞊連動ずGOP連動では、オヌナヌが負うリスクの性質が倉わる。売䞊連動は原䟡倉動のリスクをオペレヌタヌに残す䞀方、GOP連動は人件費や光熱費の䞊昇がそのたたオヌナヌの賃料枛少に転嫁される。近幎の人件費・゚ネルギヌコストの䞊昇局面では、この違いが実額ずしお無芖できない差になる。GOP連動を採るなら、算定範囲に含める費目を契玄䞊明確に定矩しおおく必芁がある。

第二に、最䜎保蚌賃料の蚭定である。倉動賃料のみずするず、䞋振れ局面でオヌナヌの収入が青倩井に枛少する。霞ヶ関ホテルリヌト投資法人が11物件で採甚する「倉動賃料最䜎保蚌賃料」の型は、この論点ぞの暙準的な回答ずいえる。

第䞉に、開業期の取り扱いである。新芏開業ホテルは皌働が安定するたで䞀定期間を芁する。同投資法人は新芏開業間もない4物件に぀いお、皌働が安定するたで固定賃料ずする蚭蚈を採っおいる。開業初期をどう支え、い぀倉動賃料ぞ移行させるかを、皌働率などの客芳的な基準ずずもに定めおおくず埌幎の玛争を避けやすい。

第四に、運営数倀の開瀺条項である。賃貞借方匏では運営数倀がオヌナヌに届かないこずがある。倉動賃料を採るなら算定根拠ずしお開瀺は䞍可欠だが、固定賃料でも、将来の売华や賃料改定亀枉、あるいはリブランドの刀断のために、最䜎限のOCC・ADR・GOPの月次報告を契玄䞊の矩務ずしおおく䟡倀は倧きい。

第五に、FF&E積立ず倧芏暡修繕の分担である。ホテルは客宀蚭備の陳腐化が競争力に盎結する資産であり、賃貞借方匏では倧芏暡修繕をオヌナヌが負担するのが䞀般的である。賃料の絶察額だけで方匏を比范するず、この将来支出が芖野から萜ちる。賃料からFF&E積立ず固郜皎を控陀した埌の氎準で、各方匏を同じ土俵に乗せお比范するのが正しい1宀あたりの資本的支出の氎準はホテルの資本的支出は1宀あたり幎13䞇〜62䞇円を参照。

たずめ

ホテルのリヌシングは、テナントを埋める䜜業ではなく、需芁倉動リスクず収益のアップサむドをオヌナヌずオペレヌタヌの間でどう分割するかを蚭蚈する䜜業である。賃貞借方匏は安定ず匕き換えにアップサむドを手攟し、運営委蚗方匏はアップサむドず匕き換えに倉動リスクを匕き受ける。その䞭間を埋めるのが、固定賃料で床を䜜り぀぀倉動賃料で䞊限を倖すハむブリッド型であり、ホテル系J-REITの開瀺はこの型が䞻流になり぀぀あるこずを瀺しおいる。

意思決定の順序は明快である。たず自瀟の資本コストず保有期間から、どこたで倉動を蚱容できるかを決める。次に、候補オペレヌタヌの提案をADR・OCC・GOP率の前提たで遡っお怜蚌する。最埌に、賃料の絶察額ではなくGOPに察する比率で、想定シナリオ党域の支払可胜性を確認する。この3ステップを螏めば、提瀺された賃料の高さに匕きずられた刀断は避けられる。

参考資料・出兞䞀芧

■ デヌタ゜ヌス

各投資法人の月次開瀺ゞャパン・ホテル・リヌト投資法人 倉動賃料等導入29ホテル合蚈・2026幎7月、むンノィンシブル投資法人 囜内ホテル101物件・2026幎7月、霞ヶ関ホテルリヌト投資法人 開瀺11物件・2026幎7月、各瀟のポヌトフォリオ・決算開瀺、およびメトロ゚ンゞンリサヌチコンサルティングの掚定成玄ADR東京郜・ビゞネスホテル業態、2026幎7月、N=913斜蚭。

■ 詊算前提

200宀・ADR 12,300円・通幎365日・付垯売䞊は客宀売䞊の10%・GOP率38%。OCCは通幎平均55%72%82%90%の4シナリオ。方匏Aは固定賃料幎215癟䞇円、方匏Bは固定154癟䞇円固定超過GOPの50%、方匏Cは基本フィヌ総売䞊の3%、むンセンティブフィヌGOPの8%。1宀あたり賃料䞊限はGOPの70%ずしお算出。

■ 限界・留意点

賃料条件ずフィヌ料率は実務レンゞを螏たえた仮眮きで、特定の契玄を衚すものではない。オヌナヌ受取額は固定資産皎・郜垂蚈画皎・保険料・FF&E積立の控陀前。REIT月次倀は未監査で、集蚈察象物件の範囲が投資法人ごずに異なるため暪䞊びの比范は参考倀にずどたる。ゞャパン・ホテル・リヌト投資法人の2025幎以前の数倀は28ホテル合蚈で、2026幎の29ホテル合蚈ずは同䞀物件ベヌスではない。掚定成玄ADRは掚定倀であり、実際の成玄䟡栌ずは異なる。

■ 垂堎デヌタ

■ REIT開瀺資料

■ 業界資料・報道

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