関東の温泉地として人気を集める群馬県草津温泉を有する草津町と神奈川県箱根温泉の箱根町。両町におけるホテル展開状況をメトロエンジンリサーチにより比較分析した。
既存ホテル展開状況ー箱根に軍配
・草津町ー162施設、2,970室
うち、旅館は99施設、2,051室
宿泊施設展開マップは以下の通り。
(カラフルなサークルが既存施設、大小は客室規模を示す。)
出典:メトロエンジンリサーチ
草津町の宿泊施設展開は一部の地域に集中している。
・箱根町ー358施設、7,723室
うち、旅館は208施設、4,776室
既存の施設展開では箱根が草津を圧倒した。
新設ホテル開発計画ー箱根に軍配
・草津町には新規開業予定は確認できなかった。
・箱根町ー6施設、308室
(紫色のハウスマークは新設開業予定)
出典:メトロエンジンリサーチ
箱根町では箱根湯本や小涌谷に多く施設展開が見られるが町全体に施設展開は及んでいる。
1km2あたりの部屋数ー箱根に軍配
・草津町ー61室
・箱根町ー83室
1km2あたりの部屋数でも箱根町が上回ったがその差は縮小した。(草津町の面積は49.75 km²、箱根町は92.82 km²)
両町が共通して抱えている課題は温泉地の宿命とも言えるが火山活動だ。草津町では草津白根山の白根山(湯釜付近)の噴火警戒により観光への影響が出ている。また、箱根町でも噴火警戒レベルによっては大涌谷付近での立ち入り規制が入るなどの課題がある。
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