京都市における2018年9月の外国人客宿泊状況調査によると、9月の外国人実人数は前年同月比で6.2%減少。台風21号が関西地方を直撃し、関西空港が一時閉鎖されたことなどが影響した。東アジアが減少した一方で、成田・羽田からの入国が中心の欧・米・豪は増加傾向を維持した。
台風の影響も欧米豪は増加を維持
(公社)京都市観光協会および(公財)京都文化交流コンベンションビューローでは、京都市内の主なホテルの協力を得て国・地域別の外国人客宿泊状況調査を毎月実施している。 10月31日、平成30年(2018年)9月の外国人客宿泊状況調査結果をとりまとめた。 ※今回から、対象ホテルが39から40に増加した。
調査結果によると、9月の外国人実人数は前年同月比で6.2%減少した。9月4日に台風21号が関西地方を直撃し、 関西空港が一時閉鎖されたことなどが影響したと考えられる。
しかし、関西空港の9月の国際線外国人旅客数が同49%減少したことを踏まえると、京都ホテルにおける、その閉鎖の影響は限定的となった。これは、京都観光において、航空路線網の関係から、一般的に成田・羽田の両空港から入国する欧米客の割合が比較的高いことが背景にあると思われる。
実際、エリア別において、実人数の前年同月比で台湾・香港などの東アジアが19.8%減少したのに対し、ドイツ・イギリス・スペインなどのヨーロッパは14.0%増、北米は7.0%増、オセアニアは0.9%増と欧米豪は増加傾向を維持した。
更にイスラエルは、同186.5%増の大きな伸びで、ユダヤ教の三大祭のうちの一つである仮庵の祭り(スコット)の休暇時期が、前年は10月上旬であったのに対し、今年は9月下旬であったことも影響した模様。
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