全国に16のホテルを運営するThe COURT株式会社が、グループ内の「藤沢ホテル」を全面改装し、昨日7月17日(火)より「FUJISAWA HOTEL EN」として、リニューアルオープンした。リニューアル前の課題のレビュー分析と合わせてお送りする。
湘南・藤沢でヴァケーションホテル
観光都市でありながら都心までの利便性を併せ持つ湘南・藤沢。
2018年1月 「藤沢市新庁舎」完成、2011年に開業した大型複合商業施設「テラスモール湘南」 の本年4月の大規模リニューアル、そして、2020年の東京オリンピックでは、江の島がセーリング競技の会場に選ばれるなど、さらなる発展が期待されている。
情緒溢れる江ノ島電鉄の始発駅として知られ、海水浴や鎌倉の寺院巡りといった旅の入り口でもある藤沢は、年間を通じて多くの観光客を誘致しながらも、観光・リゾート型のホテル不足から日帰り客が多く、宿泊・連泊の潜在ニーズが多く見込まれていた。
今回開業した同ホテルは、客室数60室(全室禁煙)、住所は藤沢市南藤沢12-9、となっており、交通アクセスは藤沢駅より徒歩約9分となっている。
コンセプトは、「ヴァケーションホテル」で湘南旅を満喫しに来る顧客が、気軽に立ち寄り、ゆっくりした時間の流れの中、ひとときの「休息」と「自由」を楽しめるホテルを目指している。
地産地消サラダ・スープバー、半露天、客室内カプセル
夜のラウンジは、キャンドルライトの優しい光の中、湘南の地ビール、泡の弾けるスパークリング、昔懐かしい駄菓子も楽しめるセルフバー。BGMやBGVは、非日常へエスケープできるよう、その場の雰囲気に合わせてセレクトし演出する。
朝はウッドデッキテラス付のレストランとして、湘南エリアの地産地消を心がけ、美と健康を取り入れた「Salad & Soup Bar」の朝食を味わうことができる。
半露天風呂とゴロ寝やヨガなどに最適な小上がりスペース「 Room in Bath Twin with Spa Space」や客室内にカプセルホテルを設置した「Room in Capsule Twin」など個性豊かな客室が提供されている。
料金は一泊10,000-22,000円ほどとリゾートタイプのホテルとしてはお手頃な価格帯となっている。
ENブランド、渋谷に次ぐ2号店
同ホテルはThe COURT株式会社が運営する「EN」ブランドの2号店。
1号店の「SHIBUYA HOTEL EN」は、2016年2月、渋谷区円山町に「Something Happens!?」 をコンセプトにオープン。日本人が古くから重んじてきた伝統や文化、自然との共生、格式を各階の廊下や客室のデザインで表現。活気に満ちた渋谷の「動」の世界から、寛ぎに満ちた「静」の空間へと誘う、新しい和のデザインホテルを実現した。
「FUJISAWA HOTEL EN」は、「EN」ブランドの精神を受け継ぎ、和の庭に続く半露天風呂や古民家をモチーフにした客室など、落ち着いた和のデザインでしつらえた。
ロゴマークのイエローオレンジは、湘南の海を輝かせる、温かな太陽の「光」をイメージ。
館内のデザインは、日本人の心の中に存在する「陰陽の世界」をベースにしながらも、「光」を感じるインテリアを随所に取り込んだ。
リニューアル前の課題のレビュー分析
リニューアル前、ビジネスホテルとして営業していた1991年開業の「藤沢ホテル」について、メトロエンジンリサーチのレビュー分析によると、宿泊客からは、眺めや静かさ、従業員の接客などへの評価が高かった一方で客室内の設備やWi-Fi、部屋の広さなどが課題として挙げられていた。
これらの課題について、同ホテルが全面リニューアルにより改善を果たし、大きな成功を得られるかどうか注目される。
【関連記事】
「夏本番!海開きの江ノ島海水浴場ー藤沢市の宿泊施設展開状況」