メルコリゾーツ&エンターテインメント・リミテッドは、日本での統合型リゾート施設(IR)を開発する候補地として、横浜市に注力していくことを発表した。またこの発表を行うにあたり、メルコは大阪府・市に対して「事業構想公募への参加」を中止することを伝えた。
メルコは長年にわたり、日本初のIR施設の建設地として横浜が相応しいと考え、活動。利便性の高い立地、充実した通信システム、活気、そして開拓精神を備えた横浜市は、まさにプレミアムな海外観光客を対象とした大型開発の理想的な候補地だと考えているという。
メルコは、横浜F・マリノスとの長期パートナーシップ契約を結んだほか、昨年より横浜市内で行われた様々な地域イベントを通して、横浜市とともに発展したいという意思を表明。
そして横浜に対する強く長期的なコミットメントを示すために、メルコは、同市におけるIR計画の策定に注力する専任チームを拡大しており、横浜オフィスをみなとみらい地区に近く開設予定。
メルコリゾーツ&エンターテインメントのローレンス・ホー会長兼最高経営責任者は、次のように述べた。
「『横浜ファースト』とは、優れた専門家と人材で構成する素晴らしいチームが、世界でも類を見ない最高のIRを横浜市に実現するために力を結集する計画です。このチームには、横浜の未来に貢献し、同市が国際的な観光地としてさらに発展していくことに寄与する活動を行うための十分な準備ができております。そしてメルコは横浜市およびその地域一帯にふさわしいパートナーとなるべく努力してまいります。
これまで思慮深く対応してくださり、建設的に対話させていただいた大阪府市に感謝の意を表したいと思います。大阪市の夢洲におけるIR建設に向けた取り組みについて、これまで大阪府市とともに重ねてきたプロフェッショナルで協力的な話し合いに、個人的にも大変感謝しています。」
IR誘致を巡っては、先月横浜市が誘致を鮮明にしたことから、ラスベガス・サンズも東京と横浜を焦点とし大阪を回避することを発表している。
横浜でのIR開業に向けては、ギャンブル依存性や治安悪化への懸念からの横浜市民の根強い反対意見をどう説得できるかも鍵となりそうだ。
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