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東急リゾーツ&ステイ:初の大規模海外人材採用でサービス業の未来を築く

投稿日 : 2024.08.15

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ホテル関連ニュース

(出典:東急リゾーツ&ステイ株式会社

東急不動産株式会社および東急リゾーツ&ステイ株式会社は、両社が開発および運営する「東急ハーヴェストクラブ」や「東急ステイ」などの宿泊事業における人手不足への対応策として、特定技能を持つ海外人材の多人数採用を開始した。

宿泊や観光業を含むサービス業では、少子高齢化による生産年齢人口の減少やインバウンド需要の回復に伴い、人手不足が深刻化している。このような状況に対し、東急リゾーツ&ステイは海外からの人材を積極的に受け入れることで、サービス業の人手不足解消を図り、顧客に多彩な過ごし方を提供することで豊かな時間と体験を提供していく方針である。

東急リゾーツ&ステイが運営する宿泊・観光業は、都市型の中長期宿泊施設「東急ステイ」に加え、主にリゾート地の会員制ホテル「東急ハーヴェストクラブ」など様々な宿泊施設のほか、スキー場やゴルフ場など全国に104 施設を幅広く展開し、年間約 700 万人が利用する。一方で特にリゾート地のサービス要員確保が困難となっており、中でも調理人材の不足が課題となっている。

(出典:東急リゾーツ&ステイ株式会社

このような課題に対して同社は、株式会社ONODERA USER RUNが運営するミャンマーおよびフィリピンの現地無償教育機関から52名の特定技能を持つ海外人材を採用し、これにより宿泊施設の安定運営を目指している。これは東急リゾーツ&ステイにとって初となる大規模な特定技能海外人材採用となった。同社はこの採用が多様性のある組織の実現に向けた重要な一歩となることを期待している。52名のうち、30名が2024年7月30日に入国し、2ヶ月間の研修を経て各施設で勤務を開始する予定であり、残りの22名は2025年5月に入国し、就労を開始する計画である。

研修に先立ち、2024年6月には研修実施施設となる東急ハーヴェストクラブ斑尾のスタッフに対して文化理解研修が実施された。海外人材向けの研修は、2週間の座学による日本文化理解、2週間の調理およびホールの実技研修、その後の1ヶ月間にわたるOJT(実務研修)を通じて行われる。

(出典:東急リゾーツ&ステイ株式会社

東急リゾーツ&ステイは今後も多様な海外人材の受け入れを進め、国籍や宗教、性別にとらわれない公正な機会を提供することで、2033年には正社員の約30%を海外人材が占める国際的な企業を目指している。同社は、多様な価値観のもとで誰もが自分らしく働ける環境を整備し、社会に対する価値提供を果たしていく考えである。

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