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藤田観光、各施設に「環境衛生スーパーバイザー」配置

投稿日 : 2020.05.25

ホテル関連ニュース

藤田観光は、新型コロナウイルス感染症への対策として、新たに制定した「環境衛生方針」に沿い、ソーシャル・ディスタンスを確保した接客や館内の清潔など、高度な衛生環境の提供に向け、取り組みを強化する。

環境衛生方針、“3 密”を回避した高度な衛生環境

同社は、環境衛生について新たにトレーニングを受けた者を「環境衛生スーパーバイザー」として任命、各施設に9月までに配置を完了させ、さらに内部監査を担当しているSDGs推進室が、衛生管理の遂行状況をモニタリングする体制とする。

また、この度の新型コロナウイルス感染症の影響拡大を受け、本年1月下旬からは、館内入り口やフロント、エレベーターホールに消毒ポイントを設置他、館内消毒・換気の徹底、顧客の体調確認など新たな取り組みを追加。

加えて、当面は顧客と従業員双方の安全を強化することを最優先に考え、さらなる 3 密(密閉・密集・密接)回避強化のため、感染症拡大の原因となる接触機会の削減、対人距離の保持、密閉空間の開放に努めるとともに、安全衛生の見える化に力を入れるという。

さらに、収束後のニューノーマルな時代を見据え、今後はキャッシュレス化の推進や自動チェックインシステムの拡張など最新テクノロジーの導入検討も含め、さらに高い衛生基準の確立を目指していくという。

具体的な取り組み内容としては「藤田観光グループ 環境衛生に対するコミットメント」として以下、効果が見込める最新の対策に適宜、更新していくという。

① 共有エリアの清掃・消毒・換気の頻度を高めることで、今後も安全な環境を提供。【実行中】
② 客室においては、特に触れる機会の多い箇所(スイッチ、椅子肘掛、ドアノブ、引出の取手、リモコン等)を重点的に清掃・消毒(【実行中】)し、清掃後は「清掃・消毒済」であることが分かるような表示を検討。
③ 客室設置の案内やレジカード、領収書、食券などの紙媒体の削減、キャッシュレス化など、デジタル化することを検討。
④ レストランや宴会場では、テーブルの配置や座席数の変更、メニュー表のデジタル化、カスターセットの除菌、テーブル上の事前セットを行なわないなど運営方法の見直しを検討。
⑤ ブッフェ形式での食事提供については、調理やサービス方法、席の配置、同時に利用する人数の制限など、新しい運営方法を確立した上で再開。
⑥ 館内に案内掲示や誘導ロープの設置、家具の撤去などを行い、ソーシャル・ディスタンスを確保。【実行中】
⑦ フロントにおける透明な仕切り板などの設置(【実行中】)や、ルームサービスなどの届けについては、部屋前までに留めるなど、極力、顧客との接触機会を回避するサービスの提供方法を検討。
⑧ スマートフォンアプリ、デジタル技術を利用し、チェックイン、チェックアウト、部屋鍵の開閉錠など、非接触で対応できるよう順次施設の改修を検討。
⑨ 婚礼の顧客への事前予約・打合せのオンライン化など、コンタクトレスを推進。
⑩ 一部ホテルで導入中のマイナスイオン発生装置を順次拡大するとともに、新たに除菌機能がある清掃ロボットの活用など最新技術の導入を検討。

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