大手旅行会社・読売旅行は企画・募集した北海道ツアーで、参加した男女3人が新型コロナウイルスに感染したことを公表した。
同社によると、感染が確認されたのは関西地方に住む60~70代の男女3人で、「GoToトラベル」キャンペーンを利用してツアーに参加していた。いずれも軽症または無症状だという。このツアーの参加者にPCR検査を順次行っており、6人は陰性、残る32人については検査結果が判明していない。
ツアーは10月中旬に3泊4日の日程で、乗務員3人を含む41人が参加していた。関西地方から空路で新千歳空港に到着した際、乗務員が参加者から回収した健康チェックシートに異常はないと判断して、札幌などの道内をバスで周遊した。
しかし、男性客の1人が帰宅後に症状を訴え、PCR検査を受けたところ、陽性が判明。保健所からの連絡で健康チェックシートを調べ直した結果、この男性客が「咳、のどの痛み、息苦しさ、胸の痛み等の呼吸器症状や味覚障害があるか」という項目に「はい」とチェックしていたのを添乗員が見落としていたことが明らかになった。
このツアーを催行した読売旅行では、症状がある場合はツアーの参加を見合わせてもらうことになっていた。「ツアー参加者から感染者が出る事態となり、お客様の健康を守ることができなかったことを、ツアーを主催した旅行会社として深くおわびいたします。 今後はこのようなことのないよう、全社を挙げて感染防止体制の徹底に取り組んで参ります」とコメントしている。