星野リゾートは、本日4月17日「ファーム星野」開設を発表。ファーム星野は農産物の生産活動に取り組み、そこから生まれる美しい景観やおいしい食への追及を目指す。将来は全国各地へ展開する予定で、その第一弾を星野リゾート トマム(北海道勇払郡占冠村中トマム)にて実施する。
「農」から生まれる美しい景観と生産物で観光に貢献
出典:星野リゾート
トマムが位置するエリアは、リゾート開発される前は約700頭の牛が飼われ、農業が営まれていた。
ファーム星野では、その頃の美しい原風景に戻していき、新鮮でおいしい食を生み出す生産活動に取り組む。また、ファームでの滞在や農産物を楽しんでもらうことで、豊かで広大な北海道らしい風景の中でのリゾート体験を提供する。
現在、星野リゾート トマムにある約100ヘクタールの敷地内で、活動を進めている。そこは、緑豊かなトマムの山や森林に囲まれ、牛や羊、ヤギ、 馬が放牧されている。また、動物の餌となる牧草も育てており、耕された畑や円筒状になった牧草ロールが点在。遠くまで自然が広がる北海道らしい景観を織りなしている。
宮武 宏臣氏(左)、海野 泰彦氏(右)
出典:星野リゾート
ファーム星野の立ち上げから携わる仕掛け人、宮武 宏臣(ミヤタケ ヒロオミ) 氏。1978年大阪府出身。自然溢れる環境に憧れて信州大学農学部で学び、 農業の営みから生まれる景観に魅了されたことがファームに関心を持ったきっかけ。大学在学中に、「日本の農業はハードの整備だけではなく、人が集まるソフトの整備も重要」という言葉を聞いて観光業を志したという。
2002年に星野リゾートに入社し、ブライダル事業やIT戦略事業、代表アシスタントなどを経験。同リゾートでのファームの運営を立ち上げ、 自然の中での体験の開発や牛の飼育、牛乳の生産と加工を担当。
また、北海道の浜中町で32年間「海野牧場」を経営する海野 泰彦(カイノ ヤスヒコ)氏に、牛の健康管理、牧場運営面の技術指導を仰ぎながらファーム星野の運営を行う。
豊かな自然の恵みから生まれる生産活動
出典:星野リゾート
景観づくりに加えて、生産活動にもさらに力を入れる。2019年5月からは、ナチュラルチーズ生産に着手。トマムは冷涼な気候で、乳牛が十分な青草を食べられる広い土地が特徴。
また、春から秋にかけては釧路沖で発生した海霧が十勝平野から流れ込み、雲海が発生する地形。このような気候、風土、環境は、乳牛の餌となる牧草にも、乳牛の飼育にも良い影響を与える。
例えば、ノルマンディー地方のカマンベールチーズは海風に晒された牧草が豊富なミネラルを含み、チーズに独特な風味を醸し出すと言われている。
トマムだからこそできる生産活動に励み、将来は活動場所を全国各地へ広めていく予定。そして、これらの活動が生み出す景観や食がリゾートを訪れる人にとって豊かな体験になることを目指すという。
出典:星野リゾート
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