「東北風土マラソン」は、宮城県登米市で開催される宮城唯一のフルマラソンを含むファンラン大会。東北の日本酒が蔵人と共に集まる「東北日本酒フェスティバル」や被災地の復興状況が見学できる「東北風土ツーリズム」なども同時開催。宮城県北部被災地域のホテル展開状況と合わせてお送りする。
復興への思い刻む3月、東北復興の一助に
出典:東北風土マラソン
3月23日・24日に開催される「東北風土マラソン」は、宮城県登米市で開催される宮城県内唯一のフルマラソンコース含めたファンラン大会。
春の東北の田園風景の中を、東北各地の名物グルメを食べ、日本酒の仕込み水を飲みながら、走る楽しみを存分に味わう。フランス・メドックマラソンの企画協力を得て、東北の食材と日本酒を世界中に向けて発信する「グローバル・ファンラン」を目指している。
さらにマラソンだけでなく「東北風土マラソン&フェスティバル」として、地元グルメの飲食・物販ブースが並ぶ「登米フードフェスティバル」、東北の日本酒が蔵人と共に集まる「東北日本酒フェスティバル」、被災地の復興状況が見学できるツアー「東北風土ツーリズム」も同時開催。東北の魅力をたっぷり味わえ、ランナーも、子どもたちも、ボランティアも、観光客も、そして地元の人たちも、みんなで楽しめるお祭りイベント。
出典:東北風土マラソン
2015年には「観光王国みやぎおもてなし大賞・奨励賞」を、そしてマラソン大会では初めて「2015年度・グッドデザイン賞」を受賞した。さらに2016年7月にスポーツ振興賞「観光庁長官賞」を受賞、同9月に観光庁、スポーツ庁、文化庁が共同で募集した初の「スポーツ文化ツーリズムアワード」の「10選」に入選、そして2017年7月にはスポーツ振興「大賞」を受賞した。
「東北風土マラソン」と「東北風土マラソン&フェスティバル」は、日本国内のみならず、世界から人を集めることのできる一大観光事業の創出を狙い、東北復興の一助になることを目指している。
また、宮城県北部沿岸の東日本大震災の被災地である南三陸町、女川町、気仙沼市などで同時開催される「東北風土ツーリズム」は近畿日本ツーリストにより以下の通り開催される予定。
出典:東北風土マラソン
宮城県南三陸町ホテル展開状況
メトロエンジンリサーチによると、南三陸町には宿泊施設が23、部屋数にして543室が提供されている。
客室数トップ5は以下の通り。
出典:メトロエンジンリサーチ
ダントツのトップとなっている南三陸ホテル観洋は、東日本大震災の際に、被災者の多くが避難した場所として知られており、同ホテルは震災を風化させないための語り部ツアーを開催している。
宮城県女川町ホテル展開状況
メトロエンジンリサーチによると、東日本大震災で率にして約1割の住民が死亡した東日本大震災最大の被災地の一つでもある女川町には宿泊施設が15、部屋数にして271室が提供されている。
女川町には、小規模な民宿が多く展開している。
また、同町で最大の宿泊施設であるトレーラーハウスからなるホテル・エルファルロ(63室)では家族や仲間とBBQや焚き火をしたり、マリンスポーツやトレッキングを体験することができる。
宮城県気仙沼市ホテル展開状況
メトロエンジンリサーチによると、海の幸「かき」で有名な唐桑半島が所在する気仙沼市には宿泊施設が70、部屋数にして1,534室が提供されている。
客室数トップ5は以下の通り。
出典:メトロエンジンリサーチ
いずれの市町でも新規開業予定は確認できなかった。
第6回目を迎える「東北風土マラソン&フェスティバル2019」は今回も長沼ボート場のある、大自然に恵まれた広大なロケーションの長沼フートピア公園で開催。
世界各国から、そして全国各地から参加するランナーや来場者は、登米市を目指して集まり、東日本大震災からの復興を期してスタートした同大会での出会いやふれあいを行う。
【合わせて読みたい】