1ヶ月だけ短期賃貸で、部屋を借りたいと思うことはありませんか?借りる側にはそれぞれの理由がありますが、1ヶ月だけの賃貸物件とはどのようなものがあるのでしょう?
・1ヶ月の短期賃貸物件5選
・部屋タイプ別の概要と費用
・コスパの良い賃貸物件とは
についてご紹介します。
〇1ケ月だけ部屋を借りる方法5選!
1ケ月の短期間で、賃貸可能な部屋タイプは以下の5つです。
- マンスリーマンション
- シェアハウス
- 下宿
- 民泊
- ホテル
それでは具体的に、どのような特徴があるのか見てみましょう。
①マンスリーマンション
1ケ月の期限付き賃貸で代表的な部屋タイプが、マンスリーマンションです。マンスリーマンションは、最短1ケ月から最長364日が通常の賃貸期間となっています。
マンスリーマンションの最大の特徴は、簡単な契約で家電・家具付きの部屋に住むことができるということ。消耗品の購入やゴミ出し・掃除は自分でやらなければなりませんが、引っ越しなどの面倒な作業は一切することなく、物件によっては即日入居、光熱費込みでコスパよく借りられるところが魅力となっています。
不特定多数の方が利用するマンスリーマンションでは、隣人にどのような人がいるのかというのもわからないため、選ぶ際には治安のいい場所・エリアがおすすめです。
②シェアハウス
シェアハウスは、通常1ケ月から入居可能な部屋タイプです。入居する際の条件として大多数が性別・年齢制限があり、家電・家具がそろい、キッチン・お風呂・トイレなどは共有となるのが一般的です。さまざまな国や地域の人たちと触れ合うのが好きな方、また一般賃貸物件よりも初期費用を抑えたい方には特におすすめ。
大勢とコミュニケーションできる反面、共有となるお風呂・キッチンは時間で割り振られているのが通常のため、自由な時間に使用できないというデメリットもあります。
③下宿
下宿は一般的に、学生など若い年齢層を対象とした賃貸物件です。具体的には学生会館や学生寮がそれにあたり、学校が運営する物件にはその学校に通学する学生が対象、また企業が運営する場合にはさまざまな学生の入居が可能となっています。いずれも家具・家電・食堂が備わっている物件が多く、部屋は個室の他、二人一部屋のものもあります。
最近では「ソリデール」と呼ばれる一軒家の間借りタイプのものもあり、一人暮らしの高齢者が若者と家を共存するといった新しいタイプ。こちらは誰でも入居が可能というわけではありませんが、双方のマッチングが合えば、借りる側は安価なコスパで賃貸契約ができます。
④民泊
民泊は、一般住宅の一部(もしくは全部)を旅行者などに提供する宿泊システムです。少子高齢化などの社会的背景により、空き部屋を上手に活用するといった目的が民泊で、家具・家電付きが通常です。個人同士の契約になり(企業が台頭する場合もあり)、空き部屋を貸したい側は法律(住宅宿泊事業法)に基づき申請が必要で、借りる側はコスパをできるだけ低く抑えるといったメリットもあります。
ただし貸す側の意向が重んじられるため、気に入った物件でも容易に入居できることはかなり稀というのが現状です。
⑤ホテル
ホテルでの長期滞在は費用が高いと思われがちですが、近頃はそのような長期滞在者向けの格安プランが充実しているホテルが増えています。このタイプのプランには、仕事(Work)と休暇(Vacation)の両立を目的としたワーケーションや、長期出張の方には特におすすめです。
マンスリーホテルと呼ばれる賃貸物件は、設備が整ったホテルに長期滞在ができるので一切の面倒なことも不要。しかも最短7日間以上という物件も多く、通常のホテルに宿泊しながら一日当たりの宿泊費をグッと抑えることができコスパ的にもお得なのが一番の魅力です。
