福岡市を拠点に、無人コンパクトホテル「mizuka(ミズカ)」を運営する株式会社Hostyはこのほど、KDDI Open Innovation Fund 3号や株式会社セプテーニ・ホールディングスなどを引受先とした第三者割当増資等により、総額3.3億円の資金調達を完了した。
2019年4月よりKDDIと業務提携、東京進出・全国70店舗へ
出典:Hosty
ホスティは「無人コンパクトホテル」の運営を通じて、インバウンド市場における新たなホテル体験の創出を目指している。
訪日外国人のグループ旅行に注力した無人コンパクトテル「mizuka(ミズカ)」は、交通アクセスが良く需要の高い立地に、設計や内装家具デザインのパッケージ化などによる最短2カ月でのスピード開業と高いデザイン性を特徴としたホテル。
ホスティは、2018年6月15日に旅館業法が改正されたことで可能となった無人でのホテル運営にいち早く取り組んできた。低コストオペレーションが可能な新しい業態の宿泊施設として、現在12施設119部屋のホテルを運営している。
ホスティは、今回を含めてこれまで合計7.98億円の資金調達(前回は2019年1月に2.1億円)を実施しており、2019年4月からはKDDI株式会社と業務提携を開始している。2019年中に東京へ進出し、2020年5月には全国で約70拠点とするなど、加速度的に多店舗展開を進めてゆく計画。
今後は、テクノロジーを最大限活用しながらホテル運営のIoT化に一層注力。ホテルのUXをアップデートすることで予約からチェックアウトまでシームレスな宿泊体験を実現し、カジュアルで親しみやすいホテルとして展開していきたい考え。
また、それだけでなく、同社がホテルを展開する地域の飲食店やツアー、レンタカーなどへの送客を支援しながら「街全体をホテル化」することを目指し、今までにない顧客体験と都市の活性化に取り組んでいくという。
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