”都内で感染拡大、コロナ関連倒産が加速”
【編集長コラム】
週末外出自粛の成果とは、感染症対策でホテル活用が突破口へ
東京都内で感染者数が急速に拡大、感染爆発の重大局面となった。都内では3月25日に週末外出自粛等の要請が都知事より発せられた。本論考では週末外出の自粛要請を発した後、抑止に成果を示した北海道の事例を分析。ホテルの活用を利害対立する感染抑止と経済活動の突破口とすることを論じる。
【最新コロナ関連ニュース】
新型コロナ拡大防止活動基金、クラウドファンディング募集
クラウドファンディングサービス「READYFOR」は「新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金」を設立、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止に取り組む活動を支援する。クラウドファンディングの仕組みを活用し、最前線で闘う医療の現場などへ最短2週間で寄附金を届ける。
ニューオータニ、宴会場スタッフが新型コロナ感染
ホテルニューオータニ(東京)は、2020年4月2日(木)夜、同ホテルの宴会場の業務に従事していた者から新型コロナウイルス感染が確認されたことを本日4月3日に発表した。
東横インが6月末まで首都圏と大阪、愛知の一部ホテル休館
東横インは新型コロナウイルスの影響による、昨今の情勢を鑑み、隣接する店舗においては営業を集約し、一部のホテルを休館とすることを発表した。対象期間については、6月末迄を予定。
アパホテル「医療関係従事者応援 半額宿泊クーポン」
アパホテル株式会社は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため協力を行うべく、医療関係従事者は半額で宿泊可能となるクーポンを本日4月3日(金)から同社「アパ直」で発行するとともに、テレワークに活用できるプランの販売を新たに開始した。
日弁連、新型コロナウイルス相談窓口、初回無料
日本弁護士連合会は新型コロナウイルス対応関連情報として相談窓口を事業者向けに電話、オンラインにて受け付けている。全国一律初回無料。
【最新コロナ関連倒産ニュース】
茨城県潮来市で旅館業運営の「富士屋ホテル」が倒産
(株)富士屋ホテル(茨城県潮来市潮来102、設立1962年11月、資本金1000万円)は3月30日、水戸地裁麻生支部に破産を申請した。茨城県初の「新型コロナウイルス」関連倒産となった。
北海道温泉旅館「名湯の森ホテルきたふくろう」自然塾が倒産
温泉旅館「名湯の森ホテルきたふくろう」(北海道川上郡弟子屈町川湯温泉、91室)を運営する(株)自然塾(北海道川上郡弟子屈町川湯温泉1-9-15、設立1985年3月、資本金1,000万円)は3月31日までに事業を停止し、破産手続きを弁護士に一任した。
兵庫県湯村温泉で老舗温泉旅館経営「とみや旅館」倒産
戦前からある老舗温泉旅館経営の(株)とみや旅館(兵庫県美方郡新温泉町湯181-2、設立1953年6月、資本金1,200万円、38室)は3月31日、事業を停止し破産申請を弁護士へ一任した。
【ホテルバンク週間人気記事ランキングトップ10:2020年3月30日-4月5日】
1位 コロナ対策でインフルエンザの流行は昨年比で大幅減少か
通常の季節性インフルエンザは、感染者数は、国内で推定約1,000万人とも言われ、毎年冬季から早春にかけ数千人単位での死者を出している。新型コロナウイルスに注目が集まるが、今年のインフルエンザの感染状況とは。また、感染症のリスクをどう捉えるべきか。
2位 世界恐慌の懸念も、新型コロナウイルス関連倒産の多業種まとめ(3月30日更新)
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い都市のロックダウンが欧米で拡大。経済活動への深刻な打撃は観光業に限らず多方面に広がり始めた。日本においても外出自粛要請が発せられ国内での人の移動も大幅に制限され始めた。3月30日現在の新型コロナ関連倒産まとめ。
3位 新型コロナを理由とする個人宿泊予約キャンセル料、政府見解
政府は大規模なイベントについて中止、延期等の対応を要請したことを理由に、個人の予約者から宿泊予約の取消に係るキャンセル料が払われない事例が多数発生していることに関して、キャンセル料を収受することができるとする見解を示した。
4位 札幌商工会議所、新型コロナ経済対策「緊急在庫処分SOS!」
札幌商工会議所は新型コロナウイルス感染拡大を受け、”食”を提供する道内食品関連企業に、イベント中止や来店客減少といった需要の急減による売上の低迷や過剰在庫等の影響が出ているとして、過剰在庫を抱えた道内企業の売上の回復、販路の確保を目的に「緊急在庫処分SOS!」掲示板を提供。
5位 西日本最大級のスキー場やホテル運営の瑞穂リゾートが倒産
日本最大級のスケールを誇るスキー場で宿泊施設(40室)もある「瑞穂ハイランド」(島根県邑南町)を運営する瑞穂リゾート(株)(資本金1000万円、広島市西区南観音7-16-15、従業員24名)と複数のホテル運営を行う瑞穂商事などの3社は、3月31日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。
6位 福岡県うきは市の温泉旅館「原鶴温泉咸生閣」が倒産
(株)原鶴温泉咸生閣(資本金4000万円、34室、福岡県うきは市吉井町千年14-1)は、3月30日に事業を停止、同月31日に福岡地裁久留米支部へ自己破産を申請した。福岡県では初の新型コロナ関連倒産となった。
7位 3月自殺最多月間、新型コロナで先行き不透明の中、ブルーマンデーに要注意
政府は、自殺対策基本法において、3月の1ヶ月間を自殺対策強化月間と位置付けており、相談事業及び啓発活動を実施している。3月は年間を通じて最も自殺が多い月であり、新学期や就職、決算期と倒産や失業との関連性が指摘されており、社会経済活動においても命を守る対策が求められる。
8位 京王プラザホテル、従業員の新型コロナウイルス感染確認
京王プラザホテル(東京・西新宿)はロビーサービスを行う男性アルバイト1名が新型コロナウイルスに感染していたことが判明したことを3月21日に明らかにした。
9位 マリオットが数万人の従業員を一時帰休、大量解雇の可能性も
世界最大のホテルチェーンであるマリオット・インターナショナルは新型コロナウイルスの感染拡大による旅行需要の大幅な減少により数万人の従業員に対して無給の一時帰休を開始したことがわかった。
10位 ルミナスクルーズが倒産、神戸港クルーズ船「ルミナス神戸2」運航
ルミナスクルーズ(株)(資本金1000万円、兵庫県神戸市中央区波止場町5-6、従業員13名)は、3月2日に神戸地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日保全・監督命令を受けた。西日本初の「新型コロナウイルス」関連の倒産となった。