インバウンドを追い風に大阪市を中心としてホテル開発が激増する大阪府。2025年の大阪万博開催も決まり、新規開業もさらに加速する見込みだ。2019年8月現在の大阪府内の新規開業予定を各市と大阪市内の区別のデータからお送りする。
大阪市が新規開業の9割、2位は関西国際空港の泉佐野市
メトロエンジンリサーチによると、2019年8月現在における大阪府内の新規ホテル開業予定は17,604室/92施設(既存の客室数から8.6%増)となっている。
内、大阪市が、15,132室/80施設(同15%増)と、大阪府内の9割近くと圧倒的な割合を占め、ダントツの1位となった。
2位は泉佐野市で、1,273室/3施設(同36%増)、関西国際空港の立地する同市がりんくうタウンを中心にホテル開発を激増させていることがわかる。
3位は、人口80万人を超える政令指定都市でもある堺市となったが、395室/2施設(同12%増)と新規開業予定は比較的少なかった。
大阪市内は中央区・北区・浪速区に集中
大阪市内の区別の新規開業予定は中央区が5,330室/30施設(同16%増)でトップ。
2位は北区で4,184室/14施設(同22%増)と僅差となった。
3位は浪速区で2,741室/20施設(同34%増)となり、増加率ではトップとなった。
トップ3の各区で合わせて12,255室と大阪市内の新規開業予定の8割、大阪府内の新規開業予定の7割を占める結果となった。
そのほか、大阪万博開催地となる此花区(760室/1施設)や淀川区(377室/2施設)などで新規開業予定が見込まれているものの、いずれも比較的少数に留まった。
全体的に東京都に比べて、新規開業予定が大阪市内の中心部の一部地域に集中していることが大阪府内の新規開業の特徴と言えるだろう。
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