4月23日。国土交通省は、政府が主導する観光需要喚起策「GoToトラベルキャンペーン」の代替策として実施されている都道府県への旅行割引支援を、6月以降も継続すると発表した。
「地域観光事業支援」とは、新型コロナウイルスの感染状況が「ステージ2」以下である都道府県において、同一都道府県内への旅行を対象に1人1泊あたり最大7,000円分を補助するというもの。
4月1日より始まり、当初は5月31日までの実施を予定していた。しかし4月23日、国土交通省から「6月以降も継続する」という方針が発表される。東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に緊急事態宣言が再発令されれば、観光産業全体への影響は長期化するとの判断からだ。
また、23日の会見で赤羽国土交通大臣は「緊急事態宣言決定されたら、さらなる支援の追加メニューについて発表せざる得ないのではないか」とコメント。追加の観光支援が行われる可能性を示唆した。一方、「GoToトラベルキャンペーン」の再開については、依然として厳しいとの見方が濃厚だ。
21日の時点で、地域観光事業支援には14県が申請し、うち岩手県、秋田県、高知県に70億円の交付が決定している。