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【取材】「パティーナ大阪」5月1日開業!カペラホテルグループ ブランド初の都市型ホテル

投稿日 : 2025.05.27

大阪府

新規ホテル情報

世界有数のラグジュアリーホテルを手掛けるカペラホテルグループは、革新的なホスピタリティを体現する新たな拠点として、2025年5月1日に「パティーナ大阪」を開業した。

日本初となるパティーナブランドの都市型ホテルは、ウェルネスと先進的なヘルステクノロジーを融合させた「トランスフォーマティブ」をテーマとするラグジュアリー体験を提供し、日本のホスピタリティシーンにかつてない新基準を打ち立てるという。

本記事では、ホテルの特徴やその魅力などについて、パティーナ大阪に取材を行った。

▷ 公式サイト:https://patinahotels.com/osaka/ja

―――「トランスフォーマティブ・ラグジュアリー」という概念は、具体的にどのような体験を指し、パティーナ大阪ではどのように具現化されていますか?

▲ジュニアスイート

「トランスフォーマティブ・ラグジュアリー」とは、物質的な贅沢を超えて、新たな視点との出会いにより、価値観や物の見方が変容するような体験を指します。私たちは、この地の歴史や文化、人とのつながりを大切にしながら、ゲストが過ごす“一瞬一瞬”が心に深く刻まれる、そんな時間をご提供したいと考えています。

たとえば、五感を刺激するような仕掛けとして、音楽体験を深めるリスニングルームや、季節の移ろいを感じるマイクロシーズナル・キュイジーヌを採用しています。また、20階の「SONATA BAR & LOUNGE」では、DJブースと高音質なオーディオ機器を揃え、週末にはライブパフォーマンスも開催。こうした“感覚を研ぎ澄ます場”を多数設けています。

▲パティーナ・ウェルネスのプール

加えて、最先端のヘルステック機器を導入した「パティーナ・ウェルネス」では、心身のリフレッシュとウェルビーイングを追求しています。館内のアートやインテリアも、地元の素材や職人技を取り入れたサステナブルな設計となっており、まさに“深い変容”を促すような体験の連続がここにはあります。

――― 国内ホテルで初導入となるヘルステック機器を揃えた「パティーナ・ウェルネス」では、どのような体験価値の提供を目指しておられますか?

▲高気圧酸素 & 水素セラピー

「パティーナ・ウェルネス」では、最新のヘルステック機器やウェルネスプログラム、また個々に合ったワークアウトプログラムのご提案など、ゲストの心身の健康とリラクゼーションを追求しています。

例えば、以下のような体験をご用意しています。

・遠赤外線サウナによる穏やかなヒートセラピー
・高気圧酸素&水素セラピー(Airpod™)によるリカバリー体験
・LEDフルボディートリートメントによる肌のケア
・クライオセラピーでの短時間・高効率なリフレッシュ

また、最新のジム機器では、ボディスキャンと連動したパーソナルトレーニングシステムを活用し、目的に応じたプログラムを自動で提案。継続可能な健康習慣づくりをサポートします。

さらに、ヨガやマインドフルネスを中心としたワークショップ、そして大阪城を一望できるプールでの水中エクササイズなども実施。機器とプログラムの両面から、深いリラクゼーションと成長を促す空間を提供しています。

―――「七十二候」という日本独自の暦に着目された背景には、どのような意図があったのでしょうか。また、それを料理体験にどのように結びつけておられますか?

▲シグネチャーレストラン「P72」

「七十二候」は、季節の微細な変化を捉えた日本独自の暦であり、自然との調和を重んじる文化を象徴しています。パティーナ大阪のシグネチャーレストラン、「P72」では、まさに七十二候から着想を得たレストランで、名前の由来もそこからきています。

マイクロシーズナル・キュイジーヌ、つまり旬の食材を使用し、季節の中でも特に細かい時期や変化に着目した料理を提供しています。大阪の地の恵に合わせて、季節を感じられるメニューを提供します。

―――「大阪城」と「難波宮跡」に囲まれた立地を活かすうえで、体験設計やデザイン面で工夫された点があれば教えてください。

▲デラックススイート

パティーナ大阪は、歴史ある大阪城と難波宮跡というふたつの文化遺産に囲まれた、特別なロケーションにあります。この立地の魅力を最大限に活かすために、次のような取り組みを行っています。

まず、19階には大阪城の石垣と同じ産地の岩を使ったアートオブジェを設置。客室には、大阪城の石垣を象った石垣を模した和紙のアートをベッドボードに配し、館内全体で“歴史を感じる美意識”を演出しています。

また、使用素材も自然由来のものにこだわり、石・土・銅などを多用。全客室からは大阪城公園や難波宮跡公園の景観を楽しめるよう設計されており、四季の移ろいとともに変化する眺望もご体感いただけます。

館内には地元アーティストの作品も多数展示しており、宿泊体験を通じて“大阪の今と昔”が交差する文化の継承を感じていただけるよう努めています。

――― 今後、パティーナブランドとして日本国内での展開や他都市での拡張について、どのような構想をお持ちですか?

現時点で、パティーナブランドとしての国内展開は未定となっております。ただし、私たちが属するカペラホテルグループとしては、2026年初旬に「カペラ京都」の開業を予定しております。

今後も、日本の文化や美意識と深く調和し、滞在を通じて“変化”や“気づき”を提供できる場を築いていきたいと考えています。

■「パティーナ大阪」概要

住所:大阪府大阪市中央区馬場町3-91
チェックイン:15:00/チェックアウト:12:00
総客室数:221室
アクセス:
・大阪メトロ中央/長堀鶴見緑地線・JR環状線「森ノ宮」より徒歩約10分
・大阪メトロ谷町/中央線「谷町四丁目」より徒歩約8分
駐車場:あり
公式サイト:https://patinahotels.com/osaka/ja

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