〇1ケ月部屋を借りる時にかかる平均費用
では1ヶ月だけ部屋を借りる場合、気になる費用はどのくらいになるのでしょう?物件の場所や地方・都市によっても変動はありますが、東京都内で部屋別にみると
部屋タイプ | 平均費用 | 費用の内訳、その他 |
マンスリーマンション | 10万円前後 | 敷金礼金なし、光熱費(一部)、清掃費あり |
シェアハウス | 10万円前後 | 家賃5~6万円、光熱費としての共益費1万円、契約手数料3万円など |
下宿 | 8万~12万円前後 | 家賃3~7万円、契約金5万円など |
民泊 | 24万円~ | 家賃6万円~、敷金礼金2ヶ月、仲介手数料1ヶ月分など |
ホテル | 10万円~ | 初期費用、消耗品費、退去時の現状復旧費など一切不要 |
というのがおおよその相場です。マンスリーマンション、ホテル以外は初期費用として契約手数料、さらに敷金礼金が加わるのが一般的となっています。
下宿は1ヶ月の家賃にかなりの差がありますが、これは入居する地域・性別による違いがほとんど。このようにコスパ面のみで判断する場合、学生なら下宿を、一般の方ならマンスリーマンションやホテル滞在が好ましいと言えます。
〇1ケ月だけ部屋を借りる時の注意すべきポイント
①内見ができない
1ヶ月のみ部屋を借りる際、契約前などには部屋の内見ができないのが通常です。部屋の間取りは事前に見せてもらえますが、一般賃貸と違い、実際に部屋を見ることはできません。そのため収納スペースや洗濯物を干す場所、ビジネスや受験等で利用する際には、デスクの位置や部屋の明るさなども事前チェックが必要です。
②途中解約した場合、返金はなし
1ヶ月といった短期賃貸物件の場合、家賃などの費用は通常前払いとなるのが原則です。使用開始してから半月後に予定が変わったとしても、前払いした費用の半分は戻ってくるわけではありません。運営会社によっては長期間賃貸している場合に限り、途中解約しても一部返金があるようですが、通常は返金されないと思って契約した方が良さそうです。
③違約金について
一般の賃貸物件では、事前告知なく退去するとこの違約金が発生します。1ヶ月のみの賃貸物件においても、契約する前には必ず契約書を何度も見直すことが大切です。「違約金」という名目ではなくても、追加料金や現状復旧費として支払わなければならないケースも少なくないので、短期契約だからと油断は禁物です。
④セキュリティー問題
内見ができない物件ばかりのため、セキュリティーにも気を使いましょう。物件によっては24H警備など安心・安全な物件もあれば、飲み屋街が近くにあるにも関わらず、防犯対策が万全ではなく誰でも行き来できる物件も中にはあります。さまざまな立場、職業の方が利用するのでお互いに安心・安全に過ごすためにも、セキュリティーチェックは必要です。
⑤物件の周辺情報
セキュリティー情報と共に、気をつけたいのが物件周囲の情報です。室内で過ごすことが多くなる方、とりわけ受験生や仕事等で部屋を出られない際、近くの騒音・振動が気になり作業が手に付かなくなることもあります。契約前に、周辺情報を得るためにも可能であれば下見をしておくこともおすすめです。
⑥追加料金の有無
物件によっては、退去時に追加料金を支払わなければならない場合もあります。例えば光熱費など家賃に含まれるマンスリーマンションでは、一定の使用量を超過する(夜通しエアコンの付けっ放し等)と追加料金が発生する物件もあります。最初に支払う費用の内訳を把握すると共に、予期しない費用が発生しないとも限らないので、契約時には追加料金の有無を運営会社にきちんと確認しなければなりません。
〇1ケ月だけ部屋を借りる方法ぶっちゃけどれが1番コスパ良い?
