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三島駅南口、東西街区で大規模開発決定

投稿日 : 2018.08.28

静岡県

新規ホテル情報

静岡県伊豆半島中北部の三島市では、三島駅南口において大規模開発を予定。西街区は、東急ホテルズが2020年6月の開業を予定、東街区は、本日8月28日に野村不動産等がホテルを含む健康医療施設の事業開発者に決定した。三島市ホテル展開状況と合わせてお伝えする。

南口西街区、広域観光交流拠点
三島駅南口の西街区に東京急行電鉄株式会社、株式会社東急ホテルズ、三島市土地開発公社及び三島市の四者がホテルを核とした「広域観光交流拠点」を整備することにより、三島駅周辺の「広域観光の推進とガーデンシティのまちづくり」の創造を目指す。
2020年夏の東京五輪開催に向け、2020年6月末を目途に、約200室、地上14階のホテルが開業となる。
基本計画によると、楽寿園(「水の都」三島を代表する緑豊かな市立公園)や駅からの緑の連続性を確保した雛壇状のテラスを設置し、ツイン以上の客室比率を70%以上とし、ファミリータイプなど多様な客室も用意する。
また、特産品や地元のこだわりの味を提供するテナントを誘致し、 アトリウムやホテルロビーの内装に静岡県産木材を使用し、誰もが使いやすいユニバーサルデザインを採用することなどが予定されている。

ホテル外観パース

出典:三島市

出典:東急ホテルズ

南口東街区、広域健康医療拠点
三島駅南口の西街区が「広域観光交流拠点」となるのに対して、東街区は「広域健康医療拠点」となる予定で、野村不動産の本日8月28日の発表によると、同日付で、野村不動産やミサワホームなどの共同企業体「アスマチ三島プロジェクト」が、三島市などとの間で事業協力協定を締結した。
2021年度の着工、2025年の竣工を目指し、開発を進めていく。
同計画は「スマートウエルネスみしま」の広域健康医療拠点を標榜し、住宅やホテル、商業施設に加えて健康増進・医療・子育て支援機能を複合的に整備する。
景観への配慮と、「水の都」三島がもつ地下水や湧き水の保全に十分な対策を実施し、豊かな自然と首都圏へのアクセスのよさを持つ三島のにぎわいのある新たな拠点にするという。
事業詳細は、これから明らかとなる見込みだが、三島市によると、総事業費は約220億円(市の負担額の総額は約61億円)の巨大プロジェクトとなる。


出典:野村不動産

三島市ホテル展開状況
新幹線が停車し、富士山の眺望も美しく、街に湧き水が流れる「水の都」三島市だが、メトロエンジンリサーチによると、宿泊施設は16、部屋数1,247に過ぎず、近隣の沼津市(宿泊施設126、部屋数2,757)や熱海市(宿泊施設180、部屋数4,943)と比べても断然少ないことがわかる。
部屋数規模トップ10は以下のとおり。

出典:メトロエンジンリサーチ

現在の部屋数トップは「東横イン富士山三島駅」で、365室となっており、西街区の東急ホテルズが開業すると2位の「ホテル・アルファワン三島」(241室)に次いで3位となる。
東街区のホテルについては詳細は明らかではないが、健康医療機能を備えた巨大施設の一部となることから大規模なものとなることが予測される。
三島駅南口の東西街区の開発により、三島における観光開発の動きが急激に活発化する。

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