ホテル、空港、自治体向けに多言語対応のAIチャットボット「Bebot」を展開するビースポークは、2019年8月5日付で、Google Xの元CFOのTobias Wessels氏がビースポーク米国法人の最高執行責任者(COO)に就任したことを発表した。
シリコンバレー事務所開設でBebotの米国展開が加速
同氏は、2007年から2012年までGoogleの米国本社のmoonshotプロジェクトのインキュベーターであるGoogleX社のCFOを歴任。
その後、旅行業界に特化したデータソリューションを提供するADARA米国本社ではシニアバイスプレジデントとして、欧州拠点(ロンドン・ダブリン)の立ち上げ、日本を含む世界のパートナーシップ戦略、そしてデータ事業の責任者を務めた。
同氏はドイツ銀行本社(フランクフルト)でキャリアをスタートし、後にドイチェ・アセット・マネジメント(ニューヨーク支店)で資産運用業務に従事した。
就任にあたり同氏は以下のコメントを寄せた。
「ビースポークのAIチャットボット「Bebot」は、業界のマーケットリーダーとして、特に海外の空港から大きく注目を集めています。米国や欧州でも海外製のチャットボットが徐々に普及しているものの、一部FAQの自動化にとどまっています。プライバシー規制を100%考慮し、独自の自然言語処理技術で混雑緩和や送客を補助する機能を持った「Bebot」に、私は大きな可能性を感じており、ビースポークに参画できることをとても光栄に感じています。次世代の旅行体験を作っていくお手伝いができることにワクワクしています。」
同社は、2019年6月24日付で、米国シカゴおよびワシントンDCの運輸局元長官、CityFi共同設立者であるGabe Klein氏がアドバイザーに就任したことを発表したばかり、米国での展開を加速させている。
シカゴの運輸局元長官Gabe Klein氏がビースポークのアドバイザーに就任