株式会社おてつたびは、2024年7月16日にと徳島県鳴門市と連携協定を締結した。これは同社にとって初めての自治体との協定であり、移住交流の促進や関係人口の創出・拡大を目指すものである。締結式は鳴門市役所で行われ、農業や観光業など幅広い分野で利用を拡大し、鳴門市との関係人口の増加を図ることが発表された。おてつたびは持続可能な地域づくりを目指し、地方自治体との連携を積極的に進めていく予定である。
鳴門市長の泉理彦氏は、コロナ禍を背景に地方移住への関心が高まる中、「半農半X」を新たなコンセプトに移住交流を推進してきた。昨年度からは、おてつたびのプラットフォームを通じて市内農家での農業アルバイト体験を提供し、移住や関係人口の創出に成功している。この事業では、本市への移住交流はもちろん、鳴門のファンづくり・関係人口の創出、さらには農業の繁忙期における人手不足解消につながるなど、受け入れ農家やおてつびと双方にとって非常に満足度の高い事業となっており、実際に移住に繋がった事例もあり、今回の協定を機に新たな挑戦に取り組むと述べた。
おてつたびの代表である永岡里菜氏は、同社のビジョンとして「日本各地にある本当にいい人、いいもの、いい地域がしっかり評価される世界を創る」を掲げている。お手伝いという新しい目的を作ることによって、著名な観光名所がない地域にも人が訪れ、お手伝いを通じて地域と人を繋ぎ、地域の農家や施設の人手不足を解消し、地域のファン(関係人口)を創出することを目指している。鳴門市との連携を通じて、人手不足の解消だけでなく、鳴門市の魅力を広く伝える取り組みにも力を入れる方針である。
(出典:株式会社おてつたび)
これまでの取り組みとして、鳴門市では「半農半X」推進シェアハウス事業が実施されており、農業アルバイトや観光、暮らしを体験できるプログラムが展開されている。昨年度からは「鳴門らっきょ編」や「なると金時編」として、各農家やJA里浦と連携して実施され、全国から幅広い世代の参加者が集まった。結果として、移住に繋がった事例も生まれている。
(出典:株式会社おてつたび)
おてつたびは、旅を通じて人手不足に悩む地域事業者と、働きながら旅を楽しみたい人をつなぐ新しい人材マッチングサービスである。登録者数は5.6万人を超え、全国47都道府県1,500事業者に拡大している。地域事業者は旅を通じて全国から人材を集めることができ、旅人はお手伝いを通じて地域の魅力を体験することができる。
株式会社おてつたびは、2018年7月に創業し、2019年1月にサービスを開始した。お手伝いを通じて地域と人を繋ぎ、地域のファン創出を目指している。メディア取材も積極的に受け付けており、今後も人手不足に悩む地域事業者との連携を強化していく予定である。