2019年2月東京 上野・鶯谷に一級建築士事務所 建築商売がプロデュースするコンセプチュアルホステル「The Micro Museum Hostel 上野」がオープンする。
小さな美術館を備えたホステル
「ただ泊まるだけでなく宿泊という経験も思い出にしてほしい」という体験型宿泊施設のプロデュース、運営に携わる同社が手がける2軒目のホステル開業は東京・鶯谷を選んだ。山手線、京浜東北線の2線の駅でありながら、どこか懐かしさを感じる街並み。根岸、上野などにも近いことから近年では観光客も増加している。
「The Micro Museum Hostel」はその名の通り、小さな美術館を備えたホステル。周りの空間から異色の光を放ち目を引くファサードは鉄細工作家の三井 亮氏が手がけたもの。扉を抜けたその先には、新進気鋭のアーティストたちの作品が月替わりに展示される。
このミュージアムは宿泊者のみならず地域の方にも自由に観覧してもらえるスペースとなっており、「地域とアート」「宿泊者とアート」をつなぐ役割を担いたいと考えているという。
その奥にはミニマルでスタイリッシュなホステル空間が広がり、ドミトリーとして、2人部屋、4人部屋の個室などバリエーション豊かなパターンで訪れる人のニーズを満たす。
また、運営会社であるOUR SPACEは、都心の空き家、空きビルを様々なコンセプトで有意義な用途にリノベーションし、未来に向けた「OUR SPACE(共有空間)」として活用することを事業内容としている。
都心に発生する「見放されたスペース」に第二の価値を与え有効利用し、所有者、運営者、利用者、そして主役である「空間」にベネフィットが生まれるような開発を目的としている。
【同施設 概要】
施設名:The Micro Museum Hostel 上野
所在地:東京都荒川区東日暮里4-35-11
ベッド数:24ベッド(ドミトリータイプ、個室タイプ)
「アートスペース The Micro Museum 鶯谷」
新進気鋭のアーティストを集め、「The Micro Museum」として毎月企画展を開催。
「アートを身近なもの」に感じてもらえるよう、宿泊者のみならず一般にもギャラリーを開放。
宿泊者×地域×アートを実現させるスペースを目指すという。
出典:建築商売
東京都荒川区ホテル展開状況
メトロエンジンリサーチによると、荒川区には宿泊施設が31、部屋数にして1,206室が提供されている。
近隣の台東区には宿泊施設が集中しているものの、荒川区には新規開業予定も同ホステルの他に一件のみで、既存・新規開業予定含めてこれまで宿泊施設の展開が少ない地域での開業となる。
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