1ヶ月だけ短期賃貸物件に住むなら、ホテルが一番おすすめです。
近頃は「マンスリーホテル」と呼ばれる長期滞在型ホテルが注目を集め、身軽な荷物だけで宿泊できるため利用者からも好評です。通常のホテルに最短7日間以上から宿泊でき、初期費用、備品費用、退出後の現状復旧費などは一切不要とコスパもバツグン。
通常のホテル滞在と変わらないためロビーにはスタッフが24時間常駐し、室内の清掃もしてくれるので、快適で安心・安全な空間の中で過ごすことができます。もちろん必要な備品や家具も一通りそろい、中にはゴージャスな旅気分が味わえるマンスリーホテルも続々と登場。利用者のニーズに合わせたホテル滞在ができるプラン、物件が目白押しなのもこのマンスリーホテルの魅力です。
近年では、長期宿泊なら1泊の金額が安くなるホテルも登場。そんなホテル専用の検索サービスMonthly Hotel-マンスリーホテル-も登場し、人気を博しています。
〇長期滞在ホテルを選ぶべき人はこんな人
①ビジネス
地方から都心部へ、また都心部から地方へと長期出張を余儀なくされる方も多いはず。そのような時に便利なのが、マンスリーホテルと呼ばれる「長期滞在ホテル」です。ホテル滞在中は清掃など身の回りのことをスタッフに任せることができ、ホテル内のレストラン(長期滞在者には割引なども有り)を利用すれば自炊の必要がないため忙しいビジネスマンにも好評です。
また室内にはデスク、照明、インターネットなどが完備しているため、仕事を持ち帰ることになっても困りません。仕事で疲れた際には、ジムやプールが完備しているホテルであれば無料で利用することも可能。長期滞在型のホテルはたいてい最寄り駅からも近いため、交通至便なので大きな荷物を持ち運ぶ際にも便利です。
②受験生
希望する大学を目指す受験生にも好評なのが、マンスリーホテルです。試験日程が一週間以上にまたがる場合、家と試験会場を何度も往復する時間と手間を省くだけでなく、勉強に集中できるというのも魅力の一つ。
またホテル滞在中は清潔感あふれる空間の中、加湿器や空気清浄機なども完備しているホテルも多いので、少しの環境変化でもストレスを感じやすい受験生にもお勧めです。何よりホテル滞在ではセキュリティー面も安心なため、余計なことを考えずに勉強に打ち込むことができるでしょう。
③長期入院する患者の付き添い
家族や身内、さらに親しい友人が長期入院を強いられた場合、患者の付き添い者にとって便利なのがホテル滞在です。患者の世話をしながら自分の身の回りのこともやるとなると大変なため、患者の看病に専念できるというメリットがあります。
ホテルから病院まで距離が近ければ近いほど付き添い人にとっては楽もでき、何より患者にとっては信頼できる人が近くにいてくれるという安心感も生まれ治療に専念することができるのです。
④仮住まい
自宅の新築・増築・改築の際には、一時の仮住まいとして長期滞在型ホテルをチョイスする人も増えています。ホテル滞在中は必要最低限の荷物だけで済み、最寄駅から近い物件も多いことから自宅までの行き来にもとても便利。
ホテル滞在中は狭い室内で多少の窮屈感はあるものの、一家団欒のひと時を過ごすことができます。家族の絆もより一層深まり、新しい我が家へ戻った際には仮住まいも良い思い出となることでしょう。
⑤旅行気分
近頃はワンランク上のホテルに長期滞在し、旅行気分を味わいたいという人も増えています。自宅とは違うプールや温泉施設が整ったホテルではリゾート気分を、またナイトクラブ・バー・スパなどが併設されたホテルではセレブ気分が味わえる等、普段と違う贅沢が味わえるホテルが注目を集めています。
室内の装飾にもこだわったおしゃれなホテル、さらにレストランでの食事内容にもこだわりがあるホテル等、ホテルで過ごす時間はまるで「旅行気分」と好評です。単なる滞在するためのホテルから、楽しむためのホテルへと利用者の目的も変化しているのも事実と言えます。
〇1ケ月だけ借りるお部屋をお探しならココ!
マンスリーホテルの魅力は単なるコスパだけでなく、一切の面倒がないことも最大の魅力の一つです。
一般的に短期・長期賃貸物件を借りる際には、契約書の提出(書類選考)、初期費用の支払い、書類の確認等、煩雑な契約も多々あります。しかし、マンスリーホテルではそのような面倒なことは一切なく、プランによってはホテル内のレストラン・駐車場なども割引(もしくは無料)で利用できるなど、特典が多いのもうれしいところ。
通常のホテル宿泊費よりもコスパよく滞在でき、その上便利な施設や設備なども整っているので、利用者にとっては不便を感じることなく快適な長期滞在ができるのもマンスリーホテルの特徴と言えます。
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