新型コロナウイルスの感染拡大や横浜港でのクルーズ船の検疫により、隣接する横浜中華街は影響が直撃、街は閑散としている。政府の多数の人が集まる全国的イベントの今後2週間の中止、延期又は規模縮小等の対応要請を受けて、休業するレストランも相次いでいる。
横浜中華街では、春節でにぎわいをみせるはずの通りも見てわかるほど客足が激減、時短営業や臨時休業をする店が増え続けている。
招福門株式会社が運営する招福門(横浜本店)は、政府の新型コロナウイルス感染症対策本部からの今後2週間の多数の人が集まるスポーツ文化イベント等の中止、延期又は規模縮小等の対応要請を受けて、来場人数が年間でおおよそ2000万人の横浜中華街にある招福門(同店の来場人数は月平均2万人、2019年度GW10日間の実績1万8千人)が、国内感染拡大の防止に協力するため、2020年3月2日(月)から3月13日(金)の間、臨時休業することを決定した。
再開日については、2020年3月14日(土)を予定しているが今後の状況を鑑みながら慎重に判断し、再開日を変更する場合もあるという。
今回の新型ウイルスの感染拡大をうけ、同店では直近の一ヶ月の売上が前年比の5割程度まで落ち込んだという。
また近隣のホテルや観光スポット、コンサート延期などの影響もあり、団体客のキャンセルが日に日に増加し続けているとのこと。
メトロエンジンリサーチによると、横浜中華街が位置する横浜市中区には宿泊施設が136、部屋数にして12,779室が提供されている。新規開業も12施設、2,289室と数多く予定されているが、横浜中華街にほど近い日本最大規模の国際会議場であるパシフィコ横浜でも、開催予定のイベントの中止が相次いで発表されている。
クルーズ船の検疫に加えて、感染拡大に伴う各種イベントの中止により地域経済に深刻な打撃が広がっている。
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