「蓼科親湯温泉」(長野県茅野市北山4035、52室)を経営する合資会社親湯温泉は2019年4月の全客室リニューアルに加え、2020年1月30日に全52部屋の客室全てに手すりをつけ、シニア層にもより使いやすくリニューアルした。
ユニバーサルデザイン・サービスを充実
同社はシニアにも使いやすい環境作りに力を入れており、2019年の客室リニューアル工事では、スイートルーム客室「蓼科倶楽部」の一部を幅広い方にご利用いただけるユニバーサルデザイン客室に改装。
同時にベッドタイプの客室も新たに15部屋新設し、ベッドタイプの客室には全て手すりを設置した。
またシニア向けのプランも出しており、楽天トラベルの「2019年 シニアに人気の温泉地ランキング」では蓼科温泉が2位を獲得。今後より多くのシニア客に蓼科親湯温泉を使いやすく利用してもらえるよう今回和室タイプの客室にも手すりを設置し全客室に手すりを用意した。
2019年の客室リニューアルの際に幅広い顧客に利用してもらえるようユニバーサルデザイン客室を新設。客室の入り口はフラット、またはスロープになっており車椅子の利用も可能。それに加え、トイレと風呂には必ず手すりが付いている。
トイレの手すりは縦に掴める手すりと横に掴める手すりを組み合わせ、位置などにも配慮をし、実際に手すりを利用する顧客の声を参考に設置したという。
出典:親湯温泉
また客室は蓼科親湯温泉と関わりの深い文人達をイメージしたデザインで機能性だけでなく雰囲気も愉しめるという。
同社は客室だけでなく、共用スペースなどの施設やサービス面においても幅広い顧客に利用してもらう為の以下のような配慮(ユニバーサルサービス)をしている。
・車椅子の貸し出し
・介助椅子の貸し出し
・たちあっぷ(寝た状態から立ち上がる為の補助器具)の貸し出し
・バスタイムカバー(入浴時女性の胸の手術痕を隠す為の衣類)の貸し出し
・食事のアレルギー・ベジタリアン対応
・離乳食・介助食の提供
・オストメイト対応トイレの設置(ロビー階の多目的トイレ)
・畳の大浴場(畳のお風呂は転びにくく、万が一転んでも怪我をしにくい)
出典:親湯温泉
親湯温泉は、大正十五年創業の蓼科温泉の老舗ホテル。2019年4月に100周年カウントダウンプロジェクトの一環として明治、大正、昭和期の蓼科の軌跡を残すべく、当時この地区の文化の中心であった姿を表現した全館リニューアルを敢行。
みすずラウンジ(みすず書房)や岩波の回廊(岩波書店)を擁し、全集の他、昭和初期の出版当時の装丁のままの貴重な本なども含め3万冊の蔵書を手にとって閲覧することができ、クラシックなBarで当時を偲ばせる知的な空間を提供している。
出典:親湯温泉
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