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金沢で「つなぎ庵 旅音」が4月28日開業ー昭和初期の町家を改修

投稿日 : 2018.04.24

石川県

新規ホテル情報

石川県金沢市で一棟貸しの宿「旅音」を運営している株式会社こみんぐるが「つなぎ庵 旅音(Tsunagian TABI-NE)」の開業を発表。昭和初期に建てられた町家を改修した宿で、季節で変わる美しさが楽しめる中庭が特徴となる。金沢のホテル出店状況、宿泊税などと合わせてレポートする。

金沢市を本社とする株式会社こみんぐるが9棟目の宿となる「つなぎ庵 旅音(Tsunagian TABI-NE)」を4月28日開業する。
8人までの1日1組貸し切りで、3世代旅行やグループ旅行を主なターゲットとする。
『つなぎ庵旅音』最大の特徴は建物が「金澤町家」であることで、「金澤町家」は昭和 25 年までに金沢の旧市街地などで建てられた、木造の歴史的な商家や住宅を指す。
今もなお、金沢からは年間270棟もの町家が姿を消している。町家を手放す・取り壊すことになった際に、その町家の最後を彩り、見送る、「おくりいえ」という活動を行っている「つなぎ隊」という団体があり、かつてその「つなぎ隊」のメンバーの1人の方が所有していた町家が「つなぎ庵 旅音」として生まれ変わったのが名前の由来だ。

茶室

中庭

出典:つなぎ庵 旅音

金沢の町家らしく、茶室や中庭があり、兼六園から徒歩5分という金沢の中心部にある。
また、調理器具やIHコンロも備えており、家族での調理なども可能で、一泊3万円ほどの価格設定で大人数で宿泊できることは、こうした嗜好を凝らした町家の宿泊施設としては経済的と言えるだろう。

金沢ホテル出店状況
メトロエンジンリサーチによると、現在金沢市内には、222の宿泊施設が10,340の部屋を提供している。

宿泊施設数の推移

出典:メトロエンジンリサーチ

上記のグラフの通り、金沢では2015年3月の北陸新幹線の開通以降宿泊施設がうなぎ登りに増えている。宿泊施設数222は横浜市の173を大きく上回る数となっている。
また、金沢市内には、さらなる新規の宿泊施設の出店が相次いでいるが、宿泊室数全体としてはビジネスホテルが多く、アパホテルが5軒、東横イン2軒、ホテルルートイン1軒などが200-500部屋を備え大規模に軒を連ねている。
他方で昔ながらの町家スタイルの宿泊施設も簡易宿所として14軒確認され、金沢らしい旅行風情を味わうのに家族連れを中心に人気がある。

観光客の増加とまちなみ保存のため宿泊税も
新幹線開通後の増加する観光客を受けて、金沢市は2018年3月に宿泊税の条例案を可決した。

納税義務者として、市内の宿泊施設をその対象として、一人一泊について、宿泊料金(素泊まり)が2万円未満の場合には、200円、2万円以上の場合には500円の課税を予定している。
インバウンド対策や歴史的なまちなみや景観の保全にあてることで、持続可能な観光の振興を図る方針だ。

[関連記事]「石川県地価公示ー金沢はホテル開業ラッシュで高騰続く」(2018/03/31)

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