萩生田光一文部科学相は4日の閣議後記者会見で、小中高校生対象の修学旅行において「Go Toトラベル事業」の積極的な活用を呼び掛けた。
萩生田氏は「修学旅行はGo Toトラベルの割引対象」と明言した上で、「(Go Toを)安心して使い、集団活動の総仕上げとして修学旅行の実施を期待したい」と話している。
10月1日以降に開始する旅行から、旅行代金の15%相当額の地域共通クーポンが利用が可能となった。交通手段や宿によって異なるが、小学生はだいたい1人3千円分、中学生で4千~5千円分になる。宮島と関西に連泊した高校生に1人1万5千円分が配られた例もあるという。そのため、土産物店で千円単位のセット品を”大人買い”するケースも目立っている。
文部科学省は、児童生徒にとっては比較的高額になることから、学校や保護者に地域共通クーポンの利用方法について事前に指導するよう要請。クーポンを効果的に使うためのルールや注意点などを事前に周知しておく必要があるとしている。
新型コロナウイルス感染の懸念から修学旅行の中止を決めた学校も多いが、この呼びかけに応じて近距離や短い日程で実施しようと工夫する動きが全国的に増えている。ただし今後、感染状況の著しい拡大などの動きが出てきた場合は目的地の変更もあり得るといった一定のリスクが伴うことを理解しておく必要がある。