(出典:MUIC Kansai)
株式会社Airporter、株式会社JALエービーシー、一般社団法人関西イノベーションセンターは、手ぶら観光と手荷物預けのデジタル化に向けたサービスを構築開始した。これは宿泊施設から国内出発空港を経由し、海外到着空港へ手荷物を直送するものである。関西国際空港発のJAL便利用者を対象とした実証実験を開始し、これが関西イノベーションセンターが運営する「MUIC Kansai」の課題解決プログラムとして採択されたものだ。
Airporterは空港と宿泊施設間の手荷物当日配送を展開しており、この新たなサービスではその受取地を海外空港にも拡張している。さらに、本サービスは、Airporterの手荷物当日配送と航空会社が提供するオンラインチェックインを組み合わせることで、長蛇の待機列が発生する搭乗手続きのデジタル化にも貢献する。
サービスの利用により、旅客は観光最終日に搭乗手続きに費やしていた時間を空港でのショッピングや食事、未訪問の観光地への訪問などに活用できるようになる。また、訪日インバウンド客の本格回復に伴うオーバーツーリズムの解消にも寄与すると考えられる。
(出典:MUIC Kansai)
今後は、大阪・関西万博を見据えて、本サービスの基盤構築を大阪・関西エリアから始める計画である。実証実験は2023年7月3日から約3か月間実施予定で、大阪市内の宿泊施設利用者と関西国際空港発JAL便利用者を対象にする。
結果を踏まえて対象エリアやサービス内容を拡充し、本格展開を目指す。将来的には、旅客が市中の特定時点で手荷物チェックインを行えるような仕組みの構築も視野に入れている。