12月８日。大和ハウス工業は、同社の子会社で国内にてリゾートホテルを運営する「大和リゾート」の全株式を、不動産信託業務を行う「恵比寿リゾート」に売却すると発表した。
大和リゾートは1973年に設立されたホテル運営会社。大和ハウスよりホテル事業を委託される形で京都・沖縄など国内で24のホテルを運営していたが、新型コロナウイルス感染症の影響により客足が遠のき、施設の老朽化が進んでいた。恵比寿リゾートへの株式譲渡は2023年４月３日に行われる予定で、売却額は株式や債券、固定資産を含め、総額で556億円にのぼるという。その中には、大和ハウスが保有し、大和リゾートが運営していたリゾートホテル「ロイトン札幌」も含まれる。
「恵比寿リゾート」ではジャパン・ホテル・リート・アドバイザーズ(JHRA)がアセットマネージャーを務めており、今回の売却発表に際して大和ハウスは、JHRAの持つ専門的なノウハウの活用が、同社のホテルの潜在価値を最大化することにつながるとコメントしている。