眠っていたデータから新たな付加価値を
愛媛県
レベニューマネジメント
季節・イベント
2026年9月19日(土)から23日(水・秋分の日)までの5連休は、愛媛県の宿泊需要を「均等に」押し上げてはいない。県内281施設の販売在庫を追うと、9月20日(日)と21日(月・敬老の日)は旅館の推定OCCが直近断面でそれぞれ100.0%・99.9%に達し、掲載在庫が確認できない施設が98.5%・97.0%を占める。一方、連休最終日の9月23日は旅館75.5%・ビジネスホテル63.1%・シティホ...
長野県
投資・開発
長野県の投資分析は、これまで白馬・野沢温泉のスキーリゾート論と、軽井沢・志賀高原の避暑地論に偏ってきた。だが県内でいちばん厚い宿泊需要を抱えているのは、県庁所在地でも国際的な観光地でもない松本を中心とする中信・南信である。業務需要と山岳・温泉観光が同じ商圏で重なる、日本の地方都市としてはやや特殊なハイブリッド市場だ。 2026年2月13日、マリオット・インターナショナルとエム・ケー・ケーが、202...
東京都
大阪府
京都府
北海道
沖縄県
福岡県
インバウンド
日本政府観光局(JNTO)が2026年8月19日に公表した訪日外客数によると、2026年7月の訪日外客数は344万2,100人(前年同月比+0.1%)で、7月として過去最高を更新した。4か月ぶりのプラスである。ただし1〜7月の累計は2,452万7,200人(前年同期比-1.7%)で、依然として前年を下回っている。本稿では、残り5か月に必要な月次ペースを3つのシナリオで試算し、観光庁「宿泊旅行統計調...
北海道のホテル投資を語るとき、話題の中心は倶知安・ニセコの高価格帯か、札幌の再開発か、千歳・苫小牧の稼働型アセットに寄りがちである。その一方で、道南——函館市を核に北斗市・七飯町から松前・江差・八雲・長万部までを含む圏域——をひとつの商圏として数え直した資料は驚くほど少ない。本稿では、この道南16市町を単一の投資対象商圏とみなし、供給の棚卸し・推定成約ADR・地価・地盤・人口動態・上場REIT保有...
滋賀県
滋賀県の宿泊市場は、2026年に入って周辺府県とは逆方向に動いている。メトロエンジンリサーチが集計する推定成約ADR(2026年7月・N=160施設)は前年同月比+3.3%。同月の京都府は−12.8%、大阪府は−30.7%、兵庫県は−3.0%と、近畿2府4県のうち前年を上回ったのは滋賀県だけだった。一方で新規供給はほとんど動いていない。ビジネスホテルの2026年新規開業は2施設91室で、既存75施...
熊本県
鹿児島県
佐賀県
長崎県
大分県
宮崎県
ライフスタイル
2026年8月28日、観光庁が「九州ふっこう応援割」の概要を公表した。結論から書くと、10月1日(木)宿泊分以降、旅行・宿泊料金が九州7県で50%、熊本県・鹿児島県では60%割り引かれ、上限は宿泊のみなら1泊2万円である。1人1泊の料金が4万円(熊本・鹿児島は約3.3万円)を超えない限り、この割引率がそのまま効く。九州の宿の大半はこの範囲に収まるので、たとえば熊本の旅館なら2名1室で4万円台の宿が...
指定なし
日本のホテル投資は、この10年ほぼ一方向に振れてきた。客室以外の床を持たない「宿泊特化型」である。宴会場・婚礼施設・大型厨房といった非客室床は、面積あたりの収益性が低く、人手もかかる。だが2025年の婚姻件数は50万5,656組と2年連続で増加し、50万組超えは3年ぶりとなった。「婚礼は縮小の一途」という前提は、少なくとも更新が必要になっている。本稿では、宴会床を客室に転換すべきか否かを、床1㎡あ...
愛知県
新規開業・供給
先に結論を書いておくと、選手村となるホテルシップ(クルーズ船)に一般の旅行者・観戦客は泊まれない。1,500室は組織委員会が選手団向けに借り上げた閉じた在庫であり、2026年9月15日時点で一般販売の公表はない。そのうえで本稿の主題に入る。愛知・名古屋2026アジア競技大会は、選手村を新たに建設しない。代わりに名古屋港へクルーズ船を22日間停泊させ、既存ホテルと組み合わせて選手団を受け入れる。船が...
愛知県のホテル市場は、曜日ごとに需要の顔が大きく変わる。2026年5月〜7月の経過月実績92日を曜日別に集計すると、ビジネスホテルの推定OCC(OTA掲載在庫ベース)は土曜90.5%に対して日曜80.4%。祝日と祝日前日を除いた「通常週」だけで見ると土曜90.1%・日曜77.5%となり、その差は12.6ptに広がる。シティホテルでも通常週ベースで土曜89.2%・日曜77.6%と、同じ形の谷が刻まれ...
山口県
千葉県
ホテルのランニングコストを議論するとき、話題はほとんど電気とガスに集まる。だが宿泊業がもう一つ大量に買っている資源がある——水である。国際観光施設協会エコ・小委員会が全国約100施設を調査した結果によれば、宿泊客1人あたりの水道使用量は630リットル。1泊の滞在で、家庭の1人1日分(282リットル)の2倍以上を使う計算になる。 本稿が扱うのは、その630リットルを「いくらで買っているのか」である。...