政府からの強い要請を受けて、千葉県及び勝浦市の了承の下、チャーター機第一便で中国から帰国した人々が滞在することとなった千葉県勝浦市の勝浦ホテル三日月について、政府において、公益社団法人日本ペストコントロール協会に委託して実施した消毒作業が完了した旨、内閣官房より発表があった。
1月29日、政府の用意したチャーター機第1便で中国・武漢市から帰国した日本人のうち、国立国際医療研究センターでの検査等を経て、191名が千葉県勝浦市の一時滞在施設(勝浦ホテル三日月)に入所した。
入所者については、その後他の施設に移動した人や、発熱等の症状による病院への搬送等により、結果として、176名の方が世界保健機関(WHO)の示す新型コロナウイルスの最大の潜伏期間(12.5 日)が経過するまで同施設にて過ごし、2月11日に実施したPCR検査の結果、176名全員が陰性との通知を受けて、健康観察を終了し、12日及び13日に退所した。
健康観察期間中は、千葉県保健所及び亀田総合病院による感染予防の指導の下、ホテル従業員及び千葉県、勝浦市、国等の職員による生活支援を行った。
また、亀田総合病院の看護師が24時間常駐する体制を確保するとともに、亀田総合病院及び千葉県保健所による帰国者の健康管理に加え、千葉県DPATによるメンタル面でのケアも実施した。
これまでのところ、退所者に加え、支援に当たったホテル従業員をはじめ国・県・市・病院の関係者の中から、2次感染は確認されていないという。
ホテルについては、厚生労働省の基準に基づき、千葉県保健所の指導の下、2月15日(土)~2月21日(金) に公益社団法人日本ペストコントロール協会による徹底した消毒作業が実施された。
なお、勝浦ホテル三日月では、消毒作業終了後、徹底した清掃が行われ、適切な休業期間を2週間取った上で3月1日から営業を再開する予定となっている。
勝浦市からは、職員の派遣以外にも、中学生による帰国者に対するメッセージなどの支援が寄せられたほか、多くの市民から帰国者への励ましが寄せられたという。
メトロエンジンリサーチによると、勝浦市には宿泊施設が65施設展開しており、同ホテルは177室で同市内では最大規模の宿泊施設となっている。
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