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ホテルルートイン仙台東が4月9日開業ー仙台沿岸地域でホテル開業続く

投稿日 : 2018.04.09

宮城県

新規ホテル情報

ホテルルートイン仙台東が4月9日(月)オープン。ルートインホテルズとして292店舗目、宮城県内13店舗目のホテルとなる。開業したのは東日本大震災の被災地としても知られる仙台市若林区、仙台市沿岸地域でのホテル開業予定が2018年続いている。

ホテルルートイン仙台東がオープン
ホテルルートイン仙台東が、4月9日開業した。13階建て282の部屋数を持ち、全国にホテルチェーンを展開する「ルートインジャパン」が運営する。

オープンを記念して、割引キャンペーンが実施され、4月9日(月)~4月27日(金)まで、
スタンダードシングル:6,000円、コンフォートシングル:6,600円の経済的な価格帯で提供をする。

同ホテルは、朝食和洋バイキングや大浴場も備えており、仙台東部道路仙台東ICより車で約5分、東北自動車道仙台宮城ICより車で約30分、仙台市地下鉄東西線六丁の目駅より徒歩約8分と便利なアクセスに立地している。

所在する仙台市若林区は、仙台市の中でも最も海沿いに位置し、東日本大震災の際には街全体が津波に飲み込まれてしまった被害が甚大なエリアで、現在復興住宅が立ち並び、未だに復興途上の地域である。

ほぼ震災前の水準に回復した宮城県の観光客数
東日本大震災の宮城県の被害は甚大なもので、宮城県だけで1万人以上の死者を数え、今なお1,000人以上の人が行方不明になっている。震災での被害額もほかの都道府県と比べて大きく、宮城県の発表によると県単体で約9兆円の被害額が推計されている。

宮城県観光客数推移

出典:宮城県

上記のグラフの通り、観光に与える影響や被害も大きかった。震災前年の2010年には6,128万人あまりだった宮城県全体の入込観光客数は、2011年には4,135万人にまで落ち込んだ。その後、復興が進むにつれ、また、官民一体となったキャンペーンの成果もあり、5,208万人(2012年)、5,569万人(2013年)、5,742万人(2014年)と徐々に観光客数は回復していった。2015年には震災後初めて6000万人台を回復する6,065万人を記録し、2016年は6,083万人と震災前の99%にまで回復している。
このように、現在宮城県全体の観光客数は、ほぼ震災前の水準に戻っている。

ただし、宮城県の観光の特徴として、その大半が仙台市や松島、二口渓谷などの景勝地・観光地を擁する仙台圏域に集中しており、より甚大な被害を受けた石巻圏や気仙沼圏においては震災前の7割程度にとどまっているのが現状だ。

アパホテルが仙台市宮城野区で2018年11月開業予定
メトロエンジンリサーチによると、仙台市では2018年、若林区に隣接する宮城野区の仙台駅近くに、アパホテルが13階建、305室で11月の新規ホテル開業を予定している。
宮城野区は若林区と同様に地震と津波により被害を受けた地域で、宮城県内での新規開業(予定)はこの2軒のみとなっている。

これら新規オープンホテルが宮城県沿岸地域の復興の一助になるか。仙台は、宮城県の沿岸地域の復興に向けた拠点にもなっており、震災以降、県全体としては観光客数は回復しているものの依然として復興の道筋は遠く、観光客数の回復にも悩む石巻や南三陸、気仙沼などの被災地域にとって仙台からの来訪客の増加は重要な意味を持っており、これらホテルの稼働と動向については仙台市を超えた観光波及効果の重要性を持っていると言えるだろう。

[関連記事、「震災から7年の福島、沿岸部の被災地で新ホテル開業」(2018年4月7日)]

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