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ラストマイル物流の進化:エニキャリによる手荷物配送・一時預かりの実証実験が福岡でスタート

投稿日 : 2024.06.27

福岡県

ホテル関連ニュース

株式会社エニキャリは、一般財団法人福岡コンベンションセンター(FCC)と提携し、手荷物の当日ホテル配送および一時預かりサービスの実証実験を5月31日に開始した。このサービスは、FCCで開催される展示会や学会、コンサートの来場者を対象に、預けたキャリーバッグなどの手荷物を当日中に宿泊先ホテルへ届けるものである。また、会場での一時預かりにも対応する。この実証実験は、施設来場者の荷物携行ストレスを軽減し、来場者の周遊性向上と催事前後の域内観光の促進、MICE経済効果の最大化を目的としている。

預け入れ窓口の様子(出典:株式会社エニキャリ

本サービスのポイントは、展示会や学会に手ぶらで参加できること、イベント終了後にはホテルまで身軽に移動できること、また、会場内でのキャリーバッグやスーツケースの接触・転倒事故の予防ができることという点である。FCCでは全国や海外からの来場者がスーツケースを持ったまま催事に参加するケースが多い一方で、施設内のロッカーは小サイズが中心で、スーツケースが入る大サイズの設置数は少なく、十分に対応できていない状況があった。この問題を解決するため、ラストマイル・即時配送を強みとするエニキャリとFCCが提携に至った。

今回の実証実験を通じて、ニーズ検証、オペレーション検証、価格弾力性の調査を行い、FCCでの今後の展開および全国各地のコンベンション・センター(イベント施設)での有用性を検証する。料金はホテル配送が1,500円(税込)~、一時預かりが600円(税込)~である。預け入れ場所は福岡コンベンションセンター管理施設内の福岡国際会議場、マリンメッセ福岡、福岡国際センターである。ホテル配送は、福岡コンベンションセンターから半径3km圏内の宿泊施設が対象で、受け付け締め切りは15:00、お届けは当日18:00までである。料金や時間はサービス開始時のもので、変更される場合がある。

配達管理システム「ADMS」(出典:株式会社エニキャリ

株式会社エニキャリは、設立以来、シェアリングエコノミーを通じて「地域に愛される持続可能なラストマイル物流インフラ」の実現を目指し、フィジカルインターネットインフラの構築を推進している。配送管理システムを軸に、デリバリーおよびテイクアウトサイトの構築、個社の規模や要件に応じた配送システムの開発、共同配送網や個社専用配送網の構築・提供など、ラストマイル物流を総合的に支援している。小売業、EC事業者、不動産デベロッパー、配送事業者など、業種業態問わずニーズに応じた最適なラストマイル物流の構築・運用支援を行う物流DXである。

 

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