デザインを駆使して日台文化交流促進のための活動を展開し続けるクリエイティブカンパニーBXG株式会社は、ギャラリーや宿泊施設、オフィスなどが入る複合施設「泊まれるギャラリーNIBUNNO」において、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2019年度グッドデザイン賞」を受賞した。
ギャラリーに泊まる、日台文化交流、東京五輪までの期間限定
才能ある作家の後押しを目的に設立した同施設。
「泊まれるギャラリー」をコンセプトに、「ホテル」というプログラムを導入することで、より身近な営みの中でアートを体感できる場を創出した。さらに事業者が日本で活動する台湾人ということもあり、日台のデザイナーを招聘した企画展などを通して、アートやデザインの文化交流を行なっている。
東京五輪直後には取り壊しが決まっている「4年間限定」の複合施設。
審査委員のコメントは以下の通り。
『本来は宿泊できない場所に泊まってしまうことは、大人でも子どもでも楽しそうな経験だ。博物館や美術館での子どものための宿泊プログラムが、一時人気を集めていたが、その訳は理解できる気がする。
このプロジェクトも、「ギャラリーに泊まれる」という、建築プログラムとそこでのアクティビティのズレを突いたもの。確かに泊まってみたいぎりぎりのバランスを保っているようで、魅力的だ。ただし、そのズレは想定外だから楽しいのかもしれない。想定して建築をデザインしてしまった瞬間に、「泊まれる」というアウラが醸し出され、台無しになってしまいかねない危険もはらんでいそうだ。』
【同施設概要】
所在地:東京都港区東麻布1-8-2
施工種別:全面改装
規模:5階、地下1階建て
敷地面積:72.8㎡
建築面積:42.6㎡
床面積:215.0㎡
部屋数:2
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