総務省サービス産業動向調査5月速報によると、5月の宿泊業の売上高は、前年同月比0.7%減の4,582億1,100万円と、7カ月ぶりに減少した。他方で、事業従事者数は宿泊業においては前年同月比で0.4%増加し、74万3千人となった。
サービス産業の売上高、0.5%増
5月のサービス産業全体の月間売上高は、30.4兆円で、前年同月比0.5%の増加となり、前月の4月の前年同月比(1.3%)に比べ、0.8ポイント低下した。
増加したのは、情報通信業、運輸業・郵便業、学術研究・専門・技術サービス業、医療,福祉、その他の5産業。
減少したのは、宿泊業・飲食サービス業、不動産業・物品賃貸業、生活関連サービス業・娯楽業、教育・学習支援業の4産業となった。
詳細は以下の表を参照。
月間売上高-産業大分類別(2018年5月)
サービス産業の事業従事者数、0.6%増
事業従事者数は、3058万人。前年同月比0.6%の増加となった。
増加したのは、情報通信業、運輸業・郵便業、教育・学習支援業、医療・福祉、不動産業・物品賃貸業、その他の6産業。
宿泊業・飲食サービス業や学術研究・専門・技術サービス業、生活関連サービス業・娯楽業の3産業はわずかながら減少した。
詳細は以下の表を参照。
事業従事者数-産業大分類別(2018年5月)
宿泊業、売上高0.7%減も従事者数は0.4%増
5月の宿泊業の売上高は、前年同月比0.7%減の4,582億1,100万円と、7カ月ぶりに減少した。飲食店は前年同月比2.0%減の1兆6,198億9000万円。持ち帰りや配達を含む宿泊業・飲食サービス業全体では1.4%減の2兆2,930億5,800万円となった。
他方で、事業従事者数は、宿泊業においては前年同月比で0.4%増加し、74万3千人となった。
飲食店は、前年同月比0.2%減の437万3千人、宿泊業・飲食サービス業全体では、前年同月比0.2%減少の562万3千人となった。
宿泊業は旅館・ホテル、簡易宿所、下宿業となっている。
宿泊業は、5月売上高が減少した一方で事業従事者数が増加したことから、人件費の圧迫により利益率が低下し、苦しい経営に直面したことになる。
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