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【取材】宮崎・日南の無人島に誕生「HINATA大島」開業の舞台裏

投稿日 : 2026.09.08

宮崎県

取材

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宮崎県日南市の大島に、全7棟のリゾート「HINATA大島」が開業した。大島は、かつて約360人が暮らしていたが、2015年に無人島となり、現在も元島民や地域の人々による環境整備が続けられている。

HINATA大島は、株式会社レジャークリエイトホールディングスが運営する宿泊施設で、島へは専用ヘリコプターまたはクルーザーでアクセスする。2026年8月1日にプレオープンし、10月1日にグランドオープンを予定している。

国定公園内の無人島で、どのように施設づくりを進めてきたのか。開業の背景や地域との関わり、今後の展望について話を聞いた。

公式サイト:https://lchd-hinataohshima.com/ 

宮崎県日南市の無人島・大島に開業した「HINATA大島」

――2015年に無人島となった大島では、現在も元島民の方々による環境整備が続けられています。今回「HINATA大島」を開業された背景と、この島に感じた可能性について教えてください。

2015年に無人島となって以降も、大島は元島民の皆様の手によって、ずっと大切に見守られてきた場所だと伺っています。

代表自身、地元の事業再生に携わるなかで、大島が衰退の危機にあることを目の当たりにしました。そこで「今、誰かがやらなければならない」という想いから、全財産を投じてでも、この島を活性化させる決意をしました。

その想いに対して国と日南市から地方創生交付金をいただき、現在は官民一体のプロジェクトとして動き出しています。

大島には手つかずの自然が残る一方で、かつて人々が暮らしていた時代の面影も残されています。そうした歴史の重なりも、この島ならではの魅力の一つです。

整えられた観光地では味わえない、自然と人の営みが積み重なってきた「時間の重なり」。そこにある豊かさこそ、私たちがこの島に感じた大きな可能性でした。

島でゆったりと過ごす馬たち

――国定公園内の無人島での開発にあたり、インフラ整備や資材搬入、環境への配慮など、特有の課題もあったと思います。開業までに工夫された点について教えてください。

国定公園内の無人島という立地は、開発を進めるうえで非常に慎重な配慮が求められる環境でした。

陸路が使えないため、資材の搬入はすべて海上輸送で行っています。また、島の自然への負荷を最小限に抑えることも徹底してきました。

建築にあたっても、既存の地形や緑をできる限り活かした設計とし、大規模な造成は避けています。

自然と調和するよう設計された客室棟「Ocean Villa」

――全7棟という施設規模や、専用ヘリコプター・クルーザーによるアクセス方法は、どのような滞在体験を目指して決定されたのでしょうか。

HINATA大島のコンセプトは、「余白に満ちる島」です。

ここでいう「余白」とは、何もしないことを勧めているわけではありません。何をするのか、あるいは何もしないのか。その時間の過ごし方を、お客様ご自身が自由に選べる状態のことです。

7棟という規模も、その考え方に基づいています。多くの棟を詰め込むのではなく、一人ひとりのお客様が空間や時間にゆとりを感じられることを優先した結果です。

お越しいただくお客様の多くは、日々、さまざまな決断や責任を担いながら、時間に追われて過ごされている方々です。そうした日常での役割から少しずつ離れ、島に到着したときには、時間の使い方を自分自身で選べる状態で過ごしていただきたいと考えています。

ヘリコプターやクルーザーでのアクセスも、日常から島での時間へ気持ちを切り替えていただくための、大切なプロセスの一つとして位置付けています。

※専用ヘリコプターは「航空運送事業」および「航空機使用事業」の許可を、専用クルーザーは「内航一般不定期航路事業」の許可を、それぞれ取得したうえで運航しています。

島へのアクセスに使用される専用ヘリコプター

――元島民や地域の方々が長年にわたり島おこしに取り組まれるなか、開業に至るまで、そうした方々とどのように関わりながら施設づくりを進めてこられたのでしょうか。

大島は、元島民の皆様をはじめ、地域の方々が長年にわたって大切に見守り続けてこられた場所です。

私たちも、年に数回行われている島の環境整備などに実際に参加させていただき、島でともに時間を過ごしながら、元島民の皆様とのコミュニケーションを重ねてきました。

私たちにとって、この施設づくりは単に建物をつくることではありません。地域の皆様と一緒に「島をつくっていく」ことだと考えています。

そうした関わりを大切にしながら、日南市とも密に連携し、「官民一体の地方創生プロジェクト」として計画を進めてまいりました。

――10月のグランドオープン以降、今後どのようなリゾートを目指していくのでしょうか。中長期的な展望についてもお聞かせください。

10月のグランドオープンは、ゴールではなく、あくまでスタートだと捉えています。

この無人島から日南の魅力を国内外へ発信し続けていくことはもちろん、行政と民間が手を取り合う「地方創生の新しいモデルケース」として、この取り組みを確立していきたいと考えています。

そしてこれからも、大島だからこそ生まれる「余白」の価値を、より多くの方にお届けしていきたいと思います。

内覧会では、レストラン「榕庵」による宮崎牛と江田牛の試食会も行われた

■施設概要

施設名称:HINATA大島 
客室構成:全7棟(2タイプ)
・Ocean Suite Villa:2棟(定員2〜4名)
・Ocean Villa:5棟(定員2名) 
アクセス:以下の2プランからお選びいただけます
・専用ヘリコプター(航空運送事業および航空機使用事業許可)
・専用クルーザー(内航一般不定期航路事業)
グランドオープン日:2026年10月1日(木) ※現在プレオープン中(2026年8月1日〜)
公式サイト:https://lchd-hinataohshima.com/ 
予約ページ:https://reserve.489ban.net/client/hinataohshima/0/plan

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