(出典:cynaps株式会社)
IoTプラットフォームの研究開発を行うcynaps株式会社が、「東京都スマートサービス実装促進プロジェクト」に採択され、アパグループ株式会社と連携し、アパホテル&リゾート〈東京ベイ潮見〉のスマート化を達成した。
この実装事業では、cynapsのIoTビルオートメーション・システム「BA CLOUD」を活用し、換気制御によるスマート化を実現した。この取り組みは、省エネルギーやCO2排出削減に焦点を当て、次世代に向けた快適で持続可能な環境の構築を目指している。
「Be Smart Tokyo」プロジェクトは、最先端の技術やサービスを持つスタートアップ企業を発掘し、都民の生活を豊かにするための技術やサービスを実装することを目指している。今回の実装では、ホテルのエネルギー使用量の高さに着目し、建物全体の空気環境を管理する「BA CLOUD」が導入された。
アパホテル&リゾート〈東京ベイ潮見〉では、厨房、大浴場、レストランなどに「BA CLOUD」が導入され、工事はわずか1日半で完了した。今後は、温度・湿度・CO2濃度などの空気環境を自動的に管理し、必要以上の無駄な換気をカットすることで、20~30%の電力使用量削減が見込まれている。
cynapsの取り組みは、2050年の脱炭素社会実現に向けた重要な一歩である。営業を止める従来の工事を行わずに導入できる「BA CLOUD」は、ホテル業界からの注目を集めている。料金体系も、削減できた電気代の一部をいただくモデルであるため、導入に伴う新たなコストは発生しない。
「Be Smart Tokyo」プロジェクトは、デジタル技術を活用して東京のポテンシャルを最大限に引き出し、都民がより質の高い生活を送れるようにすることを目指している。
「BA CLOUD」は、CO2濃度・温度・湿度の複合センサーを使用し、室内の人の減少や不在を検知し、無駄な換気をカットする。料金体系は、削減できた光熱費の一部をいただくモデルであり、導入に際して新たなコストは発生しない。換気状態の監視に加えて、設備の故障や老朽化も検知できるのが特長である。