「知らない日本に泊まってみよう」をコンセプトとする民泊予約サイト「STAY JAPAN」運営の百戦錬磨と中国の訪日個人旅行予約専門サイト「逸行(イーシン)」を経営するETモバイルは、包括的業務提携契約を締結。百戦錬磨が中国本土のサービス提供企業と連携するのは初の取り組みとなる。
中国の訪日旅行者に向け、日本の農泊を発信
これにより、両社は戦略的事業パートナーとして、百戦錬磨が独自コンテンツとして開拓を進める地方での民泊・農泊をはじめ、「STAY JAPAN」掲載施設を中国本土で販売する協力や、訪日中国人旅行者のマーケティング情報を共有することで新たな商品づくりを行う。
観光庁による訪日外国人旅行者数の統計によると、2018年の中国の訪日旅行者数は過去最高を記録、全市場を通じ初めて800万人を超える結果となった。特にFIT(個人旅行)化が進み、多様な日本の魅力を知る「個別テーマ性のある旅行」へのニーズが増加。
2020年に向けさらに訪日旅行者の増加が見込まれる中、国では農泊を起点としたインバウンドの地方での受入体制整備を推進している。
百戦錬磨は、日本発・民泊のパイオニアとして、2012年の創業当時より、農泊の地域活性化に寄与する可能性に着眼し、「地方での新たな観光需要創造」を企業ミッションとして、日本全国の受け入れ地域や宿泊施設の開拓を行ってきた。
一方、ETモバイルは個人旅行者向けの訪日観光ビザ取扱数で中国国内最大手規模の「逸行」を運営する中で、旅行者の新たなニーズとして、近年中国でブームになっている都市住民が農村の自然・文化を体験する「農家楽」の流れを受け、日本の地方での滞在を求める声の高まりを感じていた。
今回の業務提携により、このような需給をマッチングし、百戦錬磨が日本の地方に持つユニークな独自コンテンツと、ETモバイルの中国国内における集客・マーケティング力など両社の強み・ノウハウを活かし、旅行者への良質でユニークな宿泊の提供を目指すという。
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