国内唯一の工芸に特化したアートフェア「KOGEI Art Fair Kanazawa 2018」が2018年度グッドデザイン賞受賞でも注目される石川県金沢市のホテル「KUMU 金沢-THE SHARE HOTELS-」で11月16日(金)から3日間、開催される。
出典:KUMU金沢
KOGEI Art Fair Kanazawa
同イベントは、2017年に続き2回目の開催で、今年のテーマは「Plus KOGEI, for LIFE」(暮らしにKOGEIをプラスする)。国内外の25ギャラリーが参加し、気鋭の若手から世界で活躍するアーティストまで約110名の作品を展示販売、工芸作品を暮らしに取り入れる豊かさを届ける。
同イベントは、工芸の新しい美意識や価値観を「KOGEI」として世界に発信する、国内唯一の工芸に特化したアートフェアで石川県や金沢市などが後援する。
2017年の第一回目は国内外の29ギャラリーが150名の作品を出展、約1,500名が来場。開催地の金沢は、藩政期から400年以上にわたり茶の湯や禅、能楽、謡が市中に浸透し、伝統文化が今なお息づく街。その独自性が認められ、2009年にはユネスコの創造都市ネットワークのクラフト分野に世界で初めて認定。
同イベントは、世界の工芸を観て触れる場であり、ギャラリストやアーティストとの刺激的な交流や、新しい「KOGEI」との出会いを得られる機会。世界有数の工芸都市・金沢で、暮らしにKOGEIをプラスする体験を提供する。
KUMU 金沢 -THE SHARE HOTELS-
同イベントの舞台は、築44年のオフィスビルをリノベーションして2017年8月に開業した「KUMU 金沢 -THE SHARE HOTELS-」。
同ホテルは、金沢の伝統を“汲む”場所として、禅や茶の湯といった武家文化を未来につなぐサロンとなることを目指す。ティーサロンやルーフトップなど街に開かれたシェアスペースもあり、工芸作家やアーティストらとともに、和菓子や書道のワークショップ、禅や哲学に関する座学、座禅やヨガなど、現代的な視点から金沢の伝統文化にちなんだコンテンツを展開。
同イベントの期間(11月16−18日)中は、客室がギャラリーに変身。美術館など通常の展示スペースに比べると制限された空間でありつつも、作品を実際に飾るシチュエーションをイメージしやすい場所で、ギャラリストや作家が作品をどのように展示し、空間を演出するかも見どころとなる。
北海道函館市、東京都江東区、石川県金沢市(2店舗)、京都府京都市に展開するThe Share Hotelは都市型のリノベーションホテルで地域の新たな交流拠点として成果を出している点が評価され、2018年度のグッドデザイン賞を受賞している注目のホテル。
出典:KUMU金沢
トークイベント「Plus KOGEI, for LIFE」
また、世界各都市で開催されるクラフトフェアの事例をもとに、自らもフェアを手掛ける二人の専門家を招き、なぜ「クラフト(工芸)」に世界の注目が集まりはじめているのか、また今後、工芸作品の価値や評価、市場や流通はどう変化するのかについて「Plus KOGEI, for LIFE ~世界のクラフトフェアの潮流~」と題するトークイベントを合わせて開催する。
日時:11月17日(土)18:00~20:00
会場:KUMU金沢1階カフェ
参加者:70名程度
参加費:無料
出典:KOGEI Art Fair Kanazawa 2018
【合わせて読みたい】