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群馬県の旅館でクマが出没 男性を襲撃

投稿日 : 2020.10.17

群馬県

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10月16日、群馬県みなかみ町の旅館の野外通路に野生のクマが出没し、宿泊していた61歳の会社員男性を襲った。男性は腕や太ももをかまれたが、命に別状はないという。

クマが現れたのは、群馬県の老舗旅館「宝川温泉 汪泉閣」。

16日の午前0時35分ころ、被害者男性は屋外に設置されている露天風呂に入浴するため、野外通路を歩行中だった。

男性を襲ったクマは体長1メートルほどで、ツキノワグマと見られている。クマは旅館内に自生しているクルミを食べるために侵入したらしく、周辺からはクルミの破片が発見された。

今秋、群馬県内ではたびたびクマの出没情報が流れている。原因とされているのは餌となるドングリの不足で、今年は平成24年度依頼8年ぶりの「凶作」だという。

今回事件が発生した群馬県のみなかみ町観光協会は、地元猟友会などと協力して警戒を続ける方針だ。

人里での出現は全国各地で報告されており、13日では石川県の兼六園で防犯カメラに侵入したクマの姿が映っている。また、秋田県では10月7日に83歳の女性がクマに襲われ、死亡する事件もあった。

山間部の旅館で、景観を楽しんでもらうために野外に露天風呂や離れを設置している施設は多い。

旅館側がとれる対策としては、木の実がなる樹木の伐採や捕獲用の罠を張る、犬の鳴き声のスピーカーの設置、屋外に出る宿泊者にクマよけの鈴や照明を持たせるなどがある。

秋の観光シーズンで、紅葉の名所を訪れる旅行客は多い。山間部の宿泊施設はコロナのみならず、獣にも警戒する必要がありそうだ。